エラーが発生したりクラッシュする不具合。Windows11 24H2にて発生。主に企業・組織等、プロビジョニング使用環境に影響

Windows11 24H2のセットアップが完了し、Windows11起動後に各種機能でエラーが発生したり、クラッシュするという不具合が発生しています。
不具合概要
日本時間で2025年7月9日にリリースされたWindows11 24H2用セキュリティ更新プログラムKB5062553以降の更新プログラムを使用してプロビジョニングを行うと、さまざまな不具合が発生する恐れがあります。
Windows11起動時に以下のコンポーネントの実行に失敗したり、エラーが発生します。
- explorer.exe
- shellhost.exe
- StartMenuExperienceHost
- XAMLビューの初期化時にアプリケーションがクラッシュ
- Explorerは動作しているがタスクバーが表示されない
- その他のXAMLアイランドビューが初期化に失敗
- ImmersiveShell
さらに、以下のような症状も発生する場合があります。以下はあくまでも一例で、これら以外の不具合も発生する恐れがあります。
- エクスプローローラー(Explorer)がクラッシュ
- スタートメニューが起動せず、重大なエラーメッセージが表示される
- 『設定』 → 『システム』が表示されない
- shellhost.exeがクラッシュする
これらの不具合は、「初回のログオン時」や「仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)など非永続的(ログオフすると元の状態に戻る、設定等が保存されない)なOS環境でのログオン時」に発生するとされています。
繰り返しになりますが、この不具合はプロビジョニングを使用してPC / Windows11 24H2を構成する場合に影響します。つまるところ、主に企業・法人・組織といったIT管理部門で問題となります。
基本的に個人のPCや個人ユーザーがこの不具合の影響を受けることはないでしょう。
不具合の発生原因
アプリケーションが依存しているXAMLパッケージが、更新プログラムのインストール後に正しく登録される前にアプリが起動しようとするためにこの不具合が発生します。
Microsoftの対応
現在、Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、状況に進展があり次第、『KB5072911: Multiple symptoms occur after provisioning a PC with a Windows 11, version 24H2 update』のページに情報を公開するとのことです。
また、本不具合にお困りのユーザー向けに、上記リンク先に回避策のスクリプトが公開されています。お困りの方は上記ページをご一読ください。



























