Windows11やWindows10の大型アップデート名がわかりやすくなった理由。なぜ季節名は使われなくなったのか

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Windows10が登場した当初、大型アップデートは『Anniversary Update』や『Fall Creators Update』など、いつの時期・年代のアップデートかさっぱりわからない名称が使用されていました。しかし、いつのまにか『April 2018 Update』や、Windows11では『2023 Update』『2024 Update』など、リリース時期がわかりやすい名称へと変更されました。

いったいどういう経緯でこのような変更があったのでしょうか。MicrosoftのRaymond Chen氏は以下のように述べています。

(Windows10が登場した当初、)半期ごとの大型アップデートは『Spring』(春)や『Fall』(秋)リリースと呼ばれていました。例えば2017年の『Fall Creators Update』にように。しかし、今ではこのような名称は使われていません。なぜ変わったのでしょうか。

全社ミーティングの際、ある幹部が「組織内に無意識の偏見はありますか?」と尋ねました。すると同僚の1人が手を挙げました。彼は南半球で育ったため、季節が北半球と逆です。アップデート名に『Spring』や『Fall』という名前を付けるのは北半球目線であり、南半球に配慮していないと指摘しました。

その結果、大型アップデート名に季節は使用されなくなり、どちらの半球でも通用する中立的な名称へと変更されました。

― Microsoft, Raymond Chen

「なるほど」と非常に納得のできる内容です。

余談ですが、『Fall Creators Update』『2023 Update』『2024 Update』などは一般向けのアップデート名称で、『22H2』『23H2』『24H2』などはバージョン名となります。Windowsの名称に詳しくない人からすると、この辺、ちょっとややこしく感じるかもしれませんね。

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Posted by にっち