【Windows11】 WindowsUpdate 2023年8月 不具合情報 - プレビューリリース KB5029351 / KB5029332 [Update 1]

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Windows11 - WindowsUpdate

2023年8月23日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用更新プログラムKB5029351 (22H2) / KB5029332 (21H2)の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2023年8月23日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。

更新履歴
① 22H2と21H2にPC起動時にブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する既知の不具合を加筆。 [2023/8/25] [New]

Windows11 22H2用プレビューリリース: KB5029351

基本情報

KB5029351はWindows11 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • セクタサイズが大きいストレージでBitLockerを使用すると、Windowsが正常に動作しなくなる不具合を修正
  • 『設定』 → 『アカウント』 → 『Windows バックアップ』のトグルをオンにしても設定が同期されない不具合を修正
  • サインイン時にパスワードの変更に失敗して、サインインできなくなる不具合を修正。この不具合はWindows Update for Businessを使用していると発生しました
  • リモートデスクトップセッションにサインインすると誤ったエラーメッセージが表示される場合がある不具合を修正
  • 初めてサインインしたあと、スタートメニューのアイコンが表示されなくなる不具合を修正
  • ディスクパーティションを削除して、削除したパーティションにBitLockerパーティションを追加するとシステムが停止する場合がある不具合を修正
  • 仮想印刷キューの印刷ジョブが、エラーもなく失敗する不具合を修正
  • fBlockNonDomainポリシーを有効にするとCPU使用率が高くなる不具合を修正
  • 検索ボックスのグリームに新しいホバー動作を追加
  • イスラエルのサマータイムに対応
  • スリープから復帰後、検索アイコンを選択しても検索アプリが開かない不具合を修正
  • 検索アプリの信頼性を向上
  • TABキーを使用して検索結果を参照する際に追加の操作が必要になる不具合を修正
  • ナレーターがタスクバーの検索ボックスと、検索ボックス内のハイライトを認識しない不具合を修正
  • Surface ProおよびSurface Bookでタブレットモード時、検索ボックスのサイズが小さくなる不具合を修正
  • アプリのデフォルト設定に関する新機能を追加。詳細は『A principled approach to app pinning and app defaults in Windows』のページをご覧ください
  • 『Enable optional updates』(オプションのアップデートを有効にする)という新しいポリシーを追加。このオプションはControlled Feature Rollouts (CFR)にも使用できます。詳細は『Enable and control optional updates for your organization』のページをご覧ください
  • Group Policy Serviceに影響する不具合を修正。この不具合により、ネットワークが使用可能になるまでの30秒の待機時間が機能しませんでした。これによりポリシーを正常に処理できませんでした
  • Windows LAPSのBackupDirectoryポリシー設定が正しくレポートされない不具合を修正
  • D3D12 Independent Devices用の新しいAPIを追加。詳細は『D3D12 Independent Devices』のページをご覧ください
  • WS_EX_LAYEREDウィンドウが誤ったサイズ・誤った位置にレンダリングされる不具合を修正

不具合情報

KB5029351には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

KB5029351をインストールすると、PC起動時に『UNSUPPORTED_PROCESSOR』のブルースクリーンエラーが発生する場合があります。

この不具合は主に最新のBIOSを適用したMSI製のIntel 600 / 700シリーズチップセットマザーボード環境(Core i 12000シリーズAlder LakeやCore i 13000シリーズRaptor Lake環境)で報告されています。

詳細は以下の記事参照。
PC起動時にブルースクリーンが発生する不具合。Windows10およびWindows11にて。2023年8月23日のプレビューリリースKB5029331、KB5029351、KB5029332に起因

この不具合が発生した場合、複数回、PCを再起動すると自動的にKB5029351がアンインストールされて正常に起動するようになる場合があります。

しかし、もし、自動的にアンインストールされなかった場合は、手動でKB5029351をアンインストールする必要があります。手動でのアンインストール手順は左記の記事をご覧ください。

Windows11 21H2用プレビューリリース: KB5029332

基本情報

KB5029332はWindows11 バージョン21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • 仮想印刷キューの印刷ジョブが、エラーもなく失敗する不具合を修正
  • 位置情報の検出を改善。これにより、天気予報、ニュース、交通情報が改善されます
  • fBlockNonDomainポリシーを有効にするとCPU使用率が高くなる不具合を修正
  • ディスクパーティションを削除して、削除したパーティションにBitLockerパーティションを追加するとシステムが停止する場合がある不具合を修正
  • Windows LAPSのBackupDirectoryポリシー設定が正しくレポートされない不具合を修正
  • Group Policy Serviceに影響する不具合を修正。この不具合により、ネットワークが使用可能になるまでの30秒の待機時間が機能しませんでした。これによりポリシーを正常に処理できませんでした
  • D3D12 Independent Devices用の新しいAPIを追加。詳細は『D3D12 Independent Devices』のページをご覧ください
  • イスラエルのサマータイムに対応
  • WS_EX_LAYEREDウィンドウが誤ったサイズ・誤った位置にレンダリングされる不具合を修正
  • サインイン時にパスワードの変更に失敗して、サインインできなくなる不具合を修正。この不具合はWindows Update for Businessを使用していると発生しました

不具合情報

KB5029332には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

[New]

KB5029332をインストールすると、PC起動時に『UNSUPPORTED_PROCESSOR』のブルースクリーンエラーが発生する場合があります。

この不具合は主に最新のBIOSを適用したMSI製のIntel 600 / 700シリーズチップセットマザーボード環境(Core i 12000シリーズAlder LakeやCore i 13000シリーズRaptor Lake環境)で報告されています。

詳細は以下の記事参照。
PC起動時にブルースクリーンが発生する不具合。Windows10およびWindows11にて。2023年8月23日のプレビューリリースKB5029331、KB5029351、KB5029332に起因

この不具合が発生した場合、複数回、PCを再起動すると自動的にKB5029332がアンインストールされて正常に起動するようになる場合があります。

しかし、もし、自動的にアンインストールされなかった場合は、手動でKB5029332をアンインストールする必要があります。手動でのアンインストール手順は左記の記事をご覧ください。