Ryzen 7 9850X3D、発売確定！AMD Webサイトに掲載！その性能は、Ryzen 7 9800X3Dとの違いは

2025年12月1日CPU

AMDは、Ryzen 7 9850X3Dを同社Webサイトに掲載しました。

AMDのWebサイトに掲載されたRyzen 7 9850X3D

AMDのWebサイトでは『AMD Ryzen™ 7 9850X3D Drivers and Downloads - Latest Version』と題したRyzen 7 9850X3Dのドライバとダウンロードの最新バージョンに関するページがすでに用意されています。

そのページ内容が以下。

AMD Webサイト: Ryzen 7 9850X3D

ページには『Ryzen 7 9850X3D』とは記されているものの、具体的なスペックや消費電力、ゲーム性能など、その他、各種詳細情報はまだ明らかにされていません。

しかし、今回、AMDが上記ページを公開したことにより、Ryzen 7 9850X3Dは間違いなく実在し、発売に向けて取り組んでいることが確定いたしました。

Ryzen 7 9850X3Dとは何なのか

「Ryzen 7 9850X3Dって何？」「Ryzen 7 9800X3Dとはどう違うの？」と思われた方もいらっしゃるでしょう。Ryzen 7 9850X3Dの存在は2025年10月末にハードウェアリーカーのchi11eddog氏によりリークされました。

chi11eddog氏によるリーク
Ryzen 9 9950X3D2 / Ryzen 7 9850X3D

chi11eddog氏によると、Ryzen 7 9850X3Dは、Ryzen 7 9800X3Dと比較して以下のようなスペックになるとのこと。

おわかりいただけたでしょうか。Ryzen 7 9850X3Dのブーストクロックは5.6GHzとされており、Ryzen 7 9800X3Dの5.2GHzから400MHz向上しています。

つまるところ、Ryzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dからブーストクロックが向上した上位モデル・リフレッシュモデルです。

chi11eddog氏によると、Ryzen 7 9850X3DとRyzen 7 9800X3Dとの違いはブーストクロックのみで、その他のスペックはベースクロック4.7GHz、L3キャッシュ容量(3D V-Cache含む)96MB、CPUコア数8コア16スレッド、TDP120Wと、両CPUともに共通しているとされています。

このブーストクロックの向上によりどれくらいゲーム性能に影響があるかどうかはまだ未知数です。単純計算だとRyzen 7 9850X3DはRyzen 7 9800X3Dから7.6％ブーストクロックが向上しているため、実際のゲーム性能への影響は数％程度になることが見込まれます。(あくまでも単純計算であることはご留意ください)

正式発表時期

今回、AMDはまだRyzen 7 9850X3Dに関するちょっとしたWebページを公開しただけで、それ以上のアナウンスは今のところありません。しかし、そう遠くない時期に正式発表されることが期待されます。

2025年10月末に海外メディアのWCCF TECHが情報筋から得た話として報じた内容によると、「新しいRyzen 9000X3Dシリーズは2026年1月に米ラスベガスで行われるCES 2026にて発表される」といわれています。

この情報が正しければCES 2026で発表されるでしょう。

Ryzen 9 9950X3D2の存在

上記のchi11eddog氏によるリークには、Ryzen 9 9950X3D2というCPUも記されています。このCPUは、2つのCCDにそれぞれ3D V-Cacheを搭載したモデルといわれています。(つまり、デュアル3D V-Cache)

今回、Ryzen 7 9850X3Dの実在は確認できましたが、Ryzen 9 9950X3D2はまだ確認されていません。しかし、chi11eddog氏の情報確度の高さから、Ryzen 9 9950X3D2も実際に登場することが期待されます。

chi11eddog氏によると、Ryzen 9 9950X3D2はRyzen 9 9950X3Dと比較して以下のような違いがあるとされています。

Ryzen 9 9950X3D2は3D V-Cacheが2基搭載されることで、L3キャッシュの総容量は192MBとなります。Ryen 9 9950X3Dよりも3D V-Cache 1基分、64MB多くなります。

しかし、その分、消費電力が170Wから200Wへと上昇し、ブーストクロックもRyzen 9 9950X3Dより100MHz低い5.6GHzになるとされています。