【Windows10】 WindowsUpdate 2021年5月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5003173 / KB5003169 [Update 5]

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2021年5月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5003173 / KB5003169の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。

以下、2021年5月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① 20H2 / 2004用KB5003173に0x800f0922エラーで失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/5/13]
② 20H2 / 2004用KB5003173に音にノイズが乗る既知の不具合を加筆。 [2021/5/15]
③ 20H2 / 2004用KB5003173および1909用KB5003169に『設定』やスタートメニューが開かなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/5/17]
④ 1909用B5003169にTeamsやOutlookにログインできなくなる既知の不具合を加筆。 [2021/5/20]
⑤ 各KBに『ニュースと関心事項』の文字がぼやける既知の不具合を加筆。 [2021/6/16] [New]

20H2 / 2004用セキュリティ更新プログラム - KB5003173

基本情報

KB5003173はWindows10 バージョン20H2 / 2004用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

更新プログラムのハイライト

  • Windowsのセキュリティを向上
  • Bluetoothドライバのセキュリティを向上
  • Windows OLEのセキュリティを向上

追加情報

2021年4月29日公開のプレビューリリースKB5001391以降、タスクバー右下に『ニュースと関心事項』というニュース機能が追加されました。プレビューリリースをスルーしている場合は、今回のアップデートで表示されるようになります。

Windows10 - ニュースをもっと見る
タスクバー右下に『ニュースをもっと見る』が表示されるようになる

この機能は段階的にロールアウトされているため、すぐには表示されないかもしれません。もし、この機能が表示されるようになって、不要の場合は、非表示(無効化)にすることもできます。消し方はタスクバーを右クリックして『ニュースと関心事項』 → 『無効にする』を選択してください。

タスクバー右クリックから『ニュースと関心事項』を無効にできる
タスクバー右クリックから『ニュースと関心事項』を無効にできる

不具合情報

KB5003173には以下の既知の不具合およびユーザー報告があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。

この不具合は『ImmGetCompositionString()』関数を使用するアプリで発生します。

この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEに新たな不具合。ふりがなの自動入力が異常動作。Windows10 2004 / 20H2で発生。回避策あり

『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。

主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。

通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。

詳細は以下の記事参照。
Windows10のバージョンアップでシステム証明書とユーザー証明書が消失する不具合

Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。

また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。

濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年10月30日以降のWindows10 バージョン20H2のすべての更新プログラムに影響します。

コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions /ve /d 0006020F /f

上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。

ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。

また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。

こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。

reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions /ve /d 00060305 /f

環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions

上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

2021年3月30日公開の20H2 / 2004用プレビューリリースKB5000842以降の更新プログラムをインストールすると、スタッターが発生したり、フレームレートが低下するなど、ゲームパフォーマンスが悪化する場合があります。

この不具合は、主にマルチモニター環境でゲームをフルスクリーンやボーダーレスウィンドウで実行している場合に発生します。

詳細は以下の記事参照。
KB5001330 / KB5000842適用でゲームがカクつくなどの不具合

Microsoftは、本不具合をKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正すると述べており、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

KIRが適用されたかどうか確認する方法は以下の記事をご覧ください。

KB5001391 / KB5001330等のゲームパフォーマンス低下問題が修正されているか調べる方法

2021年3月30日公開の20H2 / 2004用プレビューリリースKB5000842以降の更新プログラムをインストールすると、動画や音楽の再生時にノイズが乗る場合があります。この不具合は5.1 Dolby Digitalオーディオ環境で発生します。 (通常のステレオを使用する場合は発生しません)

詳細は以下の記事参照。
KB5003173等に音楽や動画再生時にノイズ発生の不具合。対処方法あり

以下の1つ以上を試してください。

回避策1: この不具合が発生するアプリではなく、Webブラウザやほかのアプリで再生を試す。

回避策2: タスクバーの通知領域のサウンドのアイコンを右クリックして、『立体音響 (Windows Sonic for Headphones)』(または『立体音響(オフ)』)を選択し、利用可能なオプション(『Windows Sonic for Headphones』や『Dolby Atomos for Headphones』、『Dolby Access』など)を有効にする。

サウンドの設定

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を予定しています。

[New]

2021年4月29日公開の21H1 / 20H2 / 2004用プレビューリリースKB5001391以降を適用すると、特定のディスプレイ構成で『ニュースと関心事項』ボタンの文字がぼやける場合があります。

『ニュースと関心事項』ボタンの文字比較

詳細は以下の記事参照。
KB5003637、『ニュースと関心事項』の文字がぼやける不具合

Microsoftはこの不具合の対処方法や回避策を公開していません。文字がぼやけるというだけで、それ以上でもそれ以下でもないため、大きな実害はありません。放っておいてもかまわないでしょう。

Microsoftは今後のリリースでこの不具合の修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

一部環境にて、0x800f0922エラーでKB5003173のインストールに失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5003173が0x800f0922エラーで失敗。対処方法あり

この不具合はMicrosoft Edge(Chromium版)がインストールされていないWindows10環境で発生します。Edgeを再インストールすることでKB5003173を正常に適用できるようになります。

Edgeをインストールしたくない場合は、『C:\Program Files (x86)\Microsoft』フォルダ内にある『Edge』フォルダを削除することでもKB5003173のインストールが行えます。

一部環境にて、『設定』やスタートメニューが開かなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
『設定』やスタートメニューが開けなくなる不具合。KB5003173 / KB5003169インストール後に発生

根本的な回避策および詳細な原因は判明していません。一時的な回避策としてはKB5003173をアンインストールすることで『設定』やスタートメニューが開くようになります。

KB5003173のアンインストール方法は左記のリンク先をご覧ください。

1909用セキュリティ更新プログラム - KB5003169

基本情報

KB5003169はWindows10 バージョン1909用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

更新プログラムのハイライト

  • Windowsのセキュリティを向上
  • Bluetoothドライバのセキュリティを向上
  • Windows OLEのセキュリティを向上
  • スクロールバーが空白で表示されて機能しなくなる不具合を修正

追加情報

1909 Home / Proエディションは今回の更新プログラムをもってサポート終了となります。早めに2004 / 20H2にアップデートすることが推奨されます。

なお、1909から2004 / 20H2にアップデートすると、レジストリやタスクスケジューラ、サービスなどの設定が初期化されるためご注意ください。初期化されたら困る変更箇所は、元に戻せるよう必ずメモしておきましょう。

不具合情報

KB5003169には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。

主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。

通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。

詳細は以下の記事参照。
Windows10のバージョンアップでシステム証明書とユーザー証明書が消失する不具合

Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。

また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。

KB5003169をインストールしてPCを再起動すると、Microsoft Teams、Microsoft Outlook、OneDrive for Businessなど、一部のMicrosoft 365アプリにサインインできない場合があります。

このほか、Teamsにサインインした際に『80080300』エラーや『問題が発生しました。再接続しています。』と表示される場合もあります。

詳細は以下の記事参照。
TeamsやOutlookなどにログインできなくなる不具合。KB5003169が原因

PCを2回再起動することで、ほとんどの環境で不具合が解消します。もし、再起動しても不具合が直らない場合は、一時的な回避策として、以下のWeb版アプリを使用するよう、Microsoftは案内しています。

Microsoftはこの不具合を調査しており、今後のアップデートで修正を予定していますが、Windows10 バージョン1909 Pro / Homeエディションは2021年5月12日にすでにサポートが終了しています。(つまり1909 Pro / Homeにはアップデートは配信されません) 2004 / 20H2 / 21H1へバージョンアップすることでもこの不具合を回避できます。

[New]

2021年4月23日公開の1909用プレビューリリースKB5001396以降を適用すると、特定のディスプレイ構成で『ニュースと関心事項』ボタンの文字がぼやける場合があります。

『ニュースと関心事項』ボタンの文字比較

詳細は以下の記事参照。
KB5003637、『ニュースと関心事項』の文字がぼやける不具合

Microsoftはこの不具合の対処方法や回避策を公開していません。文字がぼやけるというだけで、それ以上でもそれ以下でもないため、大きな実害はありません。放っておいてもかまわないでしょう。

ユーザー報告
不具合概要回避策

一部環境にて、『設定』やスタートメニューが開かなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
『設定』やスタートメニューが開けなくなる不具合。KB5003173 / KB5003169インストール後に発生

根本的な回避策および詳細な原因は判明していません。一時的な回避策としてはKB5003169をアンインストールすることで『設定』やスタートメニューが開くようになります。

KB5003169のアンインストール方法は左記のリンク先をご覧ください。