Windows UpdateによりNDIに不具合。OBSなどが影響。配信にカクつきやラグ等が発生。Windows11 24H2 KB5063878、Windows10 22H2 KB5063709に起因 [Update 4]

WindowsUpdate

Windows11 Issue

Microsoftは、2025年8月13日以降のWindows Update / セキュリティ更新プログラムに起因して、NDIを使用した配信がカクつくといった不具合が発生していることを発表しました。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/8/22]
① 不具合概要に『備考』を加筆。『対処方法・回避策』を若干改訂 [2025/8/22]
2025年8月20日の緊急リリースもこの不具合の影響を受けることをMicrosoftが認めました。『不具合概要』を改訂。 [2025/8/23]
③ 『不具合概要』に2025年8月27~30日のプレビューリリースを加筆。 [2025/8/30]
④ 本不具合が修正された旨を記事最下部に加筆。 [2025/9/10] [New]

不具合概要

Microsoftのアナウンスによると、日本時間で2025年8月13日以降にWindows Updateに配信されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると、NDI (Network Device Interface)を使用してPC間で映像や音声を配信・転送すると、映像や音声に深刻なカクつき(スタッター)や遅延(ラグ)、乱れが発生する場合があるとのこと。

NDI側のアナウンスでは「NDI接続が予期せず切断される場合がある」とも説明されています。

この不具合は、NDI ToolsやNDIプラグイン(DistroAV)を使用したOBS Studioなど、NDIを使用する配信アプリで発生します。特に配信元PCで「ディスプレイキャプチャ」(Display Capture)が有効になっている場合に顕著に発生します。

現時点でこの不具合の影響を受けるとされているOSおよび不具合の内包が確認されている更新プログラムは以下。

▼現時点で確認が取れているOSと更新プログラム

  • Windows11 24H2
    KB5064081 (2025年8月30日公開 プレビューリリース)
    KB5063878 (2025年8月13日公開 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows10 22H2 / 21H2
    KB5063842 (2025年8月27日公開 プレビューリリース)
    KB5066188 (2025年8月20日公開 緊急リリース)
    KB5063709 (2025年8月13日公開 セキュリティ更新プログラム)

対処方法・回避策

この不具合はNDIの設定がRUDP接続の場合に影響を受けます。一時的な対処方法・回避策として、NDI受信モードを手動でRUDPからTCPまたはUDPへと変更してください。これで本不具合は発生しなくなります。詳細な手順についてはNDI公式ページのアナウンス『Traffic Drops After Windows Update』をご覧ください。

もし、上記変更が難しい場合や何らかの理由で変更できない場合は、Windows11 24H2はKB5064081 / KB5063878を、Windows10 22H2はKB5063709 / KB5066188 / KB5063842をアンインストールすることでも本不具合の発生を防げます。

ただし、2025年8月13日の更新プログラムはセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。

現在、Microsoftは本不具合の調査を行っているとのことです。

Update 4: 修正 [2025/9/10] [New]

Microsoftはこの不具合を日本時間で2025年9月10日にリリースしたセキュリティ更新プログラムにて修正しました。

Windows11 24H2はKB5065426を、Windows10 22H2はKB5065429をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。