GeForce Game Readyドライバ 581.29 不具合情報。UE5ゲームのアーティファクト、BF2042がクラッシュする不具合は継続
GeForce Game Readyドライバ 581.29 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- 『Counter-Strike 2』(CS2)において、ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
- Adobe Premiere Proにおいて、ハードウェアエンコードを使用してエクスポートを行う際、一部の環境でフリーズする場合があります
- 『龍が如く8』において、一部のシステム構成でライトがちらつきます
注意事項
- Steamオーバーレイを有効にしたあと、画面がブラックスクリーン(真っ黒)になったり、ゲームがランダムにクラッシュする場合は、Steamオーバーレイを無効にしてください
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 以前から報告されている『バトルフィールド2042』がクラッシュする不具合はどうなっているのでしょうか。安定して動作していたドライバは577.00です。これよりあとはクラッシュします
(※同様の報告複数あり) - NVIDIA: ↑この不具合は2025年9月末にリリース予定のGame Readyドライバで修正予定です
- 以前から発生している現象ですが、ゲーム画面からALT+TABキーでデスクトップ画面に切り替えると画面が1~2秒ほどブラックスクリーン(真っ黒)になります。このほか、スムーズモーションを使うとビデオメモリのクロックが上がりません。私の場合、NVIDIA Profile Inspectorを使用してC2 Cuda Stateを無効化しないとビデオメモリの問題は直りません。これらを除けば、私の環境では安定した素晴らしいドライバです
- 580.88以降、ALT+TABを押すと数秒間ブラックスクリーンになります。572.60では発生しません [RTX 4080 / Windows11 24H2]
- 今のところすべて正常に動作しています [RTX 5060 / Ryzen 5 5600]
- ↑同じく正常です [RTX 4090 / Ryzen 9 7900X3D]
- 580.88以降、再起動のたびにノートPCのディスプレイが暗くなります。581.29でも修正されていません
- 580.88以降、ASUS ROG Zephyrus M GM501ノートPC環境で起動するたびに輝度が最低値になります。577.00に戻すとこの不具合は発生しません
- ノートPC環境でフレームレート(fps)が徐々に低下していく問題は修正されたのでしょうか?
- NVIDIA: ↑このドライバで修正されているはずです
- ↑試したところたしかに修正されていました。ありがとうございます
- GeForce RTX 5000 Laptop GPUを搭載したLenovo Legion Pro 7iノートPC環境だと、ディスプレイにアーティファクトが表示されます
(※同様の報告複数あり) - NVIDIA: ↑現在この不具合を調査しています。ドライバのアップデートかBIOSのアップデートかどちらで修正されるのかはまだわかりません。ドライバのアップデートで修正される場合は、修正が完了次第できるだけ早くドライバをリリースする予定です
- いまだに『Ghost of Tsushima』がクラッシュしてブラックスクリーンになります [RTX 5070]
- 581.29にしてからGPUクロックとVRAMクロックが常に最大で動作するようになりました。581.15にロールバックしたら直りました。グラボはRTX 5090、モニターはSamsung Odyssey OLED G8 G80SD 32インチです。バックグラウンドでAfterburner、iCUE、NVIDIAアプリ、Lian Li L-Connectアプリを実行しています
- Alienware 18ノートPC (RTX 5090 Laptop GPU)を使用しています。581.15以降、581.29も含めてPCがクラッシュするようになりました。スリープや休止状態からの復帰後や、ゲームの起動時に画面がフリーズするかブラックスクリーンになります。こうなるとPCの電源を強制的に落として再起動するしかありません
- 『EA SPORTS Madden NFL 26』がハングします
- NVIDIA: ↑この不具合の修正に取り組んでいます
- RTX 5090 + Samsung Odyssey Neo G9 57インチ環境です。580.97以降、HDRとG-SYNCを併用すると、Unreal Engineのゲームがほぼ必ずクラッシュします。ほかのゲームもランダムにクラッシュします。ゲーム中はクラッシュしないのですが、ゲームの起動時にPCがクラッシュします。580.88ではこの不具合は発生しません
- 以前にも報告しましたが、580番台に入ってから『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』『Clair Obscur: Expedition 33』『マフィア:オリジン ~裏切りの祖国』『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』(MGSデルタ)など、UE5 (Unreal Engine 5)を使ったゲームでアーティファクトが発生します。581.29もです。577.00以前のドライバだとこの不具合は発生しません [RTX 5090]
- ↑私も同じ不具合が発生しています [RTX 5090]
- ↑私もRTX 5090で同じ不具合が発生しています。570番台に戻すと直ります
- デュアルモニター環境です。DisplayPortにWQHD@180Hzのメインモニター、HDMIにFHD@75/100Hzのサブモニターを接続しています。Netflixのタブを閉じたときやYouTubeで解像度を変更した際など、HDMI側のモニターで1~2秒ほどブラックアウトします。572.83以降すべてで発生しています。DisplayPort側のモニターでは発生しません [RTX 5070]
581.29ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
既知の不具合は1つ前の581.15と変わらず同じ不具合が3件のままです。そして1つ前と同様に、一部環境でUE5ゲームにアーティファクトが発生するとのユーザー報告が出ています。
このほか、『バトルフィールド2042』がクラッシュするという不具合も継続していますが、こちらはNVIDIAが修正に取り組んでおり、2025年9月末のドライバで修正予定とのことです。
UE5ゲームのアーティファクトや、『バトルフィールド2042』のクラッシュにお困りの方は、577.00以前だとこれらの不具合は発生しないのでドライバのロールバックをご検討ください。
その他、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。PCIe 5.0の場合は、BIOS / UEFI設定からPCIe 4.0へと変更して安定するか確認してみてください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。もしくは安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)