「ミドルレンジを2枚にすれば高性能で安い!」 とか 「○○を使っているんですが2枚挿しにするのとハイエンドGPU1枚にするの、どちらが良いでしょうか」 とか、そういった話をたまに見ますよね。個人的にはミドルレンジでのSLI / CFXはおすすめしません。
インディーズやマイナーなゲーム、はたまたメジャーなゲームでもSLI / CFXに対応していないことが多々あります。パッと出てくる2015年のゲームだけでも↓これくらいはあります。
「ミドルレンジを2枚にすれば高性能で安い!」 とか 「○○を使っているんですが2枚挿しにするのとハイエンドGPU1枚にするの、どちらが良いでしょうか」 とか、そういった話をたまに見ますよね。個人的にはミドルレンジでのSLI / CFXはおすすめしません。
インディーズやマイナーなゲーム、はたまたメジャーなゲームでもSLI / CFXに対応していないことが多々あります。パッと出てくる2015年のゲームだけでも↓これくらいはあります。
前回のあらすじ、15.9で割と深刻なメモリリーク問題発生。
思った以上に早く修正が来ました。ダウンロードは下記アドレスからどうぞ。修正内容はメモリリーク問題への対処のみとなります。
Catalyst 15.9.1 Beta
http://support.amd.com/ja-jp/download
HD7000~FuryシリーズのGPU + Catalyst15.9の環境下で、ウィンドウのサイズを手動で変更するだけでメモリを消費していき、プログラムを終了してもメモリが開放されなかったり、ChromeやFirefoxを使用中にメモリを消費しまくったり、様々な場面でメモリリークが発生することがあるようです。
原因はドライバそのものの不具合で、AMDいわく「我々はこの問題を認識しています。出来るだけ早く解決することに取り組んでいます」とのこと。15.9を試す際はご注意ください。
10/1追記
修正パッチが出ました。
ソース
Reddit
Warning: Big gpu memory leak bug in 15.9 beta on resizing of any window!
WCCF TECH
Memory Leak Bug Reported in New Beta Catalyst 15.9
海外のレビューサイト等にて、Nanoのコイル鳴き問題が取り上げられています(その数10件以上)。一言でいうとどこのサイトも「うるさい」と。動画が上がっていましたのでどうぞ。
コイル鳴きに関してはNVIDIA、AMD問わず、鳴く個体もあれば鳴かない個体もあり、気にならない人もいれば気になる人もいるでしょう。Nanoに関しては多くのレビューサイトで取り上げてられているので、鳴かない個体の方が少ない(あるいは鳴かない個体は無い)のかもしれません。
結果からサクサクいきましょう。 (画像はクリックで拡大)
1920x1080
2560x1440
3840x2160
(ソース:AMD Radeon R9 Nano review)
FHDでイマイチスコアが芳しくないのはFiji特有で相変わらずの模様。FHDだとGTX980とどっこいどっこいと言ってもいいんじゃないでしょうか。
2560x1440以上になってくるとスコアは伸びています。が、問題は言うまでもなくGTX980Tiより高価なお値段。それだけの価値があるかどうかは人それぞれでしょう。
(ソース:http://videocardz.com/57409/amd-radeon-r9-nano-confirmed-to-feature-4096-stream-cores)
↑だそうです。
カタログスペックだとTDP以外、限りなくFury Xに近いように見えますが、実際の性能差は前回の記事をご参照くださいませ。
このカタログスペックだと、どこかで何かを削らないことには8PINx1本で電力をまかなえず、前回の記事の性能差の説明もつかないと思います。
あるいは「8PINx2本に魔改造すれば最大1GHzも出来る」とか…さすがにそれは無いか…
8/27追記
理由が判明しました。高負荷時は低クロックで動作するようです。
【GPU】 NanoとFury Xのカタログスペックが近いのに100W低い理由
前回のあらすじ。980Ti STRIXは他社のオリファンと比べると冷えが悪い。
本当にSTRIXは冷えないのか、もしかしたら980Tiだけなのではないか、R9 390ではどうか。ということでサクサクいきましょう。テスト方式は最大負荷をぶっ続けで掛ける系です。
<ASUS STRIX R9 390>
デフォルト MAX90度 (コアクロック1052)
ファン100% MAX80度 (コアクロック1070)
<SAPPHIRE NITRO R9 390> (画像クリックで拡大)
デフォルト MAX71度 (コアクロック1010)
結論、STRIXは他社製オリファンより冷えが悪い。言い切っていいと思います。せっかく基板の自動製造で付加価値を高めているんですから、クーラーにも力を入れて欲しいですね…
一応フォローしておくと、STRIX390のテストをしたGECID.comいわく
「ノイズはしばらく主観平均以下だったと普段使いに快適でした」
とのことです日本語でおk。元がロシア語なんでさっぱりわからないためGoogle翻訳直訳ですが、ニュアンス的には普段使いでは静かで快適といったところでしょうか。
てかSAPPHIREさん優秀すぎでしょう…
やっぱ史上最強のGPUクーラーを作っているだけありますわ。 (注:クソコラです)
ソース
GECID.com
ASUS STRIX R9 390 (STRIX-R9390-DC3OC-8GD5-GAMING) на AMD Radeon R9 390
Vmodtech
SAPPHIRE NITRO R9 390
3行翻訳
FuryのSP数は3584だが、アンロックするツール「CUINFO」を使い3840にすることに成功した。
それに伴い、スコアの向上も見せた。 (画像クリックで拡大)
チュートリアルはこのページを参考にすると良いだろう。
VideoCardz
New tool allows Fiji, Hawaii and Tonga Compute Units unlocking
overclock.net
Activation of cores in Hawaii, Tonga and Fiji (unlockability tester ver 1.6 and atomtool) - Page 6
ぱない。ちなみにFury XのSP数は4096です。
Fury無印3584(Xの87.5%)がFury無印アンロック3840(Xの93.75%)となることで、限りなくXに近い無印が誕生しそうです。
比較のあるグラフではありませんのでざっくりな参考程度にどうぞ。
PowerColor Devil R9 370XでOCモデルとなります。
あと、中国語なので何のゲームかわかりまてん… (各画像はクリックで拡大)
最初に結論だけ言えば、980Ti>Fury X>Fury無印>980無印、大体こんな感じです。980無印の希望小売価格は499ドル、Fury無印は549ドルとお値段相応の結果になりました。海外価格だとしっかりと良い隙間を狙えていますね。海外価格だと。大切なことなので。
1点気になったのは、FHDだとMinFPSが異様に低かったりするタイトルがいくつかあるところでしょうか。FHDでFPSが出にくいのはFury Xにも見られた傾向ですので、Fiji+HBMはFHDが苦手なのかもしれませんね。
使用されているFury無印はFuryクソコラグランプリでお馴染みのSapphire Tri-X OCモデルになります。それでは各種ベンチマーク画像をどうぞ。ちなみにめっちゃ長いです。2サイトからの引用なので重複タイトルもあります。 (各画像はクリックで拡大)
RADEON関連の情報を見ていると、たまに目にする「古井戸」という単語。古井戸があるからRADEONを選ぶなんて人も。古井戸ってなんじゃらほいと思いつつも気にしていなかったのですが、ふと調べてみたら「Fluid Motion」なる技術のことで、Fluid=古井戸、と、なるほど。
で、この古井戸、何をするものかと申しますと動画のフレーム補間技術。TVなんかでお馴染みの倍速補完とかああいった類。こういう無理矢理フレームを付け足した補間物って逆に違和感が増すんじゃないの?と食わず嫌いで一切ノータッチだったのですが、気が向いたのでGeForceでも出来ないものかと検索したところ、SVPというソフトで出来るようでサクッとインストール。適当な動画ファイルを再生。
すごかったです(小並感)
食わず嫌いはいけませんね。想像以上に効果がありました。
試してみたい方は↓からどうぞ。
SmoothVideo Project (SVP) - our main project
http://www.svp-team.com/wiki/Download
EXEファイル直リンク
http://www.svp-team.com/files/SVP_3.1.7.exe
でも、これだとSVP+GeForceでもイケるし、RADEONを選択する理由にはならないんじゃ?と思ったら、SVP+GeForceだとBDに対応していないそうで。RADEONならBDがいけるそうで、なるほど。PCで古井戸+BDを楽しんでいる方にとっては、確かにRADEONを選択する理由がありました。
SVPの導入初日にも関わらず、もうSVP無しでの動画視聴は考えられなくなっております。GeForceユーザの方は騙されたと思って是非SVPをお試しくださいませ。
前回のあらすじ。Fury Xはアイドル時でもうるさいのか。
計3枚のFury Xを用意して、295X2と980Tiを比較したWAVファイルが上がりました。
↓こんな感じのセットアップで録音したところ、
↓こういう結果だったそうです。
(ソース:http://www.pcper.com/reviews/Graphics-Cards/Retail-AMD-Fury-X-Sound-Testing-Pump-Whine-Investigation)
録音したWAVファイルは↓をどうぞ。
という報告が出ているそうで。問題の動画を見てみましょう。
同じ投稿者による比較をどうぞ。
R9 Fury X (GPU負荷0% / ファン回転25%(デフォルトのアイドル設定))
R9 280X
どうでしょうか。
個体差によるものなのかは不明。比較はありませんが、他にも報告動画が上がっています。
気になる人はリファレンスモデルは避けた方が良さそうですね。
7/2追記
続報書きました。↓をどうぞ。
【GPU】 AMD R9 Fury Xはアイドル時でもうるさい? ② 各種比較
画像は各GPUのAvgFPS結果になります。画像のFury X OCはコア+63MHzで、980TiOCはコア+200MHz VRAM+400MHzだそうです。
4K
(ソース:http://www.eurogamer.net/articles/digitalfoundry-2015-radeon-r9-fury-x-review)
このベンチではFury Xは980TiにFHDで全敗、WQHDで2勝7敗ですが、4Kでは4勝5敗と健闘していますね。
その他の3xxやFuryのベンチマークは↓をご参照くださいませ。
【GPU】 AMD R9 390Xの各種ベンチマーク公開
【GPU】 AMD R9 390の各種ベンチマーク公開
【GPU】 AMD R9 380の各種ベンチマーク公開、概ねGTX960クラスの性能
【GPU】 AMD R7 370 2GB OCモデルの各種ベンチマーク公開
【GPU】 AMD R9 Fury Xの各種ベンチマーク公開 ① FHD&4K編
【GPU】 AMD R9 Fury Xの各種ベンチマーク公開 ② WQHD編
【GPU】 AMD R9 Fury無印の各種ベンチマーク公開
前回がFHDと4Kでの比較でした。今回はWQHD(2560x1440)での各種ベンチマークになります。それではベンチマーク結果をどうぞ。
数日前でしょうか、4KではFury Xが980Tiに全勝しているAMD公式ベンチマーク画像が各所で上がりました。
あまりにもうさんくさすぎたために当ブログでは取り扱いませんでした。というか突っ込みどころしかない。他の解像度はどうなの、と。
ということで、やっとFHDでの比較画像が上がってきましたのでどうぞ。
設定は1440p / DX11 / 8xAA / Ultra / Extremeとなります。 (各画像はクリックで拡大)
こんな具合のようです。
ここで対する980Tiの結果も貼りたいのですが…
980Tiの1440pの結果が全然HITしませんでした…
いえ、1件だけ、あることにはあったのですが、使用されている980Tiは、OCモデルのEVGA GTX980Ti SUPERCLOCKEDをさらにOCしたもの(リファレンスBoostClock比で+30.7%OC)でした。
さらに、PC環境もそれぞれ違います。Fury Xが4770Kに対して、980Tiは5960X。何が問題かと申しますと、Heavenのベンチマーク結果はメモリ速度にも影響が出てきます。
↓こんな感じのように。同環境で左のメモリクロックが1333MHz、右が2400MHz。
Fury XはDDR3のデュアルチャネル環境、980TiはDDR4のクアッドチャネル環境(これがどこまで影響するかはわかりませんが)、さらに980Tiは+30.7%のOC状態、とてもじゃないけど対決にはなりません。
対決にもならず、まったく参考にもならないと思いますが、とりあえず貼っておきます。
980Ti 1406MHz(リファ比+30.7%OC ※リファBoost1076MHz、OCモデルBoost1190MHz)
設定は同じく1440p / DX11 / 8xAA / Ultra / Extremeになります。
追記
Fury Xの各種ベンチ結果が上がってきました。↓をどうぞ。
【GPU】 AMD R9 Fury Xの各種ベンチマーク公開 ① FHD&4K編
【GPU】 AMD R9 Fury Xの各種ベンチマーク公開 ② WQHD編
ソース
SINGAPORE HARDWARE ZONE.COM
[GPU Review] Sapphire AMD r9 Fury X on the rise!
UNIGINE HEAVEN BENCHMARK 4.0 | GTX 980 TI | MAXED SETTINGS | 2560X1440
https://www.youtube.com/watch?v=XWC7JqHjuc8
380、390X、370、とやってきたので、せっかくなのでR9 390も。
3xxベンチマークシリーズ最終回でございます。
R9 390はGTX970への対抗製品で、米尼最安値はR9 390が329.99ドル、970が296.99ドル。390はVRAM8GBということもあって、お値段的にもNVIDIAに対抗出来ています。
7/11現在、TSUKUMOでの税込最安値がR9 390が50738円、GTX970が41351円と差額9千円ちょい、VRAMを考慮すれば日本価格でも納得出来る範囲ではないでしょうか。
肝心のベンチマークはと申しますと、先に結論を挙げれば970に勝ったり負けたり。VRAMが多く必要なら390、VRAMが多く必要ないなら970、と住み分けが出来ていると思います。
ただ、ゲームタイトルや解像度によって、390のMinFPSが極端に低かったりします。これがドライバの最適化不足かゲーム側の問題か、はたまたベンチマークを取った人の問題かは不明。
ということで以下ベンチマーク画像です。
あまり情報が見つからなかったのですが、ちょっと気になったのでピックアップ。
先に結論だけ挙げておきますと、GTX960 > R7 370 >GTX750Tiといった感じの性能のようです。拾ってきたFireStrike画像ではGTX750Tiより上の性能を出しています。
(ソース:http://www.overclock3d.net/reviews/gpu_displays/msi_gtx750ti_gaming_review/6)
370と750Tiを含めた比較が見つからなかったため、ソースが別なところなのはご容赦。
米尼価格だとMSI Gaming OCモデルの370 2GBが159.99ドル、同じくMSI Gaming OCモデルのGTX750Tiが154.99ドルと、しっかりNVIDIAに張り合えています。
750Tiより性能も良く、お値段も同等、ローレンジの中でも魅力ある製品だと思います。
安い・速い・電力食い、昔のAMDを彷彿させるAMDらしい製品ではないでしょうか。
ええ、ここまで持ち上げれば察しの良い方ならもう分かると思いますが、日本価格が高すぎでございます。日本だと限りなく960に近い価格。メーカによっては960の方が安い場合も。370 2GBと960、どっちを買うかとなったら、どうあがいても960を買った方が正解です。
Amazonとドスパラで調べた6/21現在の税込最安値は、GTX960が23963円、R7 370 2GBが22658円、GTX750Tiが14826円、戦いにもなっておりません。日本では960と同価格になることで、高い・遅い・電力食い、になる不思議。
AMDは日本でのシェアを獲得したいと思っているのなら、高価格設定にしている根源をなんとかした方がいいんじゃないですかね。日本で売る気が無いということでしたらこのままでも良いでしょう。
ということでベンチマーク画像の続きをどうぞ。 残念ながら750Tiはグラフに含まれておりませんので、960に蹂躙されるだけの画像になります。
使用しているGPUはMSI R9 390X OCモデル(1100MHz)での比較画像になります。
最初に結論を挙げておきますと、Witcher3ではGTX970以下、しかしそれ以外はリファレンスのGTX980に勝ったり負けたり(3勝4敗2分)と悪くない勝負をしています。
以下ベンチマーク画像です。(画像をクリックで拡大)