KB5067036、タスクマネージャーが完全に終了しない不具合。増殖してPCパフォーマンス低下。起動と終了を繰り返す度にバックグラウンドプロセスに残り続ける。対処方法あり

WindowsUpdate

Windows11 Issue

Windows11 25H2およびWindows11 24H2にて、タスクマネージャーが完全に終了しない不具合が発生しています。

不具合概要

2025年10月29日にWindows Updateに配信されたWindows11 25H2 / Windows11 24H2用プレビューリリースKB5067036をインストールすると、タスクマネージャー(taskmgr.exe)が完全に終了しなくなり、終了させてもバックグラウンドプロセスに残り続ける場合があります。

例えば、1日に何度もタスクマネージャーを起動したり、閉じたりする場合、以下の画像のように、大量のタスクマネージャーがバックグラウンドプロセスとして残り続けて、CPU使用率が高くなり、PCのパフォーマンスが低下する恐れがあります。

タスクマネージャーがバックグラウンドプロセスに残り続ける
タスクマネージャーがバックグラウンドプロセスに残り続ける

タスクマネージャー右上の『×』ボタンを押すと、タスクマネージャーのUI自体は消えますが、上記画像のようにプロセスは残り続ける場合があります。

この不具合の影響を受けているかどうかを確認にするには、タスクマネージャーを起動([CTRL]+[SHIF]+[ESC])して、終了してを何回も繰り返し、タスクマネージャー内の『バックグラウンド プロセス』の項目をご覧ください。

対処方法・回避策

この不具合の対処方法はいくつかあります。

タスクマネージャーから終了

タスクマネージャーを起動して、バックグラウンドプロセスの『タスク マネージャー』を右クリックして『タスクの終了』を選択してください。すると、増殖したタスクマネージャーを終了できます。

『タスクの終了』で終了できる
『タスクの終了』で終了できる

ただ、数個程度ならこの方法で問題ありませんが、大量に増えた場合は効率的とは言えません。大量に増えた場合は、以下の『コマンドプロンプトで強制終了』をおすすめします。

コマンドプロンプトで強制終了

スタートボタンを押して、上の検索ボックスに『コマンドプロンプト』と入力し、検索結果に出てきた『コマンドプロンプト』を右クリックして『管理者として実行』を選択してください。

コマンドプロンプト: 管理者として実行
コマンドプロンプト: 管理者として実行

すると、コマンドプロンプトが起動しますので、『taskkill /im taskmgr.exe /f』と入力してエンターキーを押してください。

これでバックグラウンドプロセスに増殖したタスクマネージャーが全部強制終了します。

『taskkill /im taskmgr.exe /f』で増殖したタスクマネージャーを一掃
『taskkill /im taskmgr.exe /f』
増殖したタスクマネージャーを一掃

KB5067036をアンインストール

上記の対処方法のいずれも面倒という方は、KB5067036のアンインストールをおすすめします。KB5067036をアンインストールすれば、この不具合は発生しなくなります。KB5067036に新たな脆弱性の修正は含まれていないためアンインストールしても問題ありません。

アンインストール手順は以下。

▼更新プログラムのアンインストール方法

1.)
『スタートボタン』 → 『設定』 → 『Windows Update』 → 『更新の履歴』 → 一番下にある『更新プログラムをアンインストールする』を選択してください。

2.)
当該更新プログラムの『アンインストール』を選択すればアンインストールされます。

WindowsUpdate更新プログラムのアンインストール方法

3.)
アンインストール後は、更新プログラム(プレビューリリース)が再び入ってこないように『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』のチェックをオフにしておきましょう。

『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』のチェックを『オフ』に

なお、Microsoftがこの不具合に気づかず修正をしなかった場合は、今後のWindows Update (2025年11月12日のセキュリティ更新プログラム)で再発するかもしれません。