MS、VSSの不具合について説明。KB5083769やKB5082200等での仕様変更に起因。対象OSはWindows11、Windows10、Windows Server

WindowsUpdate

Windows11

Microsoftは、一部のバックアップアプリ等でVolume Shadow Copyサービス(以下、VSS)に関連する不具合が発生する件について説明しました。

不具合概要

日本時間で2026年4月15日にWindows Updateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用セキュリティ更新プログラムKB5083769をインストール後、Acronis Cyber Protect CloudやMacrium Reflect 8.1等のアプリにおいて、VSSに関連した不具合が発生し、バックアップ動作に失敗したり、アプリが正常に動作しなくなるという報告が出ています。

Microsoftによると、この不具合はVulnerable Driver Blocklist (脆弱なドライバーブロックリスト)のアップデートにより発生しているとのこと。Microsoftは以下のように述べています。

2026年4月のセキュリティ更新プログラムにより、既知の脆弱なカーネルドライバーをVulnerable Driver Blocklistへと追加し、セキュリティ強化が施されています。

ブロックされたドライバーに依存するバックアップアプリケーションにおいて、ディスクイメージのマウントや管理を行う際に失敗する・エラーが発生する場合があります。

具体的には、「スナップショットの作成中にMicrosoft VSSがタイムアウトしたため、バックアップに失敗しました。」(的なニュアンス。英文は「The backup has failed because Microsoft VSS has timed out during the snapshot creation.」)や、「VSS_E_BAD_STATE」といったエラーメッセージが表示される場合があります。

詳細については『April 2026 Windows security updates introduce protections to known vulnerable kernel drivers』のページをご覧ください。

この動作の変更は、psmounterex.sysカーネルドライバーの既知の脆弱性からデバイス / PCを保護するために意図的に設計されています。

― Microsoft

psmounterex.sysには脆弱性があるため、Microsoftはpsmounterex.sysをブロックしました。そのため、psmounterex.sysを使用するバックアップアプリ等で、上記のようなエラーが発生している状況です。つまるところ、仕様変更です。

psmounterex.sysは今後もVulnerable Driver Blocklistに掲載され続けるため、Microsoft側でこの問題が解消されることはありません。VSS関連の不具合が発生してバックアップアプリ等が正常に動作しなくなった場合、アプリをアップデートするか、アプリの開発元に問い合わせるようMicrosoftは案内しています。また、企業や組織等で緊急のサポートが必要な場合は、Microsoftのビジネス向けサポートへと連絡するよう案内しています。

なお、この仕様変更はWindows11 25H2 / 24H2だけでなく、Windows10やWindows Serverなど、2026年4月15日のセキュリティ更新プログラム以降をインストールした以下のOSも対象です。

▼クライアントOS

  • Windows11 25H2 / Windows11 24H2
    KB5083769以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows11 23H2
    KB5082052以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows10 22H2 ESU / Windows10 Enterprise LTSC 2021
    KB5082200以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows10 Enterprise LTSC 2019
    KB5082123以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)

▼サーバーOS

  • Windows Server 2025
    KB5082063以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows Server 23H2
    KB5082060以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows Server 2022
    KB5082142以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)
  • Windows Server 2019
    KB5082123以降 (2026年4月15日 セキュリティ更新プログラム)

対処方法・回避策

この仕様変更に伴う不具合の対処方法としては、上述している通り、基本的にはアプリ側での修正・アップデートが必要になります。もし、アプリ側で対処されない場合は、Vulnerable Driver Blocklistでの保護を無効化することで、再びアプリが正常に動作するようになります。

言うまでもなく、Vulnerable Driver Blocklistを無効化するとセキュリティが低下します。そのため、基本的にはおすすめしません。アプリ側で対処されず、どうしてもVulnerable Driver Blocklistを無効化する必要がある場合は『Macrium Reflect 8 - Driver Blocked (psmounterex.sys) - Cause and Workaround』の『Workaround (Advanced Users)』に書かれている内容を自己責任でお試しください。