ARCTIC製サーマルペーストMX-6とMX-4をレビュー。温度差はどれくらいあるのか
ARCTICから販売されているPC・CPU用サーマルペースト(グリス)はMX-4と、その上位モデルのMX-6があります。MX-4とMX-6とで温度にどれくらいの違いがあるのでしょうか。気になったので測定しました。その検証結果が以下。
テスト環境
テスト環境は以下。
- CPU: Core i9-10900K@4.7GHz固定
- CPUクーラー: Noctua NH-D15@1260RPM固定
- PCケース: SMZ-2WBT-ATX (バラック / ベンチテーブル)
- 室温: 25℃
テストはOCCTを10分間実行しました。完全に同環境でテストできるよう、CPUクロックとCPUクーラーのファン回転数は固定しています。
テスト結果
まず、アイドル時の温度ですが、MX-4が32℃、MX-6も32℃と、どちらも差はありませんでした。そして、OCCTを実行して10分後の温度は、MX-4が最大78℃、MX-6が最大76℃となり、温度に2℃の差が出ました。
MX-6はMX-4の上位モデルとされているだけあって、たしかにMX-4よりも冷えます。冷えますが、この2℃差を大きいと見るか小さいと見るかは人によって変わってくるでしょう。
2025年7月13日時点でのAmazonにおけるMX-4 (4g)の国内価格は税込980円前後。一方、MX-6 (4g)は税込1,145円です。価格差は200円もありません。
頻繁にサーマルペーストを塗り替える人であれば、この価格差が塵も積もればとなるかもしれませんが、1度塗ったら当分の間は塗り替えない一般ユーザーであれば些細な差です。
少しでも冷やしたいという人であれば、MX-6を買っておけば間違いないでしょう。