Zen 7 RyzenデスクトップCPUの情報がリーク!IPCはどれくらい向上するのか。2種類のCCDがある?

CPU

AMD Zen 7 Ryzen

Zen 7 RyzenデスクトップCPUに関する情報がリークされました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law is Deadが報じました。

Zen 7 RyzenデスクトップCPUに関する情報

Zen 7のIPCは、Zen 6比で15~25%向上すると私は予測している。そう、これは私の予測だ。しかし、私が話をしたAMD関係の情報筋のすべてがこのIPC向上幅に同意している。

また、私が見た資料には、SPECint 2017でのシミュレーションにおいて、コアあたりZen 6比で15~25%の向上が見込まれると記されていた。ゲーム以外のアプリケーションにおいてはZen 6比で16~20%の性能向上というシミュレーション結果だと記されていた。

Zen 6からZen 7へのIPC向上幅は15~25%の範囲とみて良さそうだ。

そしてZen 7 RyzenデスクトップCPUとなるコードネームGrimlock Ridgeに関する情報が以下だ。

▼Zen 7 Ryzen デスクトップCPU Grimlock Ridge

  • 以前にも言ったが、Zen 7 RyzenはソケットAM6ではなくソケットAM5を継続する
  • CCDにTSMC A14プロセスノードを採用
  • IODはZen 6 RyzenデスクトップCPU (Olympic Ridge)と同じものを流用するがプロセスノードについてはまだ確証がないためここでの言及は控える
  • Zen 7のCCDは2種類のチップレットがある
    • 98mm2の『Silverton』チップレット: 16コア(Zen 7) / L2キャッシュ32MB / L3キャッシュ64MB。CCDの下に160MBの3D V-Cacheを搭載可能で、これによりL3キャッシュ合計は224MBとなる
    • 56mm2の『Silverking』: 8コア(Zen 7) / L2キャッシュ16MB / L3キャッシュ32MB。3D V-Cache非対応。このチップレットは低価格なデスクトップPC向けとなるだろう
  • Zen 7 RyzenデスクトップCPUも最大2CCDに対応し、最大32コアとなる。AMDがやろうと思えば、両方のCCDに3D V-Cacheを搭載して、合計448MBのL3キャッシュにすることもできる(実際にこのような製品が登場するとは言っていない)
  • 資料には3D V-Cacheを2層(2-Hi)に積層(スタック)することはできないと明記されている。これはクライアント向け製品で3D V-Cacheの積層に対応するのは早くてもZen 8以降になることを意味する
  • ある資料にはゲーム以外のアプリケーションにおいて、Zen 7 X3DはZen 7より平均20%性能が向上すると記されていた。ゲームだとこれ以上のパフォーマンス向上が期待できるかもしれない

これはあくまでも私の予測だが、Zen 7 RyzenはZen 6 Ryzen比で、シングルスレッド性能が15~30%、マルチスレッド性能が50~67%向上すると思われる(IPC、クロック向上すべて含めて)。Zen 5 Ryzen比だとシングルスレッドで50%以上、マルチスレッドで150%以上向上する可能性がある。

― Moore’s Law is Dead

Zen 7は2028年の登場が見込まれています。Zen 6 Ryzenすらまだ登場しておらず、まだまだ先の話のため、今後、上記内容に変更が生じる可能性があることはご留意ください。

それにしても1CCDが16コアになるというのはかなり熱いですね。1CCDの3D V-Cacheモデルのゲーム性能が非常に気になるところです。いったいどれほどの向上となるでしょうか。

Zen7

Posted by にっち