TSMC、2026年に5~10%値上げか。2nm~5nmが対象。Zen 6 RyzenやNova Lakeの価格に懸念。これまで以上に高価なCPUとなるか
TSMCが2026年に値上げを行う模様です。海外メディアのNeowinが報じました。
台湾メディアのDigiTimesの最新情報によると、TSMCは、米国の関税、為替変動、サプライチェーンの効率化などを理由に、2026年に先端プロセスの価格を5~10%値上げする見込みだという。 値上げの対象となるのは、5nm、4nm、3nm、2nmプロセスで製造されたウェハーとなる。逆に旧世代のプロセスノードについては値下げを行う可能性があるとされている。 TSMCはすでにこの価格変更について、パートナー企業に通知したという。 ― Neowin |
TSMCに依存する企業は非常に多くあります。Apple、NVIDIA、AMD、Intelなど。
値上げの範囲は非常に広く、2~5nmとのことから、TSMCで製造されたウェハー・チップを使用する製品、例えばGPUはNVIDIA GeForceやAMD Radeon、両社のAI GPU、CPUはAMD RyzenにIntel Coreなど、さまざまな製品がこの影響を受けるでしょう。
2026年にはAMDからはZen 6 Ryzenが、IntelからはNova Lakeの発売が予定されています。これらのCPUダイにもTSMCの2nmプロセス(TSMC N2世代)の採用が見込まれています。つまるところ、これらのCPUは、コンシューマー向けCPUとしてはこれまで以上に高価なものになることが懸念されます。