【Windows11】 WindowsUpdate 2025年9月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5065431 / KB5065426 NDIやOBSがカクつく不具合を修正。AutoCAD等起動時のUAC表示問題に対処

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日本時間で2025年9月10日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5065431、Windows11 24H2用KB5065426の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴
初版。

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5065431

基本情報

KB5065431はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • 日本時間で2025年8月13日以降にリリースされたセキュリティ更新プログラム以降をインストールしたWindows環境において、Office Professional Plus 2010やAutoCAD製品(2022~2026の各エディションやCivil 3D等)等、特定のアプリを起動すると、『ユーザー アカウント制御』(User Account Control / UAC)が表示されて管理者権限を要求されるという現象が発生しています。この現象に対処すべく、IT管理者は特定のアプリに対して『ユーザー アカウント制御』を表示させないように設定できるようになりました。設定方法については『Unexpected UAC prompts when running MSI repair operations after installing the August 2025 Windows security update』のページをご覧ください(※英語ページです。日本語ページもありますが機械翻訳です)
  • SMBサーバーの署名およびSMBサーバーのEPAに対するSMBクライアントの互換性を監査できるようになりました。詳細は『CVE-2025-55234 | Windows SMB Elevation of Privilege Vulnerability』のページをご覧ください
  • KB5065431には、2025年8月27日に配信されたプレビューリリースKB5064080の内容が含まれています

補足情報

上記の『更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合』にも記している通り、今回の更新プログラムでは、AutoCAD等の起動時に『ユーザー アカウント制御』が表示される問題への対処(特定アプリだけUACを非表示に設定できるように)が含まれています。この問題にお困りだった方は上記リンク先をご覧ください。

不具合情報

2025年9月10日時点でKB5065431に不具合は確認されていません。

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5065426

基本情報

KB5065426はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • 日本時間で2025年8月13日以降にリリースされたセキュリティ更新プログラム以降をインストールしたWindows環境において、Office Professional Plus 2010やAutoCAD製品(2022~2026の各エディションやCivil 3D等)等、特定のアプリを起動すると、『ユーザー アカウント制御』(User Account Control / UAC)が表示されて管理者権限を要求されるという現象が発生しています。この現象に対処すべく、IT管理者は特定のアプリに対して『ユーザー アカウント制御』を表示させないように設定できるようになりました。設定方法については『Unexpected UAC prompts when running MSI repair operations after installing the August 2025 Windows security update』のページをご覧ください(※英語ページです。日本語ページもありますが機械翻訳です)
  • 日本時間で2025年8月13日以降にリリースされたセキュリティ更新プログラム以降をインストールすると、NDIを使用した配信がひどくカクついたりラグったり切断されたりする不具合を修正。この不具合は、NDI Toolsや、NDIプラグイン(DistroAV)を使用したOBS Studioなど、NDIを使用する配信アプリが影響を受けていました
  • SMBサーバーの署名およびSMBサーバーのEPAに対するSMBクライアントの互換性を監査できるようになりました。詳細は『CVE-2025-55234 | Windows SMB Elevation of Privilege Vulnerability』のページをご覧ください
  • 入力関連に以下のアップデートを行いました
    • 特定の入力方法において、一部のアプリが入力に応答しなくなる不具合を修正
    • 一部のInternet Information Services (IIS)モジュールがIISマネージャーから消えてしまい、IISマネージャーのインターフェースを使ってIISを構成できなくなる不具合を修正
  • KB5065426には、2025年8月30日に配信されたプレビューリリースKB5064081の内容が含まれています
    • 一例を例を挙げると、KB5064081ではPowerShell 2.0が削除されます。Microsoftは以前よりPowerShell 2.0をWindows上から削除することを予告していました。KB5064081をインストールしていない方は、今回のKB5065426で削除されます(段階的ロールアウトのため、すぐには削除されないかもしれません)
    • その他、KB5064081には多くのアップデートが含まれています。詳細はKB5064081のページをご覧ください

補足情報

上記の『更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合』にも記している通り、今回の更新プログラムでは、AutoCAD等の起動時に『ユーザー アカウント制御』が表示される問題への対処(特定アプリだけUACを非表示に設定できるように)が含まれています。この問題にお困りだった方は上記リンク先をご覧ください。

また、NDIを使用したOBS等での配信時にラグったりカクつきが発生する不具合も修正されています。本更新プログラムをインストールすることでこの不具合は発生しなくなります。

このほか、PowerShell 2.0も削除されます。

不具合情報

KB5065426には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

ホットパッチ(Hotpatch)を利用している環境において、日本時間で2025年9月10日公開のホットパッチKB5065426、または2025年9月10日公開のセキュリティ更新プログラムKB5065426をインストールすると、ホストおよびゲストの仮想マシン(VM)がPowerShell Direct (PSDirect)接続に失敗する場合があります。

これはホストおよびゲストのVMが両方とも2025年9月10日のアップデートを適用していない場合に発生します。

アップデートを適用済みのゲストVMが未適用のホストに接続しようとしたり、未適用のゲストVMが適用済みホストに接続しようとしたりすると発生します。

その際、イベントビューアーに『イベントID 4625』が記録される場合があります。

この不具合は2025年公開のホットパッチKB5066360にてすでに修正されています。この不具合にお困りの場合はホストおよびゲストVMにKB5066360をインストールしてください。

※ホットパッチは主に企業・組織向けのEnterprise環境でのみ利用可能です。一般ユーザー向け環境では利用できません。言い換えるならホットパッチを利用していない一般ユーザー環境でこの不具合が発生することはありません。