Windows10 v2004に無意味に何度もデフラグされる不具合。対処方法あり [Update 1: 修正]

WindowsUpdate

WindowsUpdate

Windows10 v2004 May 2020 Updateへとアップデート後、無意味に何度もデフラグが行われてSSDの寿命を縮めるという不具合が発生しています。

この不具合は、Windows10 v2004のバグによりデフラグツール(ドライブの最適化)が最適化を行った日付が記録されなくなり、PCを再起動するごとに最適化が実行されてしまうというもの。

デフラグツールの自動実行はSSDに対しては通常はTrim(トリム)を行いますが、Micorosft曰く、パフォーマンス向上のために月1回だけSSDに対してもデフラグを実行します。しかし、日付が記録されないため、再起動するたびにデフラグが行われてしまいます。

SSDは無限に書き込みができるわけではなく、書き込みが発生するたびにどんどん劣化していき、最終的には壊れます。ただ、寿命に達するまでに必要な総書き込み量は数百TBだったり、高品質なものだとPB(ペタバイト)クラスまで持つものもあるため、不良品や低品質なものでないかぎりそうそう壊れることはありません。

とはいえ、不必要にSSDにデフラグを行い続けると、書き込み寿命を削るだけで何も良いことがないのは事実。SSDユーザーの方は無意味に何度もデフラグされないように以下の手順で自動実行を無効化しておきましょう。

デフラグツールの自動実行の無効化方法

デフラグの無効化手順

デフラグツールの自動実行を無効化する手順は簡単です。① 『スタートボタン』 → ② 『Windows 管理ツール』 → ③ 『ドライブのデフラグと最適化』をクリック。

 

デフラグの無効化手順

『ドライブの最適化』ウィンドウが開いたら、④ 『設定の変更』を選択。

 

デフラグの無効化手順

⑤ 『スケジュールにしたがって実行する (推奨)(R)』のチェックを外して、⑥ 『OK』を押し、最後に⑦ 『閉じる』を押せば自動実行の無効化は完了です。

PCに複数のストレージを積んでいて、SSDだけ無効にしてHDDだけ有効にしておきたいといった場合は、⑤のチェックは入れたままにして『ドライブ(D)』の『選択(H)』からドライブ単位で有効/無効を設定することもできます。

2020年9月4日公開のKB4571744で修正[2020/9/4追記]

本不具合は2020年9月4日に公開されたプレビューリリースKB4571744にて修正されました。KB4571744(またはそれ以降のKB)を適用することでこの不具合は発生しなくなります。

更新履歴
① 2020年9月4日公開のKB4571744にて修正された旨を加筆。 [2020/9/4]

関連記事
Windows10 v2004 May 2020 Updateの不具合情報等の記事一覧