中国向け新5090は『GeForce RTX 5090 D v2』という名称に。2025年8月発売予定。ロゴもリーク
米国による中国への新たな輸出規制により販売停止状態となっているGeForce RTX 5090 Dですが、GeForce RTX 5090 D v2という名称で発売される模様です。香港メディアのHKEPCが報じました。
米国が中国への輸出規制をさらに厳しくしたことにより、NVIDIAはGeForce RTX 5090 Dを中国へと輸出することができなくなった。新たな輸出規制へと対応するため、NVIDIAは『GeForce RTX 5090 DD』と呼ばれるグラボを投入すると噂されていたが、最終的にこの名称は使用されず、『GeForce RTX 5090 D v2』として発売する。 GPUの主なスペックは、CUDA数が21760基、RTコアが170基、Tensorコアが680基と、GeForce RTX 5090 Dと同じだ。しかしメモリ構成が異なる。GeForce RTX 5090 Dは32GB GDDR7 28Gbps 512-bitだったが、GeForce RTX 5090 D v2は輸出規制を満たすために、24GB GDDR7 28Gbps 384-bitへと変更された。 このほか、GeForce RTX 5090 Dと同様にAI処理時の演算性能にも制限がかけられており、最大2375 AI TOPSとなる。(※筆者注: 参考まで、通常のGeForce RTX 5090は3352 AI TOPS) GeForce RTX 5090 D v2は、2025年8月に中国市場で発売される予定だ。 ― HKEPC |
RTX 5090 D v2 | RTX 5090 D | RTX 5090 | |
CUDA | 21760 | 21760 | 21760 |
Tensor Core (AI) | 2375 AI TOPS | 2357 AI TOPS | 3352 AI TOPS |
VRAM | 24GB GDDR7 28Gbps 384-bit 1342.5GB/s | 32GB GDDR7 28Gbps 512-bit 1792GB/s | 32GB GDDR7 28Gbps 512-bit 1792GB/s |
Memory Interface | 384-bit | 512-bit | 512-bit |
消費電力 | 575W | 575W | 575W |
GeForce RTX 5090 Dの後継モデルは、当初はGeForce RTX 5090 DDという名称になると噂されていましたが、最終的にはGeForce RTX 5090 D v2で落ち着いた模様です。
HKEPCの情報を裏付けるように、ハードウェアリーカーのMEGAsizeGPU氏がそのロゴをリークしています。
米国の新たな輸出規制は、
- メモリ帯域幅が1400GB/s以上
- I/O帯域幅が1100GB/s以上
- 上記2つの合計帯域幅が1700GB/以上
がNGとされており、GeForce RTX 5090 Dはメモリ帯域幅が1792GB/sだったため、上記のようにメモリ部分がテコ入れされました。