Windows11 24H2起動後、すぐにフリーズ・ハングする不具合。KB5062553インストール後、一部環境で発生
一部のWindows11 24H2環境において、日本時間で2025年7月9日にWindows Updateに配信されたセキュリティ更新プログラムKB5062553のインストール後、Windowsを起動するとすぐにフリーズ・ハングアップするようになったとの不具合報告が出ています。
Windowsを起動するとすぐにフリーズする
ユーザーによる不具合報告
|
上記報告はRedditのWindows11スレッドに寄せられており、KB5062553をインストールすると、Windows起動後、すぐにフリーズ・ハングアップするようになったと訴えています。
なお、この不具合はあくまでも一部環境でのみ発生しているものであり、すべての環境で発生するものではありません。報告数は2件と非常に少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。少なくとも筆者環境では上記のような症状は見られません。
対処方法・回避策
KB5062553をアンインストールすることで直ったと報告されています。同様の不具合が発生してお困りの場合、一時的な対処方法としてKB5062553のアンインストールをお試しください。
通常、更新プログラムのアンインストールは、『設定』 → 『Windows Update』 → 『更新の履歴』 → 一番下までスクロールして『更新プログラムをアンインストールする』からできます。
しかし、文字通りに「すぐに」Windowsがフリーズ・ハングアップして『設定』からアンインストールできそうにない場合は、Windows回復環境(Windows RE / WinRE)から『更新プログラムのアンインストール』または『システムの復元』をお試しください。手順は以下。
▼Windows回復環境から『更新プログラムのアンインストール』または『システムの復元』を行う方法 まず、Windows11のインストールメディア(USBメモリやDVDなど)から起動してください。起動したら、 『次へ』 → 『コンピューターを修復する』 → 『トラブルシューティング』と進んでください。 (インストールメディアがない場合は、Windowsの起動画面(プログレスリングがくるくる回っている画面)で2回故意に電源を落とすことでも上記画面を表示させることができます) 以下の画面が表示されたら、 『更新プログラムのアンインストール』 → 『最新の品質更新プログラムをアンインストールする』を選択してそのまま進めていってください。更新プログラムがアンインストールできたらWindowsが正常に起動するか確認してください。 もし、更新プログラムのアンインストールが上手くいかなかった場合は『システムの復元』を選択して進めて、KB5062553のインストール前の日付に復元してください。 Windowsが正常に起動したら、更新プログラムが再び入ってこないように更新プログラムを一時停止しておきましょう。『更新の一時停止』から停止する期間を選択してください。 |
なお、KB5062553はセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。
また、StartAllBackやExplorerPatcherなどのサードパーティ製UIカスタマイズアプリを使用している場合は、それらのアプリを疑ってみてください。Windows Update後、UIカスタマイズアプリに起因して、Windowsの動作がおかしくなるのはよくあることです。UIカスタマイズアプリをアンインストールして、更新プログラムの再インストール後に正常に動作するか確認してみてください。