Zen 5デスクトップAPU Ryzen 9000GシリーズはGorgon Pointを採用。Strix Pointではない。違いは
Zen 5世代のデスクトップAPU、Ryzen 9000Gシリーズ(ないしRyzen 10000Gシリーズ)に関する新たな情報が出てきました。
AM5 Gorgon Point
AMDの技術資料ポータルサイトには、ソケットAM5向けRyzenデスクトップCPU (APU)として、
Gorgon Pointが掲載されています。その一方で、Strix Pointは掲載されていません。
つまりこれは、Ryzen 9000GシリーズないしRyzen 10000GシリーズはStrix Pointではなく、Gorgon Pointが採用されることを意味します。
Gorgon Pointについて軽く説明しておきますと、Strix Pointのリフレッシュモデルとなります。基本的な仕様はGorgon PointもStrix Pointも最大12C24T、RDNA 3.5 iGPU 16CUと変更はありませんが、Gorgon Pointは動作クロックが向上しています。モバイル向けでの話ですが、Gorgon PointはStrix PointよりもCinebench R23比で3~12%ほど高い性能を有するとされています。
Zen 5世代のデスクトップAPUの登場を待っている人にとって、より高性能なGorgon Pointが採用されるというのは朗報と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、Zen 4世代のデスクトップAPU、Ryzen 8000Gシリーズと比較すると以下。
Ryzen 9000G (or Ryzen 10000G) | Ryzen 8000G | |
アーキテクチャ | Zen 5 | Zen 4 |
コードネーム | Gorgon Point | Phoenix |
CPU | 最大12C24T | 最大8C16T |
iGPU | RDNA 3.5 最大16CU | RDNA 3 最大12CU |
Ryzen 9000GシリーズないしRyzen 10000Gシリーズは、前世代よりもCPUコア数、iGPUコア数ともに増加しています。
Zen 5デスクトップAPUのネーミングについて
Zen 4世代のデスクトップAPUは1000番飛ばしのRyzen 8000Gシリーズとなりました。Zen 5世代ではRyzen 9000Gシリーズとなるのか、それとも前世代同様に1000番飛ばしでRyzen 10000Gシリーズとなるのかはまだ定かではありません。