【Win11 25H2 / 24H2】 WindowsUpdate 2025年10月 不具合情報 - プレビューリリース KB5067036 ゲームの動画シーンが真っ赤になる不具合やっと修正 [Update 11]

日本時間で2025年10月29日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5067036の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、Windows11 25H2 / Windows11 24H2用KB5067036の不具合およびその回避策・解決策になります。
| 更新履歴 [記事初公開日: 2025/10/29] ① 刷新されたスタートメニューがどんな感じか画像を追加しました。 [2025/10/29] ② 『追加情報2』の項目を追加。刷新されたスタートメニューをすぐに表示させる方法へのリンクを加筆。 [2025/10/29] ③ ユーザー報告に『タスクマネージャーが完全に終了しない不具合』を加筆。 [2025/10/30] ④ ユーザー報告『タスクマネージャーが完全に終了しない不具合』の回避策を改訂。 [2025/10/30] ⑤ ユーザー報告に『記憶域スペースのボリュームが表示されなくなる不具合』『ファイルエクスプローラーのオプションの一般タブが英語表記になる不具合』を加筆。 [2025/10/31] ⑥ ユーザー報告に『Windows / PCが正常に起動しない不具合』を加筆。『タスクマネージャーが完全に終了しない不具合』を既知の不具合に移動(MSが既知の不具合と認めました)。 [2025/11/1] ⑦ ユーザー報告に『新しいスタートメニューの不具合』を加筆。 [2025/11/2] ⑧ 『機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト』の『段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け』に、『0x80070103エラーでドライバのインストールが失敗する現象が発生しにくくなる改善』を追加。 [2025/11/2] ⑨ ユーザー報告に『インストールできない不具合』を加筆。 [2025/11/4] ⑩ 既知の不具合『BitLocker回復画面が表示される不具合』を加筆。 [2025/11/6] ⑪ 『機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト』の『段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け』に、『ポスト量子暗号化アルゴリズムML-KEMおよびML-DSAをサポート』を追加。ファイルエクスプローラーのアップデート2つがキャンセルになった旨加筆。 [2025/11/11] [New] |
Windows11 25H2 / Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5067036
基本情報
KB5067036はWindows11 バージョン25H2およびWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト: Copilot+ PC専用(※すぐには反映されません)
◆段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け(※すぐには反映されません)
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます)
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追加情報1
2025年8月30日公開のプレビューリリースKB5064081以降からずっと発生していた『一部PCゲームのムービーシーン(動画シーン)が真っ赤になる不具合』がやっと修正されました。本不具合にお困りだった方は、今回のKB5067036をインストールすることで、正常にムービーシーンが表示されるようになります。
このほか、同じく2025年8月30日のKB5064081以降から発生していた『一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションが正常に動作しなくなる不具合』もやっと完全に修正されました。
追加情報2
刷新されたスタートメニューは現在、段階的にロールアウトされていますが、ロールアウトを待たずにすぐにでも表示させたい場合は以下の記事の方法で表示させることができます。
不具合情報
KB5067036には以下の既知の不具合とユーザー報告の不具合が確認されています。
| 不具合概要 | 回避策 | |
タスクマネージャーを終了しても完全に終了しない場合があります。1日に何度もタスクマネージャーの起動と終了を繰り返す場合、バックグラウンドプロセスに大量のタスクマネージャーが残り続ける場合があります。 結果、CPU使用率が増加して、PCのパフォーマンス低下を招く恐れがあります。
| この不具合は『×』ボタン(閉じるボタン)でタスクマネージャーを終了した際に発生します。 タスクマネージャー上からタスクマネージャーを『タスクの終了』で終了させることでバックグラウンドプロセスにタスクマネージャーが残るのを防げます。本不具合が修正されるまではこの方法でタスクマネージャーを終了させてください。 とはいえ、右上の『×』ボタンで終了させることに慣れている人も多いでしょう。『×』ボタンで終了させてしまい、バックグラウンドプロセスに残ったタスクマネージャーは、タスクマネージャー上から『タスクの終了』で強制終了できます。 バックグラウンドプロセスに大量のタスクマネージャーが残っている場合はコマンドプロンプトを『管理者として実行』で起動して『taskkill /im taskmgr.exe /f』と入力・実行すれば増殖したタスクマネージャーを全部強制終了させることができます。このコマンドのBATファイルをアップロードしましたので、任意の場所に解凍して『管理者として実行』することでも全部強制終了させることができます。 こういった手順が面倒の場合、KB5067036のアンインストールをご検討ください。KB5067036をアンインストールすればこの不具合は発生しません。 アンインストール手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 現在、Microsoftは本不具合の解決に取り組んでいるとのことです。 | |
日本時間で2025年10月15日以降にWindows Updateリリースされた更新プログラムをインストールすると、一部のPC環境において、PCを起動後・再起動後にBitLocker回復画面が表示される場合があります。 この不具合はモダンスタンバイ機能をサポートするIntel CPU環境に影響するとされています。
| BitLocker回復キーを入力すれば、Windowsが正常に起動するようになります。 Microsoftによると、この不具合の影響を受けるPCは、KIR (Known Issue Rollback / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)が利用可能とのこと。おそらくは、組織に管理されていない個人用PCなどには自動的に配信されているという意味かと思われます。 また、企業・組織でこのKIRを適用したい場合はMicrosoftのビジネス向けサポートへと連絡するよう案内しています。 |
| 不具合概要 | 回避策 | |
KB5067036をインストールすると、ファイルエクスプローラーの『オプション』の『一般』タブが英語表記になる場合があります。 KB5067036には段階的ロールアウトにファイルエクスプローラーに関するアップデートが複数含まれており、これが適用されると英語表記になってしまうようです。
| 英語になるだけで機能自体に影響はありません。Microsoftが修正するまでそのまま放置しておいても特に問題はないでしょう。どうしても気になる場合はKB5067036をアンインストールすることで、日本語表記に戻ります。 | |
KB5067036をインストールすると、記憶域スペースのボリューム(『D:』『E:』といったドライブ)が表示されなくなるとの不具合報告が出ています。
| KB5067036をアンインストールすることで再び記憶域スペースのボリュームが表示されるようになります。 KB5067036のアンインストール手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 | |
一部環境において、KB5067036をインストール後、Windows / PCが正常に起動しなくなったとの不具合報告が出ています。 なお、この不具合はあくまでも一部環境でのみ発生しているものであり、すべての環境で発生するものではありません。 報告数は少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。
| 何も画面が表示されない場合はCMOSクリア(マザーボードの電池を抜いて10分ほど放置)で直ったと報告されています。 自動修復など、画面は表示されるもののWindowsが正常に起動しない場合は、システムの復元で復旧できたと報告されています。 システムの復元手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 | |
刷新された新しいスタートメニューで以下2つの不具合が発生しています。 不具合1: スタートメニューを下の方にスクロールしてアプリを選択すると、スタートメニューが勝手に一番上に戻って、マウスカーソルがある別のアプリが選択されてしまいます。 不具合2: インストールしたアプリがスタートメニューに登録されない、アンインストールしたアプリがスタートメニューから消えない場合があります。この不具合はスタートメニューにフォルダを作成するアプリでのみ発生します。
| 不具合1は、PCを起動して1回目にスタートメニューを開いた際にのみ発生します。PC起動後、一度スタートメニューを開いて閉じてください。これでこの不具合を回避できます。 不具合2はPCを再起動するか、タスクマネージャーから『エクスプローラー』(explorer.exe)を『再起動』すればスタートメニューにインストールしたアプリが表示され、アンインストールしたアプリが消えます。 | |
一部のPC環境において、KB5067036をインストールできないとの不具合報告が出ています。 インストールが100%まで完了したにもかかわらず失敗と表示されたり、Windows Updateに『0x800f0991』『0x800f0983』などのエラー表示されて失敗する等、症状はさまざまです。
| システム要件を満たした通常のWindows11 PCの場合は、『設定』 → 『システム』 → 『回復』 → 『Windows Update で問題を解決する』をお試しください。 その後、Windows Updateを実行して成功するかご確認ください。 (注: システム要件を満たしていないWindows11非対応PCでは絶対にこの手順を実行しないでください。失敗します) もし、上記手順で上手くいかなかった場合や、システム要件を満たしていないWindows11非対応PC環境の場合は『Windows Updateのエラーを簡単に修正する方法』をお試しください。 |






























