【Windows11】 WindowsUpdate 2025年11月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5068865 / KB5068861 23H2がサポート終了。25H2 / 24H2のスタートメニューが刷新

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日本時間で2025年11月21日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5068865、Windows11 25H2 / Windows11 24H2用KB5068861の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴
初版。

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5068865

基本情報

KB5068865はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • HTTPリクエストの読み取りと処理をするWindowsコンポーネント『HTTP.sys』のリクエストパーサーに関する不具合を修正。このパーサーは、HTTP/1.1のチャンク拡張内で単一行の改行を許可していました。RFC 9112では各チャンクを終了させるためにCRLF (Carriage Return and Line Feed)シーケンスが必要です。この問題により、フロントエンドのプロキシを使用している環境では解析の不一致が発生する可能性がありました。厳密な解析を有効にするには以下のレジストリキーを使用してください
    【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Http\Parameters
    【DWORD】HttpAllowLenientChunkExtParsing
    【値】0
  • KB5068865には、2025年10月29日に配信されたプレビューリリースKB5067112の内容が含まれています

備考: サポート終了

Windows11 23H2のHomeおよびProエディションは、今回のWindows Updateをもってサポート終了となります。これよりあとは、Windows11 23H2 HomeおよびProエディションにセキュリティ更新プログラムが配信されなくなり、脆弱性が見つかっても修正されません。そのまま使い続けるとPCが脆弱な状態となるため、セキュリティを維持するためにはWindows11 24H2やWindows11 25H2へとアップデートする必要があります。

なお、上記は個人向けのWindows11 23H2 HomeおよびProエディションの話です。企業・組織向けのWindows11 23H2 Enterprise、IoT Enterprise、Educationは、2026年11月10日(太平洋標準時。日本時間で2026年11月11日)までサポートされます。

当サイトにおいては、Windows11 23H2のWindows Update情報は今回をもって最後といたします。

不具合情報

2025年11月12日時点でKB5068865に不具合は確認されていません。

Windows11 25H2 / Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5068861

基本情報

KB5068861はWindows11 バージョン25H2およびWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • ゲーム関連に以下のアップデートを行いました
    • 携帯ゲーミングPC (ハンドヘルドPC)環境において、低電力状態を維持できず、バッテリーの消耗が早くなっていた不具合を修正
    • 一部の携帯ゲーミングPCにおいて、内蔵されたゲームパッドでサインイン後、約5秒ほどアプリ内でコントローラーが反応しない不具合を修正
  • 記憶域スペースにアクセスできなくなったり、記憶域スペースダイレクトが失敗したりする不具合を修正
  • タスクマネージャーをウィンドウ右上の『x』ボタン(閉じるボタン)から終了すると、バックグラウンドプロセスに残り続けてパフォーマンスが低下する不具合を修正
  • 音声アクセスにおいて、マイクが接続されておらず、音声モデルがインストールされていない場合、音声アクセスの初期設定に失敗する不具合を修正
  • デスクトップを選択した際に、予期せずタスクビューが開く不具合を修正
  • HTTPリクエストの読み取りと処理をするWindowsコンポーネント『HTTP.sys』のリクエストパーサーに関する不具合を修正。このパーサーは、HTTP/1.1のチャンク拡張内で単一行の改行を許可していました。RFC 9112では各チャンクを終了させるためにCRLF (Carriage Return and Line Feed)シーケンスが必要です。この問題により、フロントエンドのプロキシを使用している環境では解析の不一致が発生する可能性がありました。厳密な解析を有効にするには以下のレジストリキーを使用してください
    【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Http\Parameters
    【DWORD】HttpAllowLenientChunkExtParsing
    【値】0
  • KB5068861には、2025年10月29日に配信されたプレビューリリースKB5067036の内容が含まれています

備考

Microsoftからのアナウンスはありませんが、上記のほかに、2025年10月29日のプレビューリリースKB5067036をインストールすると、ファイルエクスプローラーの『オプション』の『一般』タブが英語表記になる不具合も修正されています。

追加情報

2025年10月29日のプレビューリリースKB5067036にて、スタートメニューが以下のように刷新されました。

刷新されたWindows11のスタートメニュー: カテゴリ表示
刷新されたWindows11のスタートメニュー
カテゴリ表示

プレビューリリースをスルーしている方は、今回のセキュリティ更新プログラムをインストールして、突然スタートメニューが変わって何事かと驚くかもしれません。

このスタートメニューは段階的にロールアウトされているため、すぐには表示されない場合があります。もし、すぐにでも表示させたい場合は、以下の記事をご覧ください。

追加情報2

2025年10月29日のプレビューリリースKB5067036にて、『一部PCゲームのムービーシーン(動画シーン)が真っ赤になる不具合』も修正されています。プレビューリリースをスルーしている方は、今回のセキュリティ更新プログラムKB5068861をインストールすることで本不具合が修正されます。

不具合情報

KB5068861には以下のユーザー報告の不具合があります。

ユーザー報告
不具合概要回避策

刷新された新しいスタートメニューで以下2つの不具合が発生しています。

不具合1: スタートメニューを下の方にスクロールしてアプリを選択すると、スタートメニューが勝手に一番上に戻って、マウスカーソルがある別のアプリが選択されてしまいます。

不具合2: インストールしたアプリがスタートメニューに登録されない、アンインストールしたアプリがスタートメニューから消えない場合があります。この不具合はスタートメニューにフォルダを作成するアプリでのみ発生します。

詳細は以下の記事参照。
新しいスタートメニューに不具合。勝手に上に移動したり、インストールしたアプリが表示されないなど。KB5067036以降を適用したWindows11 25H2 / 24H2で発生

不具合1は、PCを起動して1回目にスタートメニューを開いた際にのみ発生します。PC起動後、一度スタートメニューを開いて閉じてください。これでこの不具合を回避できます。

不具合2はPCを再起動するか、タスクマネージャーから『エクスプローラー』(explorer.exe)を『再起動』すればスタートメニューにインストールしたアプリが表示され、アンインストールしたアプリが消えます。