KB5067036適用後にWindows / PCが起動しない不具合。一部のWindows11 25H2 / 24H2環境で発生

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日本時間で2025年10月30日にWindows Updateに配信されたWindows11 25H2およびWindows11 24H2用更新プログラムKB5067036をインストール後、Windowsが起動しなくなった・壊れたとの報告が複数件出ています。

KB5067036をインストール後、Windowsが正常に起動しなくなる

ユーザーによる不具合報告

  • KB5067036をインストール後、自動修復の画面になってWindowsが正常に起動しなくなりました。アップデートをアンインストールしたり、自動修復をしても効果はありませんでした
  • 私もアップデート後にWindows11 25H2が壊れました。修復など色々試してみましたが、システムの復元でしか復旧できませんでした
  • 私のPCも同じです。自動修復や『sfc /scannow』では直りませんでした。システムの復元で復旧できました。ただ、直前の復元ポイントはなぜか使用できず、2日前の復元ポイントを使用しました
  • このアップデートのせいでWindowsが起動しなくなりました。再起動の無限ループに陥りました。セーフモードでしかWindowsに入ることができません
  • 私もこのアップデートのせいでPCがまともに起動しなくなりました。画面が表示されず、GPUは反応なく、POST状態でずっと固まったままになりました。私の場合、CMOSクリアで直りました

上記報告はRedditに寄せられており、KB5067036をインストールすると、Windowsが起動しなくなる・壊れる・PCがまともに起動しなくなる・再起動ループに陥ると一部のユーザーが訴えています。

なお、この不具合はあくまでも一部環境でのみ発生しているものであり、すべての環境で発生するものではありません。また、具体的に何が原因でこの不具合が発生しているのかも判明していません。

報告数は少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。少なくとも筆者の環境でこのような不具合は発生しませんでした。

対処方法・回避策

ユーザー報告によると、何も画面が表示されない場合はCMOSクリア(マザーボードの電池を抜いて10分ほど放置)で直ったとのこと。画面に何も表示されない場合はCMOSクリアをお試しください。

自動修復など、画面は表示されるもののWindowsが正常に起動しない場合は、システムの復元で復旧できたとのこと。もし、同様の不具合が発生している場合はシステムの復元をお試しください。

手順は以下。

▼Windows回復環境から『システムの復元』を行う方法

最初に注意事項です。以下の画面は環境によって若干異なる場合があることをご留意ください。

まず、Windows11のインストールメディア(USBメモリやDVDなど)から起動してください。(※インストールメディアがない場合は後述します)

起動したら、『次へ』 → 『日本語キーボード』 → 『次へ』 → 『PC を修復する』 → 『Microsoft IME』 → 『次へ』 → 『ドラブル シューティング』と選択していってください。

『次へ』を選択
『次へ』

『日本語キーボード』にして『次へ』を選択
『日本語キーボード』にして『次へ』

『PC を修復する』を選択して『次へ』
『PC を修復する』を選択して『次へ』

『Microsoft IME』を選択
『Microsoft IME』を選択

『トラブル シューティング』を選択
『トラブル シューティング』を選択

インストールメディアがない場合は、Windowsの起動画面(プログレスリングがくるくる回っている画面)で2回故意に電源を落とすことでも上記画面を表示させることができます。

『トラブル シューティング』を選択して以下の画面が表示されたら、『システムの復元』 → 『Windows 11』と進めていってください。

『システムの復元』を選択
『システムの復元』を選択

『Windows 11』を選択
『Windows 11』を選択

すると『システムの復元』ウィンドウが表示されるので、『次へ』→ 『戻したい日付』を選択して『次へ』 → 『完了』を押してください。

『次へ』を選択
『次へ』

『戻したい日付』を選択して『次へ』
『戻したい日付』を選択して『次へ』


『完了』

これで指定した日付に『システムの復元』が行われます。

『システムの復元』が完了してWindowsを起動したら、『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』をオンにしている場合は『オフ』にし、更新プログラムが再び入ってこないよう、更新プログラムを一時停止しておきましょう。『更新の一時停止』から停止する期間を選択してください。

Windows11 - WindowsUpdateを一時停止

なお、Microsoftがこの不具合を認識せず、修正を行わなかった場合、今後のWindows Update (2025年11月12日のセキュリティ更新プログラム)で再発するかもしれません。