TPM-WMIエラーがイベントビューアーに記録される理由。Windows11やWindows10などで発生。イベントID: 1801、このエラーはいったい

Windows11やWindows10、Windows Serverなどにおいて、イベントビューアーにTPM-WMI (イベントID: 1801)というエラーが記録される現象が発生しています。
TPM-WMI イベントID: 1801 エラー
日本時間で2025年10月15日にWindows Updateに配信されたセキュリティ更新プログラム以降の更新プログラムをインストールすると、イベントビューアーの『Windows ログ』 → 『システム』に、ソース『TPM-WMI』、イベントID『1801』のエラーが記録される場合があります。
具体的には以下のようなエラーです。
エラーには「Secure Boot CA/keys need to be updated. This device signature information is included here.」(セキュアブートCA/キーを更新する必要があります。このデバイス署名情報はここに含まれています。)と記されています。
このエラーは以下のWindows OSに記録される場合があります。
- クライアント: Windows11 25H2、Windows11 24H2、Windows11 23H2、Windows11 22H2、Windows10 22H2
- サーバー: Windows Server 2025、Windows Server 2022
エラーとして記録されているため「いったい何事!?」「自分のPC、どこか不調なのかな……」と不安になるかもしれません。しかし、ご安心ください。このエラーが記録されるのは仕様です。
Microsoftによると、このエラーは、セキュアブート証明書(Secure Boot証明書)の更新が、まだ完了していないことを通知する目的で記録されているとのこと。つまるところただのお知らせです。
どういうことか軽く説明いたしますと、環境によっては2026年6月以降にBIOS / UEFIのセキュアブートの証明書が期限切れになります。そのため、Microsoftは、それまでに新しいセキュアブート証明書のアップデートをWindows Update経由で自動的に配信を予定しています。
結論を言えば、上記のエラーが出ても気にする必要はありません。セキュアブート証明書のアップデートはWindows Update経由でいずれ自動的に配信されるため、一般ユーザーは放っておいて問題ありません。
どうしても気になる場合、以下のレジストリを手動で設定することで、セキュアブート証明書を手動で更新できます。
| 【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecureBoot 【DWORD】AvailableUpdates 【値(16進数)】0x5944 |
ただ、Microsoftによると、一部環境において更新後にOSが起動しなくなる現象が報告されているため、手動更新する場合は可能な限り事前に検証環境を用意して動作確認をするよう注意を呼びかけています。このようなリスクを犯してまで無理に手動更新を行わない方が良いでしょう。少なくともメインPCでやるのは避けるべきです。
なお、企業・組織のIT管理者は、セキュアブート証明書の更新に別途対応が必要になる場合がありますので『Act now: Secure Boot certificates expire in June 2026』のページを読んでおいた方が良いでしょう。

























