Intel、『主要製品』をテープアウト。Nova Lakeか。おおまかな発売時期はおそらく
Intelがとある『主要製品』をテープアウトした模様です。海外メディアのSemiAccurateが報じました。
Intelが『主要製品』をテープアウトしたとの報道
数週間前、Intelは同社の主要製品(メジャープロダクト / Major Product)のテープアウトを行った。当初の予定よりも少し遅れたが(テープアウトに)到達した。 このことを確認するのに時間がかかったが、ようやく確証を得られた。 申し訳ないが、今回は本件に関するヒントを伝えることはできない。 ― SemiAccurate |
SemiAccurateの報道内容は非常に短く、一言で言うと「Intelが主要製品をテープアウトした」です。ここでいう「主要製品」が具体的に何を指しているのかは明言されていません。
では、「主要製品」(Major Product)とは何を指しているのでしょうか。ここではメジャーな製品=コンシューマー向けの製品という解釈で話を進めます。
今後、Intelからは主に以下のコンシューマー向け製品の発売が予定されています。
- Arrow Lake Refresh
- Panther Lake (※モバイル向け)
- Nova Lake
Arrow Lake RefreshはCopilot+ PC要件を満たしたNPUが搭載されて2025年後半の発売と囁かれているため、今からテープアウトというには違和感があります。
Panther Lakeも2025年終わり頃に少量が発売され、2026年にはさらに大量生産が予定されているため、今からテープアウトというにはこちらも腑に落ちません。
となると、考えられるのはNova Lakeでしょう。今回のSemiAccurate報道は、Nova Lakeがテープアウトされた、という解釈がしっくりきます。
通常、テープアウトから最終的な製品になるまでには約1年ほどかかります。言い換えるなら、Nova Lakeが発売される時期は2026年後半になることが見込まれます。
さらにいうなら、Intelはこれまで、第12~14世代Core iシリーズ、Core Ultra 200Sシリーズを10月中旬から11月上旬に発売してきました。これまでの流れを踏襲するなら、Nova Lakeも2026年10~11月頃の発売が期待されます。
Nova Lakeのスペックについて
Intelは2026年にNova Lakeを正式発表することを公言しています。Nova LakeのスペックについてはまだIntelからの発表はありませんが、現時点では以下のようなスペックになると噂されています。
▼Nova LakeデスクトップCPU (Nova Lake-S)についてわかっていること(※リークに基づく)
- コア数は最大16P-Core + 32E-Core + 4LP E-Core。コンシューマー向けCPUとしては過去最大コア数の合計52コア
- 大容量L3キャッシュとなるbLLC (big Last Line Cache)を搭載したモデルの投入が囁かれている
- AMDでいうところの3D V-Cache / X3D的なポジションといわれている
- 8P-Core + 16E-Core + 4LP E-Coreおよび8P-Core + 12E-Core + 4LP E-Coreモデル(Core Ultra 5に位置するモデル)にbLLCの搭載が見込まれている
- ソケットはLGA1954へと変更される。ソケットサイズはLGA1700 / LGA1851と同じ45 x 37.5mmのため、CPUクーラーの流用が可能(ソケットについては輸送記録があるためほぼ確定)
- ComputeタイルはTSMCのN2プロセス(2nm)を採用するとみられている
なお、上記スペックはあくまでも早期のリーク情報であり、今後、変更となる可能性があることはご留意ください。