【Windows10】 WindowsUpdate 2024年3月 不具合情報 - プレビューリリース KB5035941 [Update 1]

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2024年3月27日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5035941の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2024年3月27日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/3/27]
① 新たに情報公開された『既知の不具合』と『修正された不具合』を各1件ずつ記事に加筆。 [2024/4/8] [New]

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5035941

基本情報

KB5035941はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • [New]
    一部のPC環境でシステム準備ツール(System Preparation Tool / Sysprep.exe)を使用すると以下のエラーが表示される不具合を修正。
    エラーダイアログ
    この不具合は、2023年12月1日に公開されたプレビューリリースKB5032278以降の更新プログラムをインストールした環境で発生していました
  • eSCL over USBを使用してスキャナに接続すると、スキャナが応答しなくなる不具合を修正
  • PCを起動するとWindows11へのアップグレードを促すメッセージが表示される場合があります。このメッセージはアップグレード対象PCにのみ表示されます。このメッセージは段階的にロールアウトされます
  • 壁紙に『Windows スポットライト』機能を追加。この機能により、壁紙が適宜Microsoftから配信されます。この機能を使用するには『設定』 → 『個人用設定』 → 『背景』で『Windows スポットライト』を選択してください。この機能は段階的にロールアウトされます
  • ロック画面に天気やスポーツ、交通など、より多くのコンテンツを表示。この機能は『設定』 → 『個人用設定』 → 『ロック画面』から設定できます。この機能は段階的にロールアウトされます
  • タッチキーボードが開かないことがある不具合を修正
  • Windows Hello for BusinessにおいてIT管理者は、モバイルデバイス管理Mobile Device Management / MDM)を使用して、ユーザーがEntra参加マシンにサインインするときに表示されるプロンプトをオフにできるようになりました。これを行うには『DisablePostLogonProvisioning』ポリシー設定をオンにしてください
  • 欧州経済地域環境にもタスクバーの検索ボックスに検索ハイライトが表示されるようになりました。この機能は段階的にロールアウトされます。詳しくは『Windows Search providers』のページをご覧ください
  • パレスチナの新しいサマータイムに対応
  • カザフスタンの新しいサマータイムに対応
  • サモアの新しいサマータイムに対応
  • トルコ共和国の英語名を変更
  • COM+コンポーネントに依存するアプリが応答しなくなる不具合を修正
  • Windows11へとアップグレード後、一部のアプリケーションが機能が使用できなくなる不具合を修正
  • CloudAPがデッドロックする不具合を修正。この不具合は、仮想マシン上で異なるユーザーが同時にサインインおよびサインアウトすると発生していました
  • リモートデスクトップセッションからネットワークリソースにアクセスできない不具合を修正
  • Surface Hub (Team OS)でMicrosoft Edgeを開けない不具合を修正
  • この更新プログラムによりAMSIスキャンのバイパスを検出できるようになりました
  • MDMまたはGPOを使用してタイムサービスを構成した際、Windows Settingsアプリが設定した内容と一致しない不具合を修正
  • 『LoadImage()』を使用してトップダウンのビットマップをロードした際、『NULL』が返ってくる不具合を修正
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更
  • AppLocker rule collection enforcement modeにおいて、ルールがないコレクションにルールをマージしても上書きされない不具合を修正
  • LGPO.exeを使用してシステムに監査ポリシーを適用すると、失敗する不具合を修正
  • カスタムシェルを使用して仮想リモートアプリ製品を開く際に起こる不具合を修正

不具合情報

KB5035941には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

2024年1月24日に公開されたプレビューリリースKB5034203以降の更新プログラムをインストールすると、ネットワーク内のMicrosoft Connected Cache (MCC)ノードの検出にDHCP Option 235を使用している一部のWindows PC環境で、MCCノードを使用できなくなる場合があります。

上記のような構成は主に企業・組織で使用されているため、一般的なホームユーザー環境が影響を受ける可能性は低いとされています。

本不具合の回避策はこちらのページをご覧ください。または、Support for businessからヘルプをリクエストするようMicrosoftは案内しています。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

マルチモニター環境において、Copilot in Windows (プレビュー)を使用すると、アイコンの位置が移動したりズレる場合があります。

Microsoftによると、この不具合が発生する恐れのある環境ではCopilot in Windowsを使用できない(有効にならない)場合があるとのこと。

すでにCopilotが有効になっている環境での具体的な回避策は案内されていません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

タスクバーが左右のいずれかに配置されている場合、Copilotを使用できません。

一時的な対処方法として、タスクバーを上下のいずれかに配置してください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。