MS、Windows11 24H2へのアップデートに失敗する不具合の修正をリリース。KB5055528 / KB5055629などに起因し、23H2 / 22H2で発生中の不具合

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Windows11

Microsoftは、Windows11 23H2 / 22H2からWindows11 24H2へのアップデートに失敗する不具合を修正したことを発表しました。

不具合概要

Windows11 23H2 / 22H2において、日本時間で2025年4月9日にWindows Updateに配信されたWindows11 23H2 / 22H2用セキュリティ更新プログラムKB5055528以降をインストールすると、Windows Server Update Services (WSUS)経由でWindows11 24H2へのアップデートに失敗するという不具合が発生しています。

その際、Windows Updateには『0x80240069』エラーが表示される場合があります。

この不具合の影響を受けるOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。

  • Windows11 23H2 / 22H2
    KB5055629 (2025年4月22日公開 プレビューリリース)
    KB5058191 (2025年4月12日公開 帯域外リリース)
    KB5055528 (2025年4月9日公開 セキュリティ更新プログラム)

WSUSは主に企業や組織で利用されています。この不具合はあくまでもWSUS経由でWindows11 24H2へとアップデートする場合にのみ発生し、通常のWindows Updateでは発生しません。そのため、一般的なホームユーザーがこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされています。

対処方法・回避策

Microsoftは、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用してこの不具合を修正しました。

この不具合にお困りの場合、企業・組織のIT管理者は、以下の特別なグループポリシーをダウンロード・インストールして設定することで本不具合を解決できます。

グループポリシーの設定・展開方法は『How to use Group Policy to deploy a Known Issue Rollback』のページをご覧ください。(※英語ページです。日本語ページもありますが、機械翻訳です)

現在、Microsoftは引き続き、この不具合の調査に取り組んでいるとのことです。そう遠くないうちに、上記グループポリシーを使用せずとも今後の更新プログラムで完全に修正されることが期待されます。