【Win11 25H2 / 24H2】 WindowsUpdate 2025年10月 不具合情報 - プレビューリリース KB5067036 ゲームの動画シーンが真っ赤になる不具合やっと修正
WindowsUpdate

日本時間で2025年10月29日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5067036の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、Windows11 25H2 / Windows11 24H2用KB5067036の不具合およびその回避策・解決策になります。
Windows11 25H2 / Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5067036
基本情報
KB5067036はWindows11 バージョン25H2およびWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト: Copilot+ PC専用(※すぐには反映されません) - Click to Doに以下のアップデートを行いました
- Copilotとのやりとりを効率化できるようになりました。テキストボックスにカスタムプロンプトを直接入力すると、入力した内容と画面上で選択したコンテンツがCopilotに送信されます。英語、スペイン語、フランス語で利用できます。この機能は現在、欧州経済領域(EEA)や中国では利用できません
- Microsoft Copilotを使用して画面上のテキストを翻訳できるようになりました。この機能は現在、欧州経済領域(EEA)や中国では利用できません
- 長さ、面積、体積、高さ、速度などの単位の変換ができるようになりました。この機能は現在、欧州経済領域(EEA)や中国では利用できません
- タッチスクリーン上で任意の場所を指2本で長押しするとClick to Doが起動し、指の下にある要素を選択して関連するアクションを表示できます
- フリーフォーム選択、矩形選択(Rectangle Selection)、Ctrl + クリックでオブジェクトを選択できるようになりました
- Microsoft 365のプロフィールカードがClick to Doに表示されるようになりました
- Click to Doを開くと、メールや表(テーブル)など、重要な項目が画面上で光るようになりました
- [Windows]+[P]キーを押すとClick to Doが予期せず起動する不具合を修正
- ファイルエクスプローラーのホームのファイルにカーソルを合わせると「Open file location」(ファイルの場所を聞く)や「Ask Copilot」が表示されるようになりました。この機能はMicrosoftアカウントでサインインしている場合に利用可能です。職場や学校のアカウント(Entra ID)はまだサポートされていません。今後のアップデートでサポート予定です。この機能は現在、欧州経済領域(EEA)では利用できません
- 音声アクセスに以下のアップデートを行いました
- 『Fluid Dictation』(流暢なディクテーション)機能を追加。これにより、音声による入力がスムーズでスマートになりました。文法、句読点、不要な言葉の修正をリアルタイムで行います。Copilot+ PC要件を満たした英語環境で利用できます
- 音声コマンドを実行するまでの遅延時間を設定できるようになりました。『Voice access settings』(音声アクセス設定) → 『Wait time before acting』(実行前の待機時間)で設定できます
- 音声アクセスが日本語に対応しました
- 音声アクセスがの動作が予期せず停止して9001のエラーコードが表示される不具合を修正
- 『設定』のエージェントがフランス語に対応しました
- 『改善されたWindows検索』(Improved Windows Search)がすべてのCopilot+ PCで利用できるようになりました
◆段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け(※すぐには反映されません) - スタートメニューに以下のアップデートを行いました
- メインページにスクロール可能な『すべて』セクションを追加
- 『カテゴリ』表示と『グリッド』表示に対応
- スタートメニューが画面サイズに合わせて自動的に調整されるようになりました。『設定』 → 『個人用設定』 → 『スタート』でカスタマイズもできます
- 『スマートフォン連携』を統合。新しく追加されたモバイルデバイスボタンを使うと、接続されたスマートフォンのコンテンツを展開したり折りたたむことができます
- ファイルエクスプローラーに以下のアップデートを行いました
- 個人用Microsoftアカウントおよびローカルアカウントにおいて、ホームに『おすすめのファイル』(『推奨』セクション)が表示されるようになりました。表示させたくない場合は、ファイルエクスプローラーのフォルダーオプションで無効にできます
- StorageProvider APIが利用できるようになりました。クラウドプロバイダーはファイルエクスプローラーのホーム画面と連携できるようになりました。詳細はこちらのページをご覧ください
- コンテキストメニュー(右クリックメニュー)が、右クリックのたびに通常表示と『その他のオプションを確認』との間で予期せず切り替わる不具合を修正
- カスタムビューがデフォルト設定にリセットされる不具合を修正
- マウスクリックに反応しなくなる場合がある不具合を修正
- 大きなアーカイブフォルダ(1.5GB以上)を展開する際に『Catastrophic Error (0x8000FFFF)』が発生する場合がある不具合を修正
- ホームを開くと応答しなくなる場合がある不具合を修正
- ロック画面右下に新しいバッテリーアイコンが表示されるようになりました
- Microsoft 365サブスクリプションで管理されている商用デバイス向けの『Get Started』(はじめに)エクスペリエンスに、新しいMicrosoft 365 Copilotページを追加
- 『設定』 → 『アカウント』 → 『Email & accounts』(メールとアカウント)を『Your accounts』(アカウント)に改名
- タスクバーに以下のアップデートを行いました
- バッテリーアイコンを改善。緑のバッテリーアイコンは、PCが充電中でバッテリー状態が良好であることを示します。黄色のアイコンは、バッテリー残量が20%以下であることを示します。システムトレイのバッテリーアイコンの隣にバッテリー残量のパーセント表示を有効にすることもできます。この機能は『設定』 → 『システム』 → 『電源とバッテリー』 → 『バッテリー残量』(Battery Percentage)で設定できます
- Administrator Protection (管理者保護)は、管理者ユーザーが持つ自由な管理者権限を保護しつつ、必要なときにのみ管理者権限を付与してすべての管理機能を実行できるようすることを目的としています。この機能はデフォルトでオフになっています。有効にしたい場合はIntuneのOMA-URIまたはグループポリシーを通じて設定してください
- ディスプレイとグラフィックスに以下のアップデートを行いました
- アプリやブラウザの画面表示が部分的に固まる不具合を修正
- 一部のゲームにおいて、画面が赤くなる不具合を修正
- Connected Devices Platform Service無効時、『設定』 → 『システム』 → 『ディスプレイ』を開こうとするとクラッシュする不具合を修正
- ペンや手書き入力がアプリで正しく動作しなかったり、予期しない例外が発生してアプリがクラッシュする不具合を修正。この不具合はmicrosoft.ink.dllおよび関連APIに起因していました
- ISOを使用してWindowsをセットアップ中に、ナレーターを起動しようとすると起動に失敗する不具合を修正
- 一部アプリにおいて、『開く』または『名前を付けて保存』ダイアログを開くと、アプリが応答しなくなる不具合を修正
- Windows11の最新ビルドとWindows Server 2022(および2022以前)間でRemote Credential Guardを使用するシナリオが予期せず失敗する不具合を修正
- スリープから復帰後、PCのロックを解除する際、タスクバーの読み込みパフォーマンスを改善。この改善により、パスワード入力欄やその他のサインイン要素が正しく表示されなかった不具合も解消されているはずです
- タスクマネージャーにおいて、一部のアプリが関連するプロセスとグループ化されない不具合を修正
- Windows Updateに以下のアップデートを行いました
- 『更新してシャットダウン』を選択してもシャットダウンされない不具合を修正
- 0x800f0983エラーで更新プログラムのインストールに失敗する不具合を修正
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - 『認証』に関する以下のアップデートを行いました
- 必要な権限を持っているにもかかわらず、ユーザーがメンバーサーバーまたはワークグループデバイス上でリモートからパスワードを変更しようとすると、『ACCESS_DENIED』エラーが発生する不具合を修正
- Kerberos Key Distribution Center (KDC)サービスを手動で停止した場合、サーバーがKerberosチケットを取得できなくなる不具合を修正
- Windows Server 2022向け2025年9月のセキュリティ更新プログラム(KB5065432)をインストールした後、Active Directory Federation Services (AD FS)で再認証が繰り返し発生する不具合を修正
- 最新の更新プログラムを適用後、一部のアプリで文字が正しく表示されない不具合を修正
- ARM64 CPU環境だと、2025年9月29日にリリースされた『Windows11メディア作成ツール』(Media Creation Tool) バージョン26100.6584が正常に動作しない不具合を修正
- 日本時間で2025年8月30日公開のプレビューリリースKB5064081以降をインストールすると、一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションが正常に動作しなくなり、まともに動画を再生できなくなる不具合を修正
- IISなど、localhost (http://localhost/)でホストされているアプリケーションにアクセスしようとすると、『ERR_CONNECTION_RESET』といったエラーが発生し、正常に動作しない不具合を修正
- 最新の更新プログラムを適用後、一部のアプリにおいて、スクリーンリーダーがウィンドウ内容を読み上げずに「レガシーウィンドウ」とだけ読み上げる不具合を修正
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追加情報
2025年8月30日公開のプレビューリリースKB5064081以降からずっと発生していた『一部PCゲームのムービーシーン(動画シーン)が真っ赤になる不具合』がやっと修正されました。本不具合にお困りだった方は、今回のKB5067036をインストールすることで、正常にムービーシーンが表示されるようになります。
このほか、同じく2025年8月30日のKB5064081以降から発生していた『一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションが正常に動作しなくなる不具合』もやっと完全に修正されました。
不具合情報
2025年10月29日時点でKB5067036に不具合は確認されていません。