【Windows11】 WindowsUpdate 2026年5月 不具合情報 - プレビューリリース KB5083631

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Windows11 - WindowsUpdate

日本時間で2026年5月1日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5083631の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』(または『プレビュー更新プログラム』)と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能の追加・改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、実験台になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、Windows11 25H2 / Windows11 24H2用KB5083631の不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
初版。

Windows11 25H2 / Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5083631

基本情報

KB5083631はWindows11 バージョン25H2およびWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の追加・改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

◆段階的ロールアウト: 全Windows11 PC向け(※すぐには反映されません)

  • XboxモードがノートPC、デスクトップPC、タブレットを含むPCで利用可能になりました。Xboxモードは、Xboxアプリ、Game Barの設定、[Windows] + [F11]キーで起動できます
  • ファイルエクスプローラーに以下のアップデートを行いました
    • ファイルエクスプローラーで使用できるアーカイブに、uu、cpio、NuGetパッケージ(nupkg)を追加
    • アプリがファイルエクスプローラーの『ダウンロード』や『ドキュメント』を開いた際、表示設定と並べ替え設定を保持したまま表示されるようになりました
    • ファイルエクスプローラーの『エクスプローラーで開く』を『PC』に設定している場合、新しくファイルエクスプローラーのウィンドウを開いたり、詳細ペインのサイズを変更した際に、一瞬、白くフラッシュする不具合を修正
    • explorer.exeプロセスの信頼性が向上。ファイルエクスプローラーのウィンドウを閉じるとプロセスが停止するようになりました
  • 入力に以下のアップデートを行いました。
    • 例えばPowerPointでオブジェクトを整列したり、ウィンドウをスナップまたはサイズ変更したりするなどの特定の操作を行うと、触覚フィードバックの効果を感じられるようになりました(Surface Slim Pen 2、ASUS Pen 3.0、MSI Pen 2などの対応デバイスにて)。『設定』 → 『Bluetooth とデバイス』 → 『マウス』(または『タッチパッド』『ペン』) → 『Haptic signals』(『触覚シグナル』的ニュアンス)からオン / オフを切り替えられます
    • タッチキーボードの音声入力を、よりシンプルで直感的なデザインに刷新
    • 『設定』 → 『時刻と言語』 → 『言語と地域』に、新しいアラビア語 101 Legacyキーボードレイアウトを追加
    • 『設定』 → 『Bluetooth とデバイス』 → 『ホイール』(Wheel)でカスタムツールを設定する際の信頼性が向上
    • 音声入力における『流体ディクテーション設定』(Fluid Dictation)の保持性が向上
    • 絵文字パネル([Windows] + [ピリオド]キー)のキーボード操作の信頼性が向上
    • ADLaMキーボード使用時の入力の信頼性が向上
  • 『ドラッグトレイ』の名称を『ドロップトレイ』に変更。設定場所も『設定』 → 『システム』 → 『近距離共有』から『設定』 → 『システム』 → 『マルチタスク』に変更
  • タスクバーからエージェントの状態をモニターする新しい機能を追加。この機能はファーストパーティおよびサードパーティアプリのエージェントに対応しており、最初の対応例としてMicrosoft 365 CopilotアプリのResearcher (リサーチツール)が利用できます。Researcherがレポートを作成している間、タスクバー上に進行状況を表示されて、ひと目で状況を確認できます。開発者は『Windows.UI.Shell.Tasks』APIのページで使用方法ご覧いただけます
  • Enterprise State Roaming (ESR)がWindows Backup for Organizationsのポリシーを通じて管理できるようになりました。詳細は『Enterprise State Roaming』のページをご覧ください
  • Windows11 EnterpriseおよびEducation向けの『Remove Default Microsoft Store packages』ポリシーに、動的なアプリ削除リストのサポートを追加。詳細は『Policy-based in-box app removal』のページをご覧ください
  • 印刷設定において、プリンターがWindows保護印刷モードに対応していることを示す新しいアイコンを追加
  • Windowsカーネルがサードパーティ製ドライバーを信頼する仕組みを変更。これによりセキュリティが強化。詳細は『The Windows Driver Policy』および『Advancing Windows driver security: Removing trust for the cross-signed driver program』のページをご覧ください
  • 管理者およびApplication Control for Businessポリシー作成者は、バッチファイルに対してより安全な処理モードを有効にできます。このモードではバッチファイルが実行中に変更されるのを防ぎます。このモードを有効にするには、レジストリキー『HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Command Processor』、DWORD『LockBatchFilesWhenInUse』、値『1』にしてください。値『0』だと無効です。ポリシー作成者はLockBatchFilesWhenInUseアプリケーションマニフェストを使用してこのモードを有効にすることもできます
  • Microsoft Storeからアプリをダウンロード・インストールする際に0x80070057、0x80240008、0x80073d28といったエラーが発生するのを軽減
  • タイ語、ラオス語、クメール語、ロンタラ語のLeelawadee UIフォントファミリーにおけるグリフの並び順、配置、レンダリングを改善
  • midisrv.exeとサードパーティ製ドライバとの互換性が改善
  • タスクバーのシステムトレイの読み込みの信頼性が向上
  • Windows Helloに以下のアップデートを行いました
    • Windows Helloの顔認証の信頼性が向上
    • アップグレード後もWindows Helloの指紋認証の設定が維持されるよう改善
  • ストレージに以下のアップデートを行いました
    • 『設定』 → 『システム』 → 『ストレージ』 → 『ストレージの詳細設定』 → 『ディスクとボリューム』から大容量ボリュームのストレージを表示する際のパフォーマンスが向上
    • コマンドラインでFAT32ボリュームをフォーマットする際のサイズ上限が、32GBから2TBへと引き上げられました
  • 予期せず大量のメモリが使用されるのを低減
  • モニターにおけるカラープロファイル設定の保持性と可用性が向上
  • キオスクモードにおいてMicrosoft Edgeが許可されたアプリに含まれる場合、キオスクモードで許可されるパッケージアプリの構成が簡素化されました
  • スタートアップアプリの起動パフォーマンスが向上
  • explorer.exeの信頼性向上につながる内部的な変更を実施

◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます)

  • 信頼性の高いデバイスターゲティングデータが追加され、新しいセキュアブート証明書を自動的に受信できるPCの範囲が拡大しました。PCは、十分な更新成功シグナルを示した後にのみ、新しい証明書を受け取ります。引き続き、段階的かつ管理されたロールアウトが維持されます。詳細は『Windows Secure Boot certificate expiration and CA updates』のページをご覧ください
  • Remote Credential Guardを使用するリモートデスクトップセッションにおいてKerberos認証の信頼性が向上し、0xc000009aエラーを解決
  • マルチモニター環境において.rdpファイルを開いた際に表示される警告メッセージが正常に表示されない不具合を修正
  • CVE‑2024‑30098に関連するイベントログに、影響を受けるアプリケーションの名前が含まれるようになりました

追加情報

上記にも記しているとおり、ダークモード環境でファイルエクスプローラーを開いた際に白い画面・白いフラッシュが一瞬表示される不具合(以下の動画参照)がやっと修正されました。この修正は段階的にロールアウトされています。

不具合情報

KB5083631には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

日本時間で2026年4月15日以降にリリースされた更新プログラムをインストール後、以下の5つの条件すべてを満たすPC環境において、BitLocker回復画面が表示されてBitLocker回復キーの入力が求められます。

  1. OSドライブでBitLockerが有効になっている
  2. グループポリシーの『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『Windows コンポーネント』 → 『BitLocker ドライブ暗号化』 → 『オペレーティング システムのドライブ』 → 『ネイティブのUEFIファームウェア構成のTPMプラットフォーム検証プロファイルを構成する』が設定されており、『PCR 7』が検証プロファイルに含まれている
  3. 『システム情報』(msinfo32.exe)で『PCR7 構成』が『バインド不可』になっている
  4. PCのセキュアブート署名データベース(DB)にWindows UEFI CA 2023証明書が含まれており、2023年署名のWindows Boot Managerをデフォルトとして使用できる状態にある
  5. PCがまだ2023年署名のWindows Boot Managerを実行していない
詳細は以下の記事参照。
KB5083769にBitLocker関連の不具合。インストール後、BitLocker回復画面が表示される場合あり [Update 2: KIRでの対処方法を削除]

この不具合は、企業や組織などのIT部門によって管理されていない個人用PCでは発生する可能性は低いとされています。(つまり、発生するとしたら企業や組織などのPC)

この不具合の回避策としては、2026年4月15日以降にリリースされた更新プログラムのインストール前に『ネイティブのUEFIファームウェア構成のTPMプラットフォーム検証プロファイルを構成する』を未構成にすることで回避できます。手順は以下。

  1. グループポリシーエディター(gpedit.msc)またはグループポリシー管理コンソールを開いて、『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『Windows コンポーネント』 → 『BitLocker ドライブ暗号化』 → 『オペレーティング システムのドライブ』 → 『ネイティブのUEFIファームウェア構成のTPMプラットフォーム検証プロファイルを構成する』を開き、『未構成』に設定する
  2. 影響を受けるPCでコマンド『gpupdate /force』を実行してポリシーの変更を反映させる
  3. 『manage-bde -protectors -disable C:』コマンドでBitLockerを一時停止(CドライブでBitLockerが有効の例)
  4. 『manage-bde -protectors -enable C:』コマンドでBitLockerを再開(CドライブでBitLockerが有効の例)
  5. これによりBitLockerにバインドされたPCRは、Windowsによって選択されたデフォルトのPCRプロファイルを使用します
ユーザー報告
不具合概要回避策

刷新された新しいスタートメニューにおいて、インストールしたアプリがスタートメニューに登録されない、アンインストールしたアプリがスタートメニューから消えない場合があります。

この不具合はスタートメニューにフォルダを作成するアプリでのみ発生します。

詳細は以下の記事参照。
新しいスタートメニューに不具合。勝手に上に移動したり、インストールしたアプリが表示されないなど。KB5067036以降を適用したWindows11 25H2 / 24H2で発生

PCを再起動するか、タスクマネージャーから『スタート』(StartMenuExperienceHost.exe)を『タスクの終了』、または『エクスプローラー』(explorer.exe)を『再起動』すればスタートメニューにインストールしたアプリが表示され、アンインストールしたアプリが消えます。