【Windows10】 WindowsUpdate 2022年6月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5014699 [Update 6]

WindowsUpdate

WindowsUpdate

2022年6月15日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5014699の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムの不具合は割愛しています。以下、2022年6月15日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① モバイルホットスポットが正常に動作しなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/6/16]
② モバイルホットスポットが正常に動作しなくなる不具合をMicrosoftが認めました。既知の不具合に移動。 [2022/6/17]
③ AADやMicrosoft 365にサインインできない既知の不具合を加筆。 [2022/6/20]
④ AADやMicrosoft 365にサインインできない不具合がKB5016139で修正された旨を加筆。 [2022/6/21]
⑤ PCの動作が遅くなって再起動ループに陥る不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/6/24]
⑥ Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる既知の不具合を加筆。 [2022/6/27] [New]

Windows10 21H2 / 21H1用セキュリティ更新プログラム: KB5014699

基本情報

KB5014699はWindows10 バージョン21H2 / 21H1用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Microsoft File Server Shadow Copy Agent Serviceの特権昇格の脆弱性(CVE-2022-30154)を修正。この脆弱性を修正するためには、アプリケーションサーバーとファイルサーバーの両方にKB5014699をインストールする必要があります。両方にインストールしていないと、以前は動作していたアプリケーションによるバックアップが失敗する場合があります。詳細はKB5015527のページをご覧ください
  • KB5014699には2022年6月3日に配信されたプレビューリリースKB5014023の内容が含まれています

追加情報

今回の更新プログラムをもって、クライアント向け(一般ユーザー向け)Windows10におけるInternet Explorer 11 (IE11)のサポートが終了となります。サポート終了後にIE11を使おうとすると、Microsoft Edgeにリダイレクトされるようになります。IE11でしか正常に動作しないようなWebサイトや、IEベースのレガシーアプリ等は、Microsoft EdgeのInternet Explorerモードを使用することで、引き続き利用できるとされています。Internet Explorerモードの使い方はこちらの記事をご覧ください。Microsoft EdgeのInternet Explorerモードは、現時点では少なくとも2029年までサポートが予定されています。

なお、Windows7 (ESU)、Windows8.1、Windows10 Server SAC (全バージョン)、Windows10 IoT LTSC (全バージョン)、Windows10 Server LTSC (全バージョン)、Windows10 クライアント LTSC (全バージョン)は引き続きIE11のサポートが継続します。

不具合情報

KB5014699には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合

Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。2022年2月9日までの更新プログラムを全てアンインストールすれば不具合は発生しませんが、そうすると脆弱性が未修正のままになってしまうため注意が必要です。

現在、Microsoftは不具合を調査しており、詳細な情報が得られ次第、情報を更新するのとのことです。

不具合概要回避策

Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004に搭載されている新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

2021年5月26日に公開されたWindows10 バージョン21H1 / 20H2 / 2004用プレビューリリースKB5003214および2021年6月22日に公開されたプレビューリリースKB5003690をインストールした一部環境において、7月7日(KB5004945)以降の更新プログラムがインストールできない場合があります。その際、『PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING』というエラーメッセージが表示されます。

詳細は以下の記事参照。
KB5004237等のインストールに失敗する不具合。対処方法あり

Microsoftによると、放っておいても『Windows Update Medic Service』(WaaSMedicSVC)サービスにより、インプレースアップグレードが行われて自動的に修復されるとのこと。

より早く問題を解決したい場合は、以下の手順を実行してください。

  1. 『スタート』 → 『Windows システム ツール』 → 『コマンド プロンプト』を右クリックして『その他』 → 『管理者として実行』
  2. コマンドプロンプトに『Reg.exe Add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion /v AllowInplaceUpgrade /t REG_DWORD /f /d 1』と入力してエンター。

これで最大で48時間以内にインプレースアップグレードが行われて、同時に最新のセキュリティ更新プログラムも適用されます。

ARM環境の場合は別途KB5005932が必要になります。詳細はこちらをご覧ください。

『切り取り & スケッチ』アプリでスクリーンショットのキャプチャに失敗したり、キーボードのショートカット(Windowsキー + Shift + S)で開けない場合があるとの不具合報告が出ています。

この不具合は2022年2月9日公開のセキュリティ更新プログラムKB5010342以降をインストールした環境で発生します。

詳細は以下の記事参照。
『切り取り & スケッチ』が正常に動作しない不具合

Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。2022年2月9日までの更新プログラムを全てアンインストールすれば不具合は発生しませんが、そうすると脆弱性が未修正のままになってしまうため注意が必要です。

現在、Microsoftは不具合を調査しており、詳細な情報が得られ次第、情報を更新するのとのことです。

KB5014699をインストールした環境において、『モバイル ホットスポット』機能をオン(有効)にすると、ホスト側がインターネットに接続できなくなります。

ホストに接続するデバイス(スマホなり携帯ゲーム機なり)はこの影響を受けず、インターネットを使用できます。

詳細は以下の記事参照。
モバイルホットスポットが正常に動作しない不具合。KB5014699やKB5014697が原因。ホスト側がインターネットに接続できない問題

『モバイル ホットスポット』機能をオフ(無効)にすることで、ホスト側でインターネットを使用できるようになります。

しかし、そうすると、『モバイル ホットスポット』が使用できず、ホストに接続するデバイスはインターネットが使えません。

ホスト側のPCも、ホストに接続するデバイスも、同時にインターネットを使用したい場合は、一時的な対処方法・回避策として、KB5014699をアンインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。

アンインストール手順は左記の記事をご覧ください。

Microsoftは本不具合を調査しており、今後のリリースで修正を予定しています。

KB5014699をインストールした環境において、Azure Active Directory (AAD)およびMicrosoft 365のサービスにサインインできなくなる場合があります。

この不具合は、Armプロセッサーを使用するWindowsデバイスのみが影響を受けます。IntelやAMDのCPU環境は影響を受けません。

詳細は以下の記事参照。
AADやMicrosoft 365にサインインできない不具合。KB5014699 / KB5014697が原因

この不具合は2022年6月20日(現地時間)付けで公開されたKB5016139をインストールすることで修正されます。

KB5016139は、Armプロセッサー環境にのみ、WindowsUpdateに降ってきます。(IntelやAMD CPU環境用の更新プログラムはありません)

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、KB5016139とKB5016138を緊急リリース。AADやMicrosoft 365にサインインできない不具合を修正

[New]

2022年6月3日公開のプレビューリリースKB5014023以降をインストールした環境において、Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる場合があります。この不具合は、表示したサイトがモーダルダイアログボックを使用していると発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft EdgeのIEモードタブが応答しなくなる不具合。KB5014699やKB5014668等で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5014699をインストールした一部環境において、WordやExcelといったOfficeアプリケーションが固まりがちになったり、PCの動作が遅くなって、最終的にPCが起動せず再起動ループに陥る場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5014699適用後、PCが遅くなる・起動しなくなる不具合。再起動ループに陥る

一時的な対処方法・回避策として、KB5014699をアンインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。

アンインストール手順は左記の記事をご覧ください。