【Windows11 23H2】 WindowsUpdate 2025年5月 不具合情報 - プレビューリリース KB5058502
WindowsUpdate

日本時間で2025年5月28日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5058502の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、2025年5月28日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
Windows11 23H2用プレビューリリース: KB5058502
基本情報
KB5058502はWindows11 バージョン23H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません) - Copilotに以下のアップデートを行いました
- [Windows] + [C]キーでCopilotを開けるようになりました。『設定』 → 『個人用設定』 → 『テキスト入力』 → 『キーボードの Copilot キーをカスタマイズする』から割り当てを変更できます。エンタープライズユーザーは『Updated Windows and Microsoft 365 Copilot Chat experience』をご覧ください
- Copilotキーまたは[Windows] + [C]キーを2秒間押し続けると、Copilotと声でやり取りができます。通話を終了するには、ESCキーを押すか、数秒間話さずにいれば自動的に終了します。[ALT] + [スペース]キーでもCopilotと声でやり取りができます
- EEA (欧州経済領域)向けに、Windows検索でのウェブ検索プロバイダーのサポートを改善し、検索性が向上しました
- 『設定』 → 『システム』 → 『バージョン情報』に新しいFAQセクションを追加
- IT管理者はタスクバーのポリシーを設定して、ユーザーが特定のアプリをタスクバーからピン留めを解除できるようにし、次回のポリシー更新時にも再びピン留めされないよう設定できるようになりました。この機能を利用するには『PinGeneration』のページをご覧ください
- EEA (欧州経済領域)向けにロック画面のウィジェット機能をアップデート。『設定』 → 『個人用設定』 → 『ロック画面』でウィジェットをカスタマイズできます
- Windows Sharenにおいて、ファイルエクスプローラーやデスクトップからローカルファイルをドラッグすると、画面上部にトレイが表示されるようになりました。これにより、ファイルを候補アプリにドロップしたりできます。『・・・』(その他)を選択すると、Windows Shareウィンドウが開きます
- 入力に関する以下のアップデートを行いました
- 中国語(簡体字)環境において、タッチキーボードからの音声入力が開始されない不具合を修正
- タッチキーボードの記号セクションを使用中に、ページ切り替えキーを押すと、パスワード入力欄に意図せず文字が入力される不具合を修正
- 音声アクセスにおいて、音声入力時に『working on it』(日本語だと、処理中や作業中といったニュアンス)というエラーが表示されて、音声アクセスが応答しなくなる不具合を修正
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION (win32kfull.sys)のブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が発生する不具合を修正
- HoloLensにおいて、HoloCameraアプリがHoloLensで写真を保存できなくなる不具合を修正
- Input Serviceにおいて、メモリ使用量の増加・メモリリークを引き起こす不具合を修正。この不具合により、マルチユーザー環境、多言語環境、リモートデスクトップ使用時にパフォーマンスに影響を与える可能性がありました
- モバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと更新
- デバイスがAzure Active Directory (AAD)アカウントに接続されている場合、エクスプローラーやスタートメニューが動作しなくなる不具合を修正
- Windows11 23H2または22H2からWindows Server Update Services (WSUS)経由でWindows11 24H2へとアップデートしようとすると、Windows Updateのサービスが停止する不具合を修正
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不具合情報
KB5058502には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 | 回避策 |
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、Chromiumベースのブラウザにおいて、96 DPI (100%スケーリング)で表示すると、日本語・中国語・韓国語(CJK)のテキストがぼやけたり不鮮明に表示される場合があります。 この不具合は2025年3月のプレビューリリース以降で実装されたNoto CJKフォントに起因しています。 | 一時的な対処方法として、Microsoftはモニターのスケーリングを125%か150%に設定するとこで、テキストが鮮明に表示されるようになると述べています。 ただ、モニターのスケーリングを125%や150%にすると、さまざまなアプリが大きく表示されるため、あまりおすすめはできません。 筆者としましては、ブラウザの文字が見づらい場合はブラウザ側のフォントを変更することをおすすめいたします。 詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 |
ユーザー報告
不具合概要 | 回避策 |
KB5058502をインストールして再起動後、Windows11にサインイン(ログイン)したあとに画面が真っ黒のままでデスクトップが表示されず、マウスカーソルだけが表示される場合があります。この現象は、GeForce RTX 5000シリーズのブラックスクリーン問題とは無関係です。筆者のGeForce非搭載PCで発生しました。 | 画面が真っ黒でマウスカーソルだけが表示された場合、一度リセットボタンまたは電源ボタンを押して再起動してください。再起動後、正常にデスクトップが表示されます。 |