CUDA ToolkitでMaxwell、Pascal、Voltaのサポートが終了。次期メジャーリリースにて。GeForce GTX 900~1000への影響は
NVIDIAは、CUDA Toolkitにおいて、Maxwell、Pascal、Volta GPUのサポートを終了することを発表しました。
2025年5月2日付け(現地時間)で公開された『NVIDIA CUDA Toolkit Release Notes v12.9』のリリースノートにおいて、NVIDIAは以下のように述べています。
▼非推奨アーキテクチャ Maxwell、Pascal、Voltaアーキテクチャはすでに機能的に完成しているため、今後、機能の追加は予定されていません。 CUDA Toolkit 12.xシリーズでは、これらのアーキテクチャ向けアプリケーションのビルドを引き続きサポートしますが、次回のメジャーリリースではオフラインコンパイルおよびライブラリのサポートが削除される予定です。将来のCUDA Toolkitでは、Maxwell、Pascal、Volta GPUを対象とすることができなくなるため、ユーザーは新しいアーキテクチャへの移行をご検討ください。 ― NVIDIA |
NVIDIAは2025年1月からCUDA ToolkitにおいてMaxwell、Pascal、Volta GPUを非推奨としてきました。そして今回、次期メジャーリリースでついにサポート終了となることがアナウンスされました。これらのGPUでCUDA Toolkitをお使いの方はお気をつけください。
なお、上記アナウンスはあくまでもCUDA Toolkitでの話です。
GeForceドライバにおいては、今のところGeForce GTX 900シリーズやGeForce GTX 1000シリーズ、TITAN VなどのMaxwell、Pascal、Volta GPUもサポートされています。
しかし、今後、どうなるかはわかりません。MaxwellのGeForce GTX 980が2014年に、PascalのGeForce GTX 1080が2016年に登場して、もう9~11年が経過します。CUDA Toolkitと同様に、そろそろサポート終了となっても不思議ではない時期に差し掛かっています。