KB5068861インストール後にWindows11が起動しない不具合。一部PC環境で発生

日本時間で2025年11月12日にWindows Updateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5068861をインストール後、Windowsが起動しなくなったとの不具合報告が複数件出ています。
KB5068861をインストール後、Windowsが起動しなくなる
ユーザーによる不具合報告
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上記報告はRedditに寄せられており、KB5068861をインストールしてから、Windowsが起動しなくなったと一部のユーザーが訴えています。
なお、この不具合はあくまでも一部環境でのみ発生しているものであり、すべての環境で発生するものではありません。また、何が原因でこの不具合が発生しているのかも判明していません。
報告数は少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。少なくとも筆者の環境でこのような不具合は発生しませんでした。
対処方法・回避策
現状、この不具合が発生した際の対処方法は判明していません。この不具合に遭遇したユーザーはWindowsのクリーンインストールする以外に方法はないと述べています。
Windows Update後にWindows11 25H2 / 24H2が起動しなくなるとの不具合報告は、2025年10月30日に配信された1つ前の更新プログラム(プレビューリリース)KB5067036でも出ていました。そのときはシステムの復元で復旧できたと報告されていました。
もしかしたら、今回もシステムの復元で復旧できるかもしれませんので、本不具合にお困りの方はお試しください。
システムの復元手順は以下。
▼Windows回復環境から『システムの復元』を行う方法 最初に注意事項です。以下の画面は環境によって若干異なる場合があることをご留意ください。 まず、Windows11のインストールメディア(USBメモリやDVDなど)から起動してください。(※インストールメディアがない場合は後述します) 起動したら、『次へ』 → 『日本語キーボード』 → 『次へ』 → 『PC を修復する』 → 『Microsoft IME』 → 『次へ』 → 『ドラブル シューティング』と選択していってください。 インストールメディアがない場合は、Windowsの起動画面(プログレスリングがくるくる回っている画面)で2回故意に電源を落とすことでも上記画面を表示させることができます。 (もし、2回故意に電源を落として起動したWindows回復環境が正常に動作しない場合、Windows回復環境が壊れている可能性があります。その場合は、サブPCがあればMicrosoftのサイトからISOファイルをダウンロードしてRufus等でUSBメモリにインストールメディアを作成し、インストールメディアから起動してください。(サブPCがない場合はご友人に手伝ってもらってください)) 『トラブル シューティング』を選択して以下の画面が表示されたら、『システムの復元』 → 『Windows 11』と進めていってください。 すると『システムの復元』ウィンドウが表示されるので、『次へ』→ 『戻したい日付』を選択して『次へ』 → 『完了』を押してください。 これで指定した日付に『システムの復元』が行われます。 『システムの復元』が完了してWindowsが起動したら、『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』をオンにしている場合は『オフ』にし、更新プログラムが再び入ってこないよう、更新プログラムを一時停止しておきましょう。『更新の一時停止』から停止する期間を選択してください。 |
なお、KB5068861はセキュリティアップデートのため、アンインストールされた状態だと脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
また、システムの復元は一時的な対処方法のため、次回のWindows Updateで本不具合が再発する恐れがあります。Windowsが起動しているうちにデータのバックアップをとっておいて、万が一の際はクリーンインストールできる体制を整えておくことをおすすめいたします。





































