【Windows10】 WindowsUpdate 2022年6月 不具合情報 - プレビューリリース KB5014023 [Update 1]

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2022年6月3日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5014023の不具合情報です。

月例の翌週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2022年6月3日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。

更新履歴
① Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる既知の不具合を加筆。 [2022/6/27] [New]

Windows10 21H2 / 21H1用プレビューリリース: KB5014023

基本情報

KB5014023はWindows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • 毎日24時間使用する環境において、メモリリークが発生する不具合を修正
  • ファイルコピーに時間がかかる不具合を修正
  • Microsoft OneDriveを使用中に、ユーザーがサインアウトするとシステムが応答しなくなる不具合を修正
  • 日本語の半角カタカナに影響するソートの不具合を修正。新しいソートバージョン6.4.3を導入しました
  • まれにMicrosoft ExcelやMicrosoft Outlookが開けなくなる不具合を修正
  • 特定のグラボ(GPU)を使用しているWindows環境において、Direct3D 9を使用する一部のアプリで、アプリが予期せず終了したり、何かしらの問題が発生する場合がある不具合を修正
  • Input Method Editor (IME)が前のテキストを変換している最中に文字を入力すると、その文字が破棄される不具合を修正
  • 2022年1月12日にリリースされたKB5009543以降をインストールした環境で、コントロールパネルの『バックアップと復元 (Windows 7)』からシステム修復ディスク(CDまたはDVD)を作成すると、システム修復ディスクから起動できない場合がある不具合を修正
  • WMIPRVSE.EXEのCPU使用率が高くなる不具合を修正
  • AnyCPUアプリケーションを32ビットプロセスとして実行してしまう不具合を修正
  • パフォーマンスモニターのパフォーマンスレポートに、アプリケーションカウンターのセクションが表示されない不具合を修正
  • IEモードのウィンドウフレームに影響する不具合を修正
  • インターネットショートカットが更新されない不具合を修正
  • 低整合性レベル(LowIL)アプリケーションがヌルポートに印刷するときに印刷エラーが発生する不具合を修正
  • Microsoft Defender Application Guard (MDAG)、Microsoft Office、Microsoft Edgeのマウスカーソルの動作や形状の向きに影響を与える不具合を修正。この不具合は、仮想グラフィック処理装置(GPU)をオンにしたときに発生しました
  • セッションを終了すると、リモートデスクトップクライアントアプリケーションが動作を停止する場合がある不具合を修正
  • フォント緩和ポリシーをオンにしたときに、Input Method Editor (IME)モードインジケーターアイコンに誤った画像が表示される不具合を修正

不具合情報

KB5014023には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004に搭載されている新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

2021年5月26日に公開されたWindows10 バージョン21H1 / 20H2 / 2004用プレビューリリースKB5003214および2021年6月22日に公開されたプレビューリリースKB5003690をインストールした一部環境において、7月7日(KB5004945)以降の更新プログラムがインストールできない場合があります。その際、『PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING』というエラーメッセージが表示されます。

詳細は以下の記事参照。
KB5004237等のインストールに失敗する不具合。対処方法あり

Microsoftによると、放っておいても『Windows Update Medic Service』(WaaSMedicSVC)サービスにより、インプレースアップグレードが行われて自動的に修復されるとのこと。

より早く問題を解決したい場合は、以下の手順を実行してください。

  1. 『スタート』 → 『Windows システム ツール』 → 『コマンド プロンプト』を右クリックして『その他』 → 『管理者として実行』
  2. コマンドプロンプトに『Reg.exe Add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion /v AllowInplaceUpgrade /t REG_DWORD /f /d 1』と入力してエンター。

これで最大で48時間以内にインプレースアップグレードが行われて、同時に最新のセキュリティ更新プログラムも適用されます。

ARM環境の場合は別途KB5005932が必要になります。詳細はこちらをご覧ください。

『切り取り & スケッチ』アプリでスクリーンショットのキャプチャに失敗したり、キーボードのショートカット(Windowsキー + Shift + S)で開けない場合があるとの不具合報告が出ています。

この不具合は2022年2月9日公開のセキュリティ更新プログラムKB5010342以降をインストールした環境で発生します。

詳細は以下の記事参照。
『切り取り & スケッチ』が正常に動作しない不具合

Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。2022年2月9日までの更新プログラムを全てアンインストールすれば不具合は発生しませんが、そうすると脆弱性が未修正のままになってしまうため注意が必要です。

現在、Microsoftは不具合を調査しており、詳細な情報が得られ次第、情報を更新するのとのことです。

[New]

2022年6月3日公開のプレビューリリースKB5014023以降をインストールした環境において、Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合があります。この不具合は、表示したサイトがモーダルダイアログボックを使用していると発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる不具合。KB5014699やKB5014668等で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。