Arrow Lake Refreshと28コアNova Lakeの輸送記録が掲載される。Arrow Lake Refreshの実在を確認。Nova LakeはすでにPre QS段階に
Intel Arrow LakeデスクトップCPUのリフレッシュモデルとなるArrow Lake Refresh (Arrow Lake-S Refresh)と、次世代CPUのNova Lake (Nova Lake-S)の輸送記録が税関データサイトに掲載されました。それがこちら。
Arrow Lake-S Refresh
2025年7月26日付けでの上記データには、1851LGA (LGA1851)、ARL-S、REFRESHといった単語が散りばめられており、Arrow Lake-S Refreshであることを示しています。(余談ですが『-S』付きはデスクトップ向けCPUであることを示しています)
これまで、Arrow Lake Refreshは、リーク情報だけでしか見られませんでしたが、この輸送記録により確かに存在することが確認されました。IntelはArrow Lake Refreshの投入に向けて着実に準備を進めているようです。
Arrow Lake Refreshの仕様や性能は以下のようになると囁かれています。
- 当初はCopilot+ PCに準拠したNPUが搭載されるといわれていたもののキャンセル。Arrow Lake RefreshもArrow Lakeと同様にCopilot+ PCには準拠しない
- Arrow Lake Refreshは、リングバスクロック、Die to Dieクロック、動作クロックが向上し、7~10%ほどのゲーム性能の向上が見込まれる(Core i9-14900Kより高くなる)
- コア数に変更は無し。最大8P-Core + 16E-Coreの24コア24スレッド
Arrow Lake RefreshデスクトップCPUは、2025年後半の発売が見込まれています。
28コアのNova Lake-S
2025年7月25日付けでの上記データには、NOVA LAKE S、28C、MICROPROCESSORといった単語が散りばめられており、これがNova LakeデスクトップCPUとなるNova Lake-Sの28コアモデルであることを示しています。
さらに大きな注目点はPre QSと記されているところ。ES版(Engineering Sample)ではなく、QS版(Qualification Sample)の前段階とされています。QS版は一般的に製品版とほぼほぼ同じ仕様のサンプルです。頭に「Pre」が付いていることから、QS版とは言いがたいものの、それに向けて製造されている段階と言えます。
言い換えるなら、順調にNova Lakeの開発が進んでいることを示唆しています。
これまでのリークでは、Nova LakeデスクトップCPUは以下のコア構成になるといわれています。
▼Noca Lake-S コア構成&消費電力
- Core Ultra 9
- 16P-Core + 32E-Core + 4LP E-Core / 150W
- Core Ultra 7
- 14P-Core + 24E-Core + 4LP E-Core / 150W
- Core Ultra 5
- 8P-Core + 16E-Core + 4LP E-Core / 125W
- Core Ultra 5
- 8P-Core + 12E-Core + 4LP E-Core / 125W
- Core Ultra 5
- 6P-Core + 8E-Core + 4LP E-Core / 125W
- Core Ultra 3
- 4P-Core + 8E-Core + 4LP E-Core / 65W
- Core Ultra 3
- 4P-Core + 4E-Core + 4LP E-Core / 65W
最上位のCore Ultra 9に該当するモデルは、16P32E4LPで合計52コアにもなります。今回の輸送記録で確認された28コアモデルはCore Ultra 5の8P16E4LPEに位置します。
このほか、Nova Lakeの一部SKUにはbLLCと呼ばれる大容量のL3キャッシュが搭載され(構造はまったく違いますがAMDでいうところの3D V-Cacheポジション)、Arrow Lake比で30~45%ものゲーム性能の向上が見込まれており、PCゲーマーからの注目が集まります。
Intelによると、Nova LakeデスクトップCPUは2026年に正式に発表が予定されています。