TrendForce、2025年第4四半期のSSD価格予測を発表。引き続き値上がり傾向
TrendForceは、2025年第4四半期(10~12月)のNANDフラッシュ / SSD価格予測を発表しました。
ここ最近、NAND業界では、SanDiskが最初に10%以上の価格引き上げを発表し、Micronは価格や生産能力の配分を考慮して一時的に見積もりを停止した。これにより、供給側は慎重な姿勢から強気に転じた。 この波及効果により、NANDフラッシュのすべてのセグメントで契約価格が上昇し、2025年第4四半期の平均契約価格は、前期比で5~10%値上がりすることが予測される。 需要については、一般消費者の購買意欲の低迷、OEM / PCメーカーの調達の鈍化がみられるほか、流通チャネルにおける完成品の在庫が多く残っており足枷となっている。その一方で、2025年後半にNVIDIAの次世代Blackwell AIサーバーの本格的な出荷が見込まれていることや、HDDの供給不足が続くことから、サーバーOEMとCSPにエンタープライズSSDの需要が大幅に拡大している。こうしたマイナス要因とプラス要因が入り交じる中でも、NANDフラッシュ全体の需要は依然として堅調な成長を維持している。 ― TrendForce |
TrendForceによると2025年第4四半期のNAND / SSD価格は、クライアントSSD (一般PC向け)、サーバー・エンタープライズ向けなど、全部ひっくるめて平均5~10%の値上がりが見込まれるとのこと。
これまでTrendForceは、クライアントSSD、エンタープライズSSDなど、各セグメントごとに個別の価格予測情報を提供していましたが、今回はトータルでの平均のみとなります。参考までに前期(2025年第3四半期)の予測データが以下。
一般消費者としては、クライアントSSDの価格予測を知りたいところですが、残念ながら今回はその情報は提供されていません。ただ、いずれにしても値上がり傾向にあるため、なるべく安くSSDを買いたい人は、早めに確保しておいた方が良さそうです。