AMD Software、Windows10をサポート外に。Radeon RX 6000 / 5000もドライバ開発を縮小してメンテナンスモードに移行

RADEON

AMD Software

AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2にて、Windows10がサポート対象外になりました。ただ、動作しなくなったというわけではありません。

Windows10がサポート対象外に

AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2のページにはサポートOSとして以下のように記されています。

サポートOSはWindows11のみだけ記載
サポートOSはWindows11のみだけ記載

サポートされるOSはWindows11だけしか記載されていません。これまで記載されていたWindows10は削除されました。

では、Windows10で動作しなくなったのかというとそういうことはありません。Windows10でもAMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2が動作します。

本件について、AMDは以下のように述べています。

新しいドライバにWindows10のサポートが記されていないのは、Microsoftの方針によりWiondows10がサポート終了段階に入っているためです。

サポートしているとは明記していませんが、実際のところ、引き続きWindows10でもご利用いただけます。

― AMD

AMDによるとWindows10のサポートが終了したため、ドライバページからもWindows10のサポートを削除したものの、実際には動作するとのこと。

Windows10 ESUをお使いの方は、とりあえずしばらくは安心でしょう。

ただ、今後、Windows10で動作しなくなる可能性があることは頭の片隅に留めておいた方が良いでしょう。

Radeon RX 6000シリーズとRadeon RX 5000シリーズのドライバ開発縮小

AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2ドライバにはもう1つ重要な点があります。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2のページには「新しいゲームのサポートと拡張されたVulkan (Expanded Vulkan)の拡張機能のサポートはRadeon RX 7000シリーズおよびRadeon RX 9000シリーズで利用可能です」という一文があります。

AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2では『Battlefield 6』と『Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2』がサポートされました。つまり、これらのタイトルはRadeon RX 7000シリーズとRadeon RX 9000シリーズのみがサポート対象となります。Radeon RX 6000シリーズとRadeon RX 5000シリーズはサポート対象外であることを示しています。

本件について、AMDは以下のように述べています。

RDNA 1およびRDNA 2アーキテクチャのグラフィックスカード・GPUは、重要なセキュリティアップデートや、不具合修正といったドライバアップデートを今後も提供してまいります。

弊社(AMD)は、最新GPU向けの最新テクノロジーの最適化と提供に注力するため、AMD Software: Adrenalin Edition 25.10.2から、Radeon RX 5000シリーズ(RDNA 1)およびRadeon RX 6000シリーズ(RDNA 2)をメンテナンスモードへと移行します。

今後、ドライバアップデートにおけるゲームの最適化は、RDNA 3およびRDNA 4世代のGPUに重点をおいて行われます。

― AMD

つまるところ、現在のRadeon RX 6000シリーズおよびRadeon RX 5000シリーズは、ドライバの開発が縮小されることを意味します。ゲームの最適化や新たなサポートの追加は基本的に行われなくなり、現在のPolaris & Vegaドライバのような形となります。

Radeon RX 6000シリーズの最初のモデルは2020年11月に発売されました。発売から約5年です。しかし、Radeon RX 6750 GREなんかは2023年10月に発売されました。発売から2年でメインサポートから外されるのは、あまりにも短すぎると言えます。

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Posted by にっち