GeForce Game Readyドライバ 580.97 不具合情報
GeForce Game Readyドライバ 580.97 WHQLの不具合情報です。NVIDIA公式の既知の不具合と、海外のGeForceフォーラムで目に付いたユーザー報告を意訳しています。ユーザー報告は全ての環境で発生するものとは限らず、環境依存の可能性もあります。同様の不具合にお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
NVIDIA公式: 既知の不具合 (リリースノート + フォーラム)
- Adobe Premiere Proにおいて、ハードウェアエンコードを使用してエクスポートを行う際、一部の環境でフリーズする場合があります [New]
- 『ARK: Survival Ascended』において、カクつき(スタッター)が発生します [New]
- 『サイバーパンク2077』において、パストレーシングを有効にしてフォトモードでスクリーンショットを撮るとゲームがクラッシュします
- 『Counter-Strike 2』(CS2)において、ゲーム内の解像度がモニターのネイティブ解像度より低い場合、テキストが歪んで表示される場合があります
その他の不具合
- AMD Athlon 64 X2やIntel Core 2 Duo / Core 2 Quad以前のPOPCNT命令に対応していない古いCPU環境だと、一部のドライババージョンでブルースクリーンエラーが発生します。具体的には以下。本件に関する詳細はこちらのページをご覧ください。
- 552.44まで → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
- 555.85~565.90 → POPCNT非対応の古いCPU環境だとブルースクリーンが発生する。最悪ブートループでOSが起動しなくなる
- 566.03以降 → POPCNT非対応の古いCPUでも動作する
ユーザー報告の不具合
- 『Forza Horizon 5』がクラッシュしまくってまともにプレイできません
- ↑私の環境では572.83にロールバックする必要がありました。それでも特定の場所でまだクラッシュします
- 『バトルフィールド2042』(BF2042)がクラッシュします。私のノートPCでクラッシュせずに安定してプレイできる直近のドライバは577.00だけです [RTX 3050 Laptop GPU]
- ↑私のノートPCも同じです。580.97と580.88ではまともに動作しません。577.00では正常に動作します [RTX 4060 Laptop GPU]
(※BF2042に関する同様の報告複数あり)
- 『Call of Duty: Black Ops 6』(CoD:BO6)のマルチプレイにおいて、水中にスポットライトが点滅する現象が発生しています。画質設定で「オクルージョンとスクリーン空間のライティング」を「高」にすると発生しません [RTX 5090 / Ryzen 7 9800X3D]
- 580.88以降、ノートPC環境でOptimusを選択すると、ゲーム内のアンチエイリアスが機能せず、CPU使用率が高くなります [RTX 4070 Laptop GPU]
- 『鉄拳8』において、580.97と580.88はアンチエイリアスが正常ではありません。577.00では問題ありません [RTX 5080 / Ryzen 7 7800X3D]
- 『ディアブロ II リザレクテッド』において、580.97と580.88だと黒い四角のアーティファクトが表示されたり、特定の状況で100%クラッシュします。577.00にロールバックすると正常に動作します [RTX 4080 / Core i7-13700K / Windows11]
- このドライバでもブラックスクリーンが発生します。Windowsのクラッシュダンプを見たところ、モジュール名は『nvlddmkml』で、『SPIN_LOCK_ALREADY_OWNED』というドライバの同期関連の問題が発生しているようです [RTX 5080 / Ryzen 7 9800X3D / Windows11]
- 580.97も580.88と同様に一部のゲームのフレームレートが30~40 fpsしか出なくなります。577.00では問題なく、安定して60 fpsで動作します
- 580.97も580.88も『Dead by Daylight』のフレームレートが30 fps以下に低下します。577.00にロールバックすると直ります
(※580.88以降、パフォーマンスが低下するとの報告複数あり)
- GIGABYTE AORUS FO27Q3モニターをGeForce RTX 5070にHDMIで接続しています。G-SYNCを有効にして『Dead by Daylight』をプレイ中にALT+TABでデスクトップを表示させると画面が必ずちらつきます。ゲームも何もしていない状態でデスクトップを表示させてるだけでも稀にランダムにちらつきます(このときはG-SYNCが有効でも無効でも関係なく発生します)
- 580.97も580.88も、ゲーム中にALT+TABを押すと数秒間画面が真っ黒になります。この2つ以外のドライバでは発生しません [RTX 4080 / Windows11 24H2 / Gigabyte M27Qモニター]
(※ALT+TABに関する同様の報告複数あり)
- グラボのファンがフル回転してブラックスクリーンが発生します
- ↑私も同じ不具合が以前に発生しました。画面が真っ黒になってファンがフル回転し、再起動しないと直りませんでした。私の環境の場合、補助電源に分岐ケーブルを使用していたのが原因でした。電源から1本ずつ別々のケーブルを接続したら発生しなくなりました [RTX 2080 Ti]
(※余談ですが、さまざまなメーカーが分岐ケーブルの使用をNGとしています)
- 580.97も580.88も『ストリートファイター6』『バーチャファイター5 レヴォ』でスムーズモーションを有効にするとひどいちらつきが発生します。577.00ドライバではこんなことは起きませんでした。577.00にロールバックしました [RTX 5090 / Samsung G9@240Hzモニター]
- 580.97では「ノートPCに外部モニターを接続しているとノートPC側のディスプレイが暗くなる不具合を修正」とありますが、修正されていません。私の環境では外部モニターを接続していなくても再起動のたびにノートPCのディスプレイが暗くなります
- Dell Alienware AW2725DFモニター環境だとシステムがフリーズします
- ↑私もです
- NVIDIA: ↑このモニターは弊社のラボにないため、お手数ですがこちらの手順に沿ってクラッシュDMPファイルをお送りください
- 580.88では『ARK: Survival Ascended』が頻繁にクラッシュしました。580.97ではクラッシュこそしなくなったもののひどいカクつきが発生します。577.00にロールバックするつもりです
- NVIDIA: ↑既知の不具合として認識しています。根本的な原因は把握していますが、次のドライバで修正できる可能性は低いです。次の次のドライバでは修正できる見込みです
580.97ドライバ不具合情報・対処方法まとめ
新たに、Adobe Premiere Proがフリーズする、『ARK: Survival Ascended』がカクつくという既知の不具合が追加されました。このほか、ユーザー報告では特定環境での不具合や、ゲーム単位でのクラッシュ・フレームレートの低下・表示の問題などが報告されています。
特に、580.88以降におかしくなったという報告が目立っています。577.00に戻すと直ったとの報告が多数出ているため、同様の不具合にお困りの方は577.00へのロールバックをお試しください。
その他、何かしらの不具合が発生した場合、以下の対処方法をお試しください。
▼GeForce RTX 5000シリーズの場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。ブラックスクリーンやちらつきが発生する場合は、一時的な対処方法としてモニターのリフレッシュレートを下げたり、60Hzに設定してみてください。マルチモニター環境の場合、DisplayPortの位置を変更してみてください。可能ならシングルモニターにして不具合が発生しないか確認してみてください。PCIe 5.0の場合は、BIOS / UEFI設定からPCIe 4.0へと変更して安定するか確認してみてください。
▼GeForce RTX 4000シリーズ以前の場合
以前のドライバが安定していた場合、そのドライバへのロールバックをお試しください。もしくは安定していると評判の高い566.45 Hotfixか566.36 WHQLへのロールバックをお試しください。大体これで解決します。もし、ロールバック前の不具合が継続するようなら、Display Driver Uninstaller (DDU)を使用してドライバをアンイントールしてから、再インストールしてみてください。(このアプリを使用することで、ドライバのデータを完全に削除し、クリーンな状態へと戻せます) 566.45や566.36よりさらに古いドライバを使いたい場合はNVIDIAのサイトよりダウンロードできます。(注: GeForce RTX 5000シリーズは570番台からの対応のため、560番台以前のドライバは使用できません)