NVIDIA、TSMC最先端プロセスA16の採用を検討か。採用されるならFeynman GPU?
NVIDIAがTSMC A16プロセスの採用を検討していると報じられました。台湾メディアの工商時報が報じました。
TSMCは2026年後半に最先端プロセスノードとなるA16プロセスの量産を開始する。サプライチェーンの情報筋によると、NVIDIAがこのA16プロセスの採用を検討しているという。時期的には2028年に投入予定のFeynman GPUに採用される可能性が高い。 半導体業界の分析によるとTSMCの2nmウェハーは1枚あたり約27,000ドルといわれている。A16は30,000ドルを超えると見られているが、性能とチップ密度の大幅な向上により「高価でも支払う価値がある」と顧客は判断している。 ― 工商時報 |
TSMCによると、A16プロセスはN2Pプロセスと比較して、同じ電圧で8~10%速度向上、同じ速度で15~20%低消費電力、チップ密度1.07~1.10倍とされています。
A16はN2Pよりも強力な性能を有するチップです。工商時報によると、NVIDIAはこのA16の採用を検討しているとのこと。
そして、採用されるとしたら、2028年投入予定のFeynman GPUの可能性が高いとされています。NVIDIAがGTC 2025で公開した2028年までのロードマップが以下。
NVIDIAは2026年にRubinを、2027年にRubinのアップグレード版となるRubin Ultraの投入を予定しています。時期的にはRubin UltraでA16プロセスが採用される可能性も無きにしも非ずですが、上記ロードマップに写っているイメージ画像を見た限りでは、Rubin UltraはRubinを2つくっつけただけのようなので、Feynmanで採用される可能性の方が高そうです。