Ryzen Threadripper 9000シリーズのゲーム性能ってどんなもんなの?Threaripper 9980Xと9970Xのゲームベンチマーク結果。思ったほど悪くない?
AMD Ryzen Threadripper 9000シリーズのゲーム性能はどれほどのものなのでしょうか。Ryzen Threadripper 9980XおよびRyzen Threadripper 9970Xのゲームベンチマーク結果がこちら。
テスト環境
▼Ryzen Threadripper 9980X & Ryzen Threadripper 9970X テストセットアップ
- CPU1: Ryzen Threadripper 9980X (MSRP $4999)
- 64コア128スレッド / ベースクロック3.2GHz、ブーストクロック5.4GHz
- CPU2: Ryzen Threadripper 9970X (MSRP $2499)
- 32コア64スレッド / ベースクロック4.0GHz、ブーストクロック5.4GHz
- CPUクーラー: 360mm簡易水冷(SilverStone XE360-TR5)
- マザーボード: ASUS Pro WS TRX50-SAGE WIFI
- メモリ: 128GB DDR5-6400
- グラボ: GeForce RTX 4090 Founders Edition
- OS: Windows11
(Source: LanOC)
Threadripper 9980X & 9970X: ゲームベンチマーク結果
ベンチマーク結果の前に、留意事項を少々。Ryzen Threadripper 9000シリーズはハイエンドデスクトップ(HEDT)CPUに位置し、ゲーム向けCPUではありません。CPUコア数・マルチスレッド数を要求するワークロード向けのCPUとなります。
ゲーム性能を最優先するのであれば、3D V-Cacheを搭載したX3Dモデル、Ryzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dを迷わずに購入するべきです。
Ryzen Threadripper 9000シリーズに興味をもたれている方なら重々承知のことかと思いますが、そのことをご留意いただいた上で以下のゲームベンチマーク結果をご覧ください。
いかがでしょうか。Ryzen Threadripper 9980XもRyzen Threadripper 9970Xも、『ゴーストリコン ブレイクポイント』を除き、ほかのすべてのゲームでRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dより低いフレームレートを示しました。
では、このリザルトを見て、「Ryzen Threadripper 9000シリーズのゲーム性能は低い」と言いきれるでしょうか。たしかにRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dより低いです。こればかりは揺るぎない事実です。
しかし、AMDのX3Dモデルが飛びぬけて高性能なだけで、ゲームタイトルによってはIntelのCore i9-13900KやCore Ultra 9 285Kに匹敵するフレームレートを見せています。HEDT CPUでありながら、この辺のCPUと渡り合えているのなら「思ったほど悪くないゲーム性能」と言えるのではないでしょうか。
ゲームのためにThreadripperを購入する人はまずいないでしょう。基本的には多コアが求められる使用用途のために購入するはずです。しかし、メイン用途のついでに、「できるものならThreadripper環境でゲームもしたいけどゲーム性能はどうなんだろう」と考えている人もいるはずです。
上記リザルトを見て「悪くない」と思える人であれば、Ryzen Threadripper 9000シリーズ環境でもゲームをお楽しみいただけるでしょう。