PC起動時にブルースクリーンが発生する不具合。Windows10およびWindows11にて。2023年8月23日のプレビューリリースKB5029331、KB5029351、KB5029332に起因

WindowsUpdate

BSoD

2023年8月23日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースをインストールすると、PC起動時にブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)が表示される不具合が発生しています。

不具合概要

2023年8月23日にWindowsUpdateに配信された以下の更新プログラムをインストールすると、PC起動時に『UNSUPPORTED_PROCESSOR』のブルースクリーンエラーが発生する場合があります。

  • Windows10 22H2
    KB5029331 (2023年8月23日公開 プレビューリリース)
  • Windows11 22H2
    KB5029351 (2023年8月23日公開 プレビューリリース)
  • Windows11 21H2
    KB5029332 (2023年8月23日公開 プレビューリリース)

この不具合はRedditで多数報告されており、主に最新BIOSを適用したMSI製のIntel 600 / 700シリーズチップセットマザーボード環境(Core i 12000シリーズAlder LakeやCore i 13000シリーズRaptor Lake環境)で報告されています。

MicrosoftMSIはこの不具合を認識しており、現在調査中とのことです。

対処方法・回避策

この不具合が発生した場合、複数回、PCを再起動すると自動的に当該更新プログラムがアンインストールされて正常に起動するようになる場合があります。

しかし、もし、自動的にアンインストールされなかった場合は、以下の手順で当該更新プログラムをアンインストールしてください。

PCの起動に2回失敗すると、3回目の起動で『自動修復』の画面が表示されますので『詳細オプション』を選択。

『詳細オプション』を選択

備考: もし、3回目の起動でも自動修復の画面に入らなかった場合は、Windows10またはWindows11のインストールメディアから起動して、『次へ』 → 『コンピューターを修復する』 を選択することでもこの画面に入ることができます。

『トラブルシューティング』 → 『詳細オプション』と進んでいき、『更新プログラムのアンインストール』を選択。

『更新プログラムのアンインストール』を選択

『最新の品質更新プログラムをアンインストールする』 → 『品質更新プログラムをアンインストールする』を選択。

『最新の品質更新プログラムをアンインストールする』を選択

『品質更新プログラムをアンインストールする』を選択

これでPCが起動するようになります。

このほか、Redditの報告によると、マザーボードのBIOSを以前のBIOSへとロールバックすることでも起動するようになるとのことです。

2023/8/27追記: 続報

Microsoftは、本件の続報を発表しました。詳細は以下の記事をご覧ください。

  Microsoft、ブルースクリーンの不具合の続報を発表。8月23日のWindowsUpdate後から発生している問題