【Windows11】 WindowsUpdate 2025年5月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5058405 / KB5058411 [Update 5]

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日本時間で2025年5月14日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5058405、Windows11 24H2用KB5058411の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/5/14]
① 24H2にKB5058411のインストールに失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/5/15]
② 23H2および24H2にブラウザの文字がぼやける既知の不具合を加筆。 [2025/5/19]
③ 23H2および24H2にWindows11の各種ボタンが正常に動作しない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/5/19]
④ 23H2にKB5058405のインストールに失敗して回復エラーが表示されてOSが起動しない既知の不具合具を加筆。 [2025/5/30]
⑤ 上記『④』の23H2の不具合が修正されました。回避策を改訂。 [2025/6/2] [New]

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5058405

基本情報

KB5058405はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Linuxシステムの検出とSecure Boot Advanced Targeting (SBAT)を改善
    • 過去に、SBATアップデートによりWindowsとLinuxのデュアルブート環境でLinuxが起動しなくなる不具合が発生していました。通常、SBATアップデートはデュアルブート環境には適用されませんが、一部の環境においてデュアルブートを検出できず、適用されてしまい、Linuxが起動しなくなりました。本更新プログラムにはこの不具合の改善が含まれています
  • Windows Server Update Services (WSUS)経由でWindows11 24H2へのアップデートに失敗する不具合を修正
  • KB5058405には、2025年4月23日に配信されたプレビューリリースKB5055629の内容が含まれています

不具合情報

KB5058405には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策
備考: 2025年5月14日AM03:17時点でMicrosoftは以下の不具合を掲載していません。しかし、同じ不具合を抱えるWindows10用KB5058379の方には書かれています。おそらく、Microsoftの書き忘れかと思われます。そのため、一応、掲載いたします。ただ、右記回避策の通り、本不具合はCitrix側で2025年4月28日に修正されています。次回以降も掲載されないようなら当サイトからも削除いたします。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5050021以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

この不具合は2025年4月28日にリリースされたCitrix Session Recording Agent version 2503およびそれ以降のバージョンで修正されています。

詳細はCitrixが公開しているドキュメント『Microsoft’s January security update fails/reverts on a machine with 2411 Session Recording Agent』をご覧ください。

Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、Chromiumベースのブラウザにおいて、96 DPI (100%スケーリング)で表示すると、日本語・中国語・韓国語(CJK)のテキストがぼやけたり不鮮明に表示される場合があります。

この不具合は2025年3月のプレビューリリース以降で実装されたNoto CJKフォントに起因しています。

詳細は以下の記事参照。
ブラウザの文字がぼやける不具合。Windows11やWindows10で発生。Windows Update / Noto CJKフォントに起因

一時的な対処方法として、Microsoftはモニターのスケーリングを125%か150%に設定するとこで、テキストが鮮明に表示されるようになると述べています。

ただ、モニターのスケーリングを125%や150%にすると、さまざまなアプリが大きく表示されるため、あまりおすすめはできません。

筆者としましては、ブラウザの文字が見づらい場合はブラウザ側のフォントを変更することをおすすめいたします。

詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。

一部環境において、KB5058405をインストールすると、インストールに失敗し、回復エラーが表示されてOSが起動しない場合があります。

この不具合は、一部の物理PCでも発生が確認されていますが、主に以下の仮想環境で発生しています。

  • Azure仮想マシン (Azure Virtual Machines / Azure VM)
  • Azure仮想デスクトップ (Azure Virtual Desktop / AVD)
  • CitrixまたはHyper-Vでホストされているオンプレミスの仮想マシン
詳細は以下の記事参照。
KB5058405がインストールできない不具合。さらにOSが起動しなくなる恐れ。Windows11 23H2 / 22H2で発生

[New]

この不具合は緊急リリースされたKB5062170にて修正されました。KB5062170をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。(ちなみにKB5062170はWindows Updateには降ってきません。Microsoft Updateカタログでのみ公開されています)

KB5058405をまだインストールしていない左記仮想マシン環境は、代わりにKB5062170をインストールするようMicrosoftは案内しています。

すでにKB5058405をインストールしていてOSが起動不能に陥っている場合、以下のリンク先記事の『修正・対処方法』をご覧ください。

詳細は以下の記事参照。
MS、Windows11 23H2 / 22H2起動不能の不具合を修正。KB5058405起因の問題。修正更新プログラムKB5062170を緊急リリース
ユーザー報告
不具合概要回避策

一部環境において、2025年5月14日のWindows Update後からエクスプローラーやタスクバーのボタン・アイコンをマウスでクリックしても「動作しない」「機能しない」「反応しない」との報告が出ています。

詳細は以下の記事参照。
Windows11の各種ボタンが正常に動作しない不具合。エクスプローラーやタスクバーに影響。2025年5月14日のWindows Update後から

一時的な対処方法として、更新プログラムをアンインストールすると直ったと報告されています。同様の不具合にお困りの方はお試しください。

アンインストールの詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5058411

基本情報

KB5058411はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • マイク音が予期せずミュートになる不具合を修正
  • 視線制御(視線入力)コントローラーアプリが起動しない不具合を修正
  • KB5058411には、2025年4月26日に配信されたプレビューリリースKB5055627の内容が含まれています

不具合情報

KB5058411には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策
備考: 2025年5月14日AM03:17時点でMicrosoftは以下の不具合を掲載していません。しかし、直ったとの情報もこれまでにありません。Microsoftが書き忘れているか、どこかで修正されたものの、修正したことを書き忘れているものと思われます。今回は一応掲載いたしますが、次回以降も掲載されないようなら、直ったものとして当サイトからも削除いたします。

ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。

ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます

備考: 2025年5月14日AM03:17時点でMicrosoftは以下の不具合を掲載していません。しかし、同じ不具合を抱えるWindows10用KB5058379の方には書かれています。おそらく、Microsoftの書き忘れかと思われます。そのため、一応、掲載いたします。ただ、右記回避策の通り、本不具合はCitrix側で2025年4月28日に修正されています。次回以降も掲載されないようなら当サイトからも削除いたします。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

この不具合は2025年4月28日にリリースされたCitrix Session Recording Agent version 2503およびそれ以降のバージョンで修正されています。

詳細はCitrixが公開しているドキュメント『Microsoft’s January security update fails/reverts on a machine with 2411 Session Recording Agent』をご覧ください。

Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、Chromiumベースのブラウザにおいて、96 DPI (100%スケーリング)で表示すると、日本語・中国語・韓国語(CJK)のテキストがぼやけたり不鮮明に表示される場合があります。

この不具合は2025年3月のプレビューリリース以降で実装されたNoto CJKフォントに起因しています。

詳細は以下の記事参照。
ブラウザの文字がぼやける不具合。Windows11やWindows10で発生。Windows Update / Noto CJKフォントに起因

一時的な対処方法として、Microsoftはモニターのスケーリングを125%か150%に設定するとこで、テキストが鮮明に表示されるようになると述べています。

ただ、モニターのスケーリングを125%や150%にすると、さまざまなアプリが大きく表示されるため、あまりおすすめはできません。

筆者としましては、ブラウザの文字が見づらい場合はブラウザ側のフォントを変更することをおすすめいたします。

詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。

ユーザー報告
不具合概要回避策

一部環境において、KB5058411のインストールに失敗するとの報告が出ています。その際、『0x800f081f』『0x80070002』『0x80070306』などのエラーがWindows Updateに表示される場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5058411のインストールに失敗する、エラーが出る不具合。対処方法あり

システム要件を満たした通常のWindows11 PCの場合は、『設定』 → 『システム』 → 『回復』 → 『Windows Update で問題を解決する』をお試しください。(Windows11非対応PC (TPM要件を満たしていないなど)ではこの手順を実行しないでください。失敗します)

その後、Windows Updateを実行して成功するかご確認ください。

もし、上記手順で上手くいかなかった場合や、Windows11非対応PC環境の場合は『Windows Updateのエラーを簡単に修正する方法』をお試しください。

一部環境において、2025年5月14日のWindows Update後からエクスプローラーやタスクバーのボタン・アイコンをマウスでクリックしても「動作しない」「機能しない」「反応しない」との報告が出ています。

詳細は以下の記事参照。
Windows11の各種ボタンが正常に動作しない不具合。エクスプローラーやタスクバーに影響。2025年5月14日のWindows Update後から

一時的な対処方法として、更新プログラムをアンインストールすると直ったと報告されています。同様の不具合にお困りの方はお試しください。

アンインストールの詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。