16ピン / 12V-2x6焼損の原因の一端がわかったかもしれない。これは結構盲点では

GeForce

焼損した『8ピン x3 → 16ピン変換ケーブル』

グラボの16ピンコネクタは半差しだと焼損する恐れがあります。これについては多くの人がご存知でしょう。半差し以外での16ピンコネクタ焼損の原因の一端がわかったかもしれません。

12VHPWRほどではありませんが、改良型の12V-2x6になってもちょいちょい焼損報告が出ています。そして今回、GeForce RTX 5070 Ti環境で『8ピン x3 → 16ピン変換ケーブル』が焼損したという報告が出てきました。

その写真がこちら。

焼損した『8ピン x3 → 16ピン変換ケーブル』
焼損した『8ピン x3 → 16ピン変換ケーブル』

上記焼損を報告したのはRedditユーザーのTraditionalPlay8988氏。『8ピン x3 → 16ピン変換ケーブル』の上段6ピンが焼損しています。

GeForce RTX 5070 Tiはリファレンススペックだと消費電力300Wです。GeForce RTX 5090 (575W)なんかと比べるとそこまで消費電力は高くありません。にもかかわらず焼損しました。

TraditionalPlay8988氏によると、8ピンの接続は以下のように行っていたとのこと。

16ピン変換ケーブル: やってはいけない接続例
16ピン変換ケーブル: やってはいけない接続例

おわかりいただけたでしょうか。3つの8ピンのうち2つは、1本の分岐ケーブルを使用しています。この接続、NGとされています。

この接続がNGなのは、MSIの電源ケーブルマニュアルや、GeForce RTX Founders Editionの付属マニュアル、玄人志向のWebサイトなどにも記されています。

MSI電源ケーブルマニュアル
MSI電源ケーブルマニュアル

RTX 3070 Ti FEマニュアル: 2本の独立したケーブルを使用するよう書かれている
RTX 3070 Ti FEマニュアル
2本の独立したケーブルを使用するよう書かれている

これは結構盲点ではないでしょうか。このことをすでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、少なくとも半差しほど周知徹底されているとは思えません。

なお、TraditionalPlay8988氏の焼損が、この接続に起因しているのかどうかは定かではありません。もしかしたらほかに原因があるかもしれません。

ただ、上記のような8ピン分岐ケーブルを使用した接続がNGなことはたしかです。もし、16ピン変換ケーブルを使用されている方は、8ピン分岐ケーブルを使用していないか、一度、確認してみてはいかがでしょうか。