【Windows11】 WindowsUpdate 2025年6月 不具合情報 - プレビューリリース KB5060826 / KB5060829
WindowsUpdate

日本時間で2025年6月27日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5060826、Windows11 24H2用更新プログラムKB5060829の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、2025年6月27日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
Windows11 23H2用プレビューリリース: KB5060826
基本情報
KB5060826はWindows11 バージョン23H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません) - EEA (欧州経済地域)において、『設定』 → 『アプリ』 → 『既定のアプリ』の『既定値に設定』ボタンにちょっとした変更を順次展開しています
- 新しく設定した既定のブラウザが追加のファイル形式やリンク形式に対応していれば、それらもブラウザに設定されます
- 新しい既定のブラウザを設定すると、自動的にタスクバーおよびスタートメニューにピン留めされるように変更(チェックボックスをオフにすればピン留めしないようにもできます)
- ブラウザがPDFファイル形式(.pdf)に対応している場合、PDFの既定のアプリをワンクリックで変更できるボタンを追加
- WindowsにおけるPC間の移行機能をロールアウト。Windows バックアップアプリにランディングページやペアリングページが表示されるようになり、最終的には、新しいPCの初期設定時に古いPCからファイルや設定を転送できるようになる予定です
- Windows Share (ファイル共有・共有フォルダ)ウィンドウを使用してリンクやWebコンテンツを共有すると、そのコンテンツのビジュアルプレビューが表示されるようになります
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - 管理者は、新しいPCの初回セットアップ時(OOBE)に重要な更新プログラムを適用するかどうか設定できるようになります
- セキュリティイベントログが大量に生成される不具合を修正。この不具合により、システムドライブがいっぱいになり、ユーザーがWindows11にサインインできなくなる場合がありました
- Windows11 23H2または22H2を実行しているドメイン参加済みのマシンが、Windows Server 2025のドメインコントローラー上でアカウントのパスワードを更新できない不具合を修正
- モバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと更新
- PCを再起動するまでリモートデスクトッププロトコル(RDP)接続できない不具合を修正
- SMB共有上のリソースに接続する際に、ワークステーションやサーバーが応答しなくなる場合がある不具合を修正
- 使用されていない言語パックやオンデマンド機能(FOD)パッケージが完全に削除されない不具合を修正。この不具合により、不要なストレージが使用されたり、Windows Updateのインストール時間が長くなったりしていました
- キオスク端末において、管理者によってロックおよびロック解除後にキオスク端末が応答しなくなる場合がある不具合を修正
- Windows Hello for Businessにおいて、有効期限が近い証明書の自動更新が行われない不具合を修正
- Windows Searchの応答が非常に遅く、検索ボックスが使用可能になるまでに10秒以上かかることがあった不具合を修正
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追加情報
KB5060826は累積更新プログラムとなっており、2025年6月11日に配信されたセキュリティ更新プログラムKB5060999の内容も含まれています。2025年6月11日配信されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると一部メーカー(Gigabyte、マウスコンピューターなど)の特定PCにおいて、PC / Windowsが起動しなくなるという不具合が発生しています。
もし、当該PCを使用していて、KB5060999をインストールしておらず、何も対策をしていないと、KB5061087のインストール後にPCが起動しなくなる恐れがあります。
本件の詳細については以下の記事をご覧ください。また、当該機種をお使いの方は、メーカーWebサイトを見たり、不明な場合はメーカーに対応をお問い合わせください。
不具合情報
KB5060826には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 | 回避策 |
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、Chromiumベースのブラウザにおいて、96 DPI (100%スケーリング)で表示すると、日本語・中国語・韓国語(CJK)のテキストがぼやけたり不鮮明に表示される場合があります。 この不具合は2025年3月のプレビューリリース以降で実装されたNoto CJKフォントに起因しています。 | 一時的な対処方法として、Microsoftはモニターのスケーリングを125%か150%に設定するとこで、テキストが鮮明に表示されるようになると述べています。 ただ、モニターのスケーリングを125%や150%にすると、さまざまなアプリが大きく表示されるため、あまりおすすめはできません。 筆者としましては、ブラウザの文字が見づらい場合はブラウザ側のフォントを変更することをおすすめいたします。 詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 |
Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5060829
基本情報
KB5060829はWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません) - EEA (欧州経済地域)において、『設定』 → 『アプリ』 → 『既定のアプリ』の『既定値に設定』ボタンにちょっとした変更を順次展開しています
- 新しく設定した既定のブラウザが追加のファイル形式やリンク形式に対応していれば、それらもブラウザに設定されます
- 新しい既定のブラウザを設定すると、自動的にタスクバーおよびスタートメニューにピン留めされるように変更(チェックボックスをオフにすればピン留めしないようにもできます)
- ブラウザがPDFファイル形式(.pdf)に対応している場合、PDFの既定のアプリをワンクリックで変更できるボタンを追加
- Click to Do (プレビュー)に『Ask Microsoft 365 Copilot』(Microsoft 365 Copilot に質問)を追加(※Click to DoはCopilot+ PC用AI機能です)
- ナレーターに以下のアップデートを行いました
- スクリーンカーテン(Screen Curtain)機能を追加。この機能を有効にすると画面を黒くした状態で読み上げが行われるため、プライバシーを保護したり(例えば他人に画面を見られないように)、読み上げに集中することができます。ナレーターはCTRL+Windows+エンターキーで起動できます。その後、CAPS LOCK+CTRL+Cキーを押すとスクリーンカーテンが有効になります。スクリーンカーテンを無効にするには再度CAPS LOCK+CTRL+Cキーを押してください
- ナレーター内で最新のアップデートの案内や、機能をわかりやすく学べるように改善
- WindowsにおけるPC間の移行機能をロールアウト。Windows バックアップアプリにランディングページやペアリングページが表示されるようになり、
- WindowsにおけるPC間の移行機能をロールアウト。Windows バックアップアプリにランディングページやペアリングページが表示されるようになり、最終的には、新しいPCの初期設定時に古いPCからファイルや設定を転送できるようになる予定です
- 設定に以下のアップデートを行いました
- IT管理者によって管理されている『設定』のホームページには、企業向けのカードが表示されるようになります
- PCのセットアップ時に選択した国や地域が『設定』 → 『時刻と言語』 → 『言語と地域』に表示されるようになりました
- 『設定』 → 『システム』 → 『バージョン情報』にあるストレージカードにおいて、ディスクサイズが間違っていたり、読めない文字が表示される不具合を修正
- タスクバーとシステムトレイに以下のアップデートを行いました
- タスクバーのアイコンがいっぱいになったとき、自動的にアイコンを小さく表示します。既定ではこの設定が有効になっています。設定を無効にしたり、常時小さいアイコンで表示したい場合は、タスクバーを右クリックして『タスク バーの設定』 → 『タスク バーの動作』 → 『小さいタスク バー ボタンを表示する』から変更できます
- タスクバー右端の『クイック設定』 → 『アクセシビリティ』メニューを新しくグループ化。さらにナレーター、音声アクセスなどの説明を追加
- タスクバーのアプリの下にあるインジケーター(下線のようなピル)の幅を広くし、より見やすく調整しました
- Windows+CTRL+数字キーでタスクバー上の開いているアプリのウィンドウを切り替える機能が動作しなくなっていた不具合を修正
- タスクバーを使用中、アプリのプレビューウィンドウに表示されるメディアコントロールが点滅する場合がある不具合を修正
- 音声アクセスに以下のアップデートを行いました
- 音声アクセスを使って、音声コマンドによるナビゲーション、音声入力、Windowsとの対話が、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語でも利用できるようになりました
- 音声アクセスの辞書にカスタム単語を追加できるようになりました
- Windows Shareに以下のアップデートを行いました
- Windows Share (ファイル共有・共有フォルダ)ウィンドウを使用してリンクやWebコンテンツを共有すると、そのコンテンツのビジュアルプレビューが表示されるようになります
- Windows Shareウィンドウで画像を編集・共有する際、圧縮品質を従来の0~100の数値ではなく、『高品質』『中品質』『低品質』の3つから選択できるようになりました
- 『設定』 → 『アクセシビリティ』 → 『カラー フィルター』内にある『強さ』と『カラー ブースト』スライダーの位置を調整。スライダー操作中も、ページ上部のカラプレビューが常に見えるようになりました
- ファイルエクスプローラーにおいて、アーカイブファイルの展開時のパフォーマンスが向上しました。特に大量のファイルを含む7zやrarアーカイブからコピー&ペーストする際のパフォーマンスが向上
- グラフィックスに関して以下のアップデートを行いました
- 一部のディスプレイ(モニター)において、設定変更時の画面点滅が軽減されたほか、ディスプレイがリセットされる問題に対処
- 一部のディスプレイにおいて、予期せず画面が緑色になる不具合を修正
- 『ユーザーアカウント制御の設定』が『常に通知する』に設定されている環境において、『設定』 → 『システム』 → 『ディスプレイ』 → 『カラー プロファイル』 → 『ディスプレイの調整』ボタンを押して、『ユーザー アカウント制御』表示後『いいえ』を選択すると『設定』が応答しなくなる不具合を修正
- タッチキーボードで日本語を使用していて、英語に切り替えて、再び日本語に戻すとタッチキーボードが動作しなくなる場合がある不具合を修正
- アラビア語またはヘブライ語環境の場合、付箋アプリやdxdiagなどの一部のアプリが応答しなくなる場合がある不具合を修正
- クイック設定の上部3つのボタンがオン・オフを切り替えようとしても反応しない不具合を修正
- 印刷した線が、意図したよりも太く印刷される不具合を修正
- 古いバージョンのWindows Server (例えばWindows Server 2019など)上にホストされたリモートのSMB共有でスクリプトを実行すると、想定以上に時間がかかる不具合を修正
- ウィンドウ操作に関して以下のアップデートを行いました
- フルスクリーンゲームからALT+TABでウィンドウ切り替えると、Windows Terminalなどほかのウィンドウが応答しなくなる不具合を修正
- 一部のPC環境において、スリープから復帰後にウィンドウのサイズや位置が予期せず変更される不具合を修正
- ウィンドウのスナップ機能が有効な状態でウィンドウをドラッグすると、Explorer.exeが突然停止する場合がある不具合を修正
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - Copilotキーを押してもCopilotが起動しない不具合を修正
- Storage Spaces Direct (S2D)の効率性を維持するための不具合を修正。この不具合により、Software-Defined Data Center (SDDC)関連のワークフローを実行すると、システムが応答しなくなる場合がありました
- 使用されていない言語パックやオンデマンド機能(FOD)パッケージが完全に削除されない不具合を修正。この不具合により、不要なストレージが使用されたり、Windows Updateのインストール時間が長くなったりしていました
- Windows Hello for Businessにおいて、有効期限が近い証明書の自動更新が行われない不具合を修正
- Windows Searchに以下のアップデートを行いました
- Windows Searchの応答が非常に遅く、検索ボックスが使用可能になるまでに10秒以上かかることがあった不具合を修正
- 特定のケースで検索ボックスに文字を入力できなくなる不具合を修正
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追加情報
KB5060829は累積更新プログラムとなっており、2025年6月11日に配信されたセキュリティ更新プログラムKB5060842、2025年6月12日KB5063060の内容も含まれています。2025年6月11~12日配信されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると一部メーカー(Gigabyte、マウスコンピューターなど)の特定PCにおいて、PC / Windowsが起動しなくなるという不具合が発生しています。
もし、当該PCを使用していて、KB5060842やKB5063060をインストールしておらず、何も対策をしていないと、KB5060829のインストール後にPCが起動しなくなる恐れがあります。
本件の詳細については以下の記事をご覧ください。また、当該機種をお使いの方は、メーカーWebサイトを見たり、不明な場合はメーカーに対応をお問い合わせください。
不具合情報
KB5060829には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 | 回避策 |
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなど、Chromiumベースのブラウザにおいて、96 DPI (100%スケーリング)で表示すると、日本語・中国語・韓国語(CJK)のテキストがぼやけたり不鮮明に表示される場合があります。 この不具合は2025年3月のプレビューリリース以降で実装されたNoto CJKフォントに起因しています。 | 一時的な対処方法として、Microsoftはモニターのスケーリングを125%か150%に設定するとこで、テキストが鮮明に表示されるようになると述べています。 ただ、モニターのスケーリングを125%や150%にすると、さまざまなアプリが大きく表示されるため、あまりおすすめはできません。 筆者としましては、ブラウザの文字が見づらい場合はブラウザ側のフォントを変更することをおすすめいたします。 詳細手順は左記のリンク先記事をご覧ください。 |