【Windows11 24H2】 WindowsUpdate 2025年8月 不具合情報 - プレビューリリース KB5064081 PowerShell 2.0が削除される

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日本時間で2025年8月30日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン24H2用更新プログラムKB5064081の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、Windows11 バージョン24H2用KB5064081の不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
初版。

Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5064081

基本情報

KB5064081はWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません)

  • 2025年8月以降、Windows11 24H2にPowerShell 2.0が含まれなくなります。(削除されます) PowerShell 5.1や7.xは引き続き利用できます
  • イベントビューアーにエラーID 57 (イベントID 57)、CertificateServicesClient (CertEnroll)に関するエラーが記録される不具合を修正
  • Recallを開くとパーソナライズされたホームページが表示されます。最近のアクティビティやよく使うアプリ、Webサイトが前面に表示されるので、中断したところから簡単に再開できます(※RecallはCopilot+ PCのみの機能です)
  • 初めてClick to Doを起動した際、簡単なインタラクティブチュートリアルが表示されます(※Click to DoはCopilot+ PCのみの機能です)
  • アプリが『位置情報』『カメラ』『マイク』など、その他のデバイス機能へのアクセスを要求すると、新デザインのダイアログボックスが表示されます。プライバシーに関する通知を強調するため、画面がわずかに暗くなり、通知が画面中央に表示されます
  • タスクバーに以下のアップデートを行いました
    • カレンダー上の大きな時計表示が復活しました。このオプションを有効にするには、『設定』 → 『時刻と言語』 → 『日付と時刻』 → 『通知センターに時刻を表示』(的な名称の項目。原文は「Show time in the Notification Center」)をオンにしてください
    • タスクバーのプレビューサムネイルをクリックしたままドラッグすると、プレビューが動作しなくなる場合がある不具合を修正
  • タスクバーの検索ボックスに以下のアップデートを行いました
    • タスクバーから検索すると、新しいグリッド表示により、目的の画像を迅速に特定できるようになりました
    • タスクバーから検索すると、より明確なステータス情報が表示されるようになりました
  • ロック画面ウィジェットの新しいオプションやパーソナライズ機能を順次提供します。ロック画面ウィジェットをカスタマイズは『設定』 → 『個人用設定』 → 『ロック画面』からできます
  • ファイルエクスプローラーに以下のアップデートを行いました
    • ファイルエクスプローラーの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)において、上部のアイコンが区切り線で区切られるようになりました
    • 仕事用または学校用アカウント(Entra ID)でサインインしている場合、ファイル エクスプローラーのホームの上部にある『アクティビティ』列と『おすすめ』セクションに人物アイコンが表示されます。人物アイコンにマウスカーソルを合わせるか、選択すると、そのユーザーのMicrosoft 365 Live Personaカードが開きます
    • ファイルのプロパティでブロックの解除を行っても、次回プロパティを開いた際に再びブロックされた状態になってしまう不具合を修正
  • Windows Helloに以下のアップデートを行いました
    • Windows Helloのインターフェイスを再設計しました
    • パスキーのWindowsセキュリティ資格情報の画面を刷新しました
    • Windows Helloの顔認証に失敗する不具合を修正。引き続き失敗する場合は、『設定』 → 『アカウント』 → 『サインイン オプション』 → 『顔認識』セクションを開き、『認識を改善』(的な名称の項目。原文は「Improve recognition」)を選択してください
    • スタンバイ状態から復帰後の指紋認証でのログインの信頼性が向上
  • 『設定』に以下のアップデートを行いました
    • Windowsのアクティベーションと有効期限に関する通知のデザインを変更。『設定』 → 『システム』 → 『ライセンス認証』のメッセージも改善
    • 『設定』 → 『プライバシーとセキュリティ』 → 『テキストと画像の生成』に移動すると、Windowsが提供する生成AIモデルを利用したサードパーティ製アプリを確認できます
    • Copilot+ PCエクスペリエンスの一環として、『設定』のエージェントを使用することで、設定項目を素早く見つけて変更できます。この機能は現時点ではメインの言語が英語の場合にのみ利用できます
    • 『設定』 → 『アカウント』 → 『サインイン オプション』でセキュリティキーを追加しようとすると『設定』がクラッシュする場合がある不具合を修正
  • タスク マネージャーは、すべてのページで一貫してCPU負荷を表示するために、業界標準およびサードパーティ製ツールと整合する標準的な指標が使用されるようになりました
  • ウィジェットに以下のアップデートを行いました
    • ウィジェットボードで複数のダッシュボードが利用可能になりました
    • ウィジェットボードの『Discover』フィードに新しいビジュアルエクスペリエンスを導入しました
  • 組織向けWindowsバックアップ(Windows Backup for Organizations)の提供を開始
  • 『設定』 → 『アクセシビリティ』 → 『字幕』 → 『字幕のスタイル』 → 『編集』で『不透明度』を変更しても反映されない不具合を修正
  • 入力に関して以下のアップデートを行いました
    • 中国語IME環境において、CTRL + Cキーで何かをコピーした後、文字入力を行うと最初の文字が表示されない不具合を修正
    • textinputframework.dllに関連する根本的な問題により、『付箋』や『メモ帳』など一部のアプリがクラッシュする場合がある不具合を修正
  • dbgcore.dllに関連する根本的な問題により、explorer.exeを含む一部のアプリがクラッシュする場合がある不具合を修正
  • クラウドファイル共有にアクセスしようとした際に、Kerberosがクラッシュする場合がある不具合を修正
  • PCへのログイン時に、数分間「しばらくお待ちください」と表示されたり、真っ白な画面が表示される場合がある不具合を修正
  • 一部のPC環境において、Miracast (ミラキャスト)を使用してテレビにキャストした際に音声が最初は再生されるものの、数秒後に停止してしまう不具合を修正
  • 特定のケースでオーディオサービスが応答停止する問題を改善。この問題により、オーディオ再生に影響を与える可能性がありました

◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます)

  • 一時的なファイル共有の競合により、一部のシステム回復機能が正常に動作しない不具合を修正
  • Resilient File System (ReFS)において、バックアップアプリで大きなファイルを使用するとシステムメモリが枯渇する場合がある不具合を修正
  • 入力に以下のアップデートを行いました
    • 中国語IMEにおいて一部の文字が空白のボックスとして表示される不具合を修正
    • Microsoftの日本語、繁体字中国語、繁体字中国語のIMEを使用していると、タッチキーボードで文字入力ができなくなる不具合を修正
  • ARM64環境において、アプリケーションのインストールに時間がかかる不具合を修正

備考: SSDが認識しなくなる不具合について

2025年7月23日のプレビューリリースKB5062660や2025年8月13日のセキュリティ更新プログラムKB5063875をインストールした一部のユーザーから、数十GBの大容量の単体ファイルや、合計数十GBになる大量のファイルを連続で書き込んだ際にSSDが認識しなくなるという不具合報告が出ています。ほとんどの場合において再起動で再認識するようになりますが、そのままアクセス不能になった事例も報告されています。これらの更新プログラムをインストールしてから発生するようになったことから、不具合が発生したユーザーからはKB5062660やKB5063875が怪しいと見られていましたが、Microsoftは更新プログラムとの関連性を否定しました。

詳細やこれまでの経緯については以下の記事をご覧ください。

Windowsの更新プログラムは累積されるため、KB5062660やKB5063875が原因であったのなら、今回のプレビューリリースも影響を受けることが懸念されました。しかし、Microsoftが更新プログラムとの関連性を否定したため、本不具合について、Windows Update不具合情報記事での掲載はここまでとし、今後、不具合の特定に進展が見られ次第、別途記事にいたします。

不具合情報

KB5064081には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

日本時間で2025年7月23日に配信されたプレビューリリースKB5062660以降をインストールすると、イベントビューアーにエラーID 57 (イベントID 57)、CertificateServicesClient (CertEnroll)に関するエラーが記録される場合があります。

イベント内容は「The "Microsoft Pluton Cryptographic Provider” provider was not loaded because initialization failed」(Microsoft Pluton Cryptographic Provider プロバイダーは初期化に失敗したため読み込まれませんでした)といったものです。

このエラーはPCを再起動するたびにイベントビューアーに記録されますが、表示上の問題で、実際にはWindowsに何も問題や不具合は発生していません。

このエラーは現在開発中の機能に関連するもので、Windowsには何も影響はなく、このエラーの発生を防止したり解決したりするための対応は不要です。

つまり、何もせず放っておいて問題ありません。

この不具合の修正はコンシューマー向けのHomeおよびProエディションに段階的にロールアウトされています。KB5064081をインストールした環境では自動的にロールアウトが有効になります。

ロールアウトは約4週間で完了する予定です。その後、すべてのセキュリティ更新プログラムと、プレビューリリースにこの修正がデフォルトで含まれるようになります。

2025年9月中には企業・組織等のIT部門が管理するPCでも修正が予定されています。

日本時間で2025年8月13日に配信されたセキュリティ更新プログラムKB5063878以降をインストールした環境において、NDIを使用した配信がひどくカクついたりラグったり切断されたりする場合があります。

この不具合はNDI Toolsや、NDIプラグイン(DistroAV)を使用したOBS Studioなど、NDIを使用する配信アプリで発生します。

詳細は以下の記事参照。
Windows UpdateによりNDIに不具合。OBSなどが影響。配信にカクつきやラグ等が発生。Windows11 24H2 KB5063878、Windows10 22H2 KB5063709に起因

この不具合はNDIの設定がRUDP接続の場合に影響を受けます。一時的な対処方法・回避策として、NDI受信モードを手動でRUDPからTCPまたはUDPへと変更してください。これで本不具合は発生しなくなります。詳細な手順についてはNDI公式ページのアナウンス『Traffic Drops After Windows Update』をご覧ください。

何かしらの理由で上記変更が行えない場合は、KB5063878以降の更新プログラムをアンインストールすることでも本不具合を回避できます。なお、KB5063878はセキュリティ更新プログラムのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。

ユーザー報告
不具合概要回避策

日本時間で2025年8月13日以降にリリースされたセキュリティ更新プログラムをインストールしたWindows環境において、AutoCAD製品(2022~2026の各エディションやCivil 3Dなど)が正常に起動しなくなる不具合が発生しています。

AutoCAD起動時に『ユーザー アカウント制御』(User Account Control / UAC)が表示されて管理者権限を要求されるようになります。

詳細は以下の記事参照。
AutoCADが正常に起動しない不具合。起動時に『ユーザーアカウント制御』(UAC)が表示されて管理者権限を求められる。Windows11やWindows10などで発生。KB5063878 / KB5063709など2025年8月のWindows Updateに起因

AutoCAD開発元であるAutodesk社は、本不具合の一時的な対処方法を2つ案内しています。1つは、2025年8月13日以降にリリースされた更新プログラムをアンインストールすること。アンインストール手順は左記リンク先記事をご覧ください。

もう1つはレジストリエディターで以下のレジストリを設定して『ユーザーアカウント制御』(UAC)を無効化すること。(元に戻したい場合は『DisableLUAInRepair』を削除してください)

【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Installer
【DWORD】DisableLUAInRepair
【値】1

上記のいずれかを行うことで本不具合の発生を防げます。

Autodesk社によると、現在、Microsoftと協力して本不具合の解決に取り組んでいるとのことです。(Microsoft側から本不具合に関するアナウンスはまだありません)