Intel 200S Boostは1.45V仕様のDDR5メモリでは安定動作しない。メモリ電圧にご注意
Intel 200S Boostは、1.45V仕様のDDR5メモリでは安定動作しないとの報告が当サイトに寄せらました。
Intel 200S Boostとは、Core Ultra 200Sプラットフォーム(Arrow Lake-S)向けの『製品保証付きの強化されたメモリオーバークロック(OC)機能』。Intel 200S Boostの詳細については以下の記事をご覧ください。
当サイトに寄せられた報告が以下。
Intel 200S Boostについてですが、モンスターハンターのベンチマークを試したところ、ブラックアウトして再起動になりました。 ASRockからの報告で、1.45V仕様のメモリでは動作しない事が分かりました。ASRockからのメール内容が以下です。
現在私は、V-ColorのCUDIMM 8000MHz 1.45V仕様のモデルを使用していますが1.4V仕様のモデルのみ対応との事です。 これは海外の掲示板でも報告があるようです。
― 当サイトへの報告 |
Intel 200S Boostの対応電圧については、Intelが公開しているIntel 200S Boostの仕様表に最大1.4Vまでと記されています。VDDというのがメモリ電圧になります。
(MSIのマザーボードなんかは、BIOS / UEFI上のメモリ電圧の設定項目はVDDではなく『DRAM Voltage』と表記されているので、人によってはVDDという単語に馴染みがなく、気づきにくいかもしれません)
Intel 200S Boostを有効にすると1.45Vメモリでも強制的に1.4Vへと変更されるため、環境によっては動作が不安定になる模様です。もし、Intel 200S Boostを有効にして、動作が不安定になった場合は、一度お使いのメモリ電圧の仕様をご確認ください。
これからIntel 200S Boostの使用を前提にメモリの購入を検討されている方は、1.4V以内であることをご確認ください。
なお、DDR5-8000を超えるメモリ(例えばDDR5-8800など)でIntel 200S Boostを使用すると、自動的に動作クロックがDDR5-8000へと下がるため、この辺もご注意ください。(Intel 200S Boostは最大DDR5-8000まで対応です)