AMD、ZenアーキテクチャCPUの最新ロードマップを公開。新たにZen 7が登場。2026年にはZen 6を投入

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AMDはZenアーキテクチャCPUの最新ロードマップを公開しました。それがこちら。

AMD ZenアーキテクチャCPUロードマップ
AMD ZenアーキテクチャCPUロードマップ

上記ロードマップは2025年11月11日に開催されたAMD Financial Analyst Day 2025にて公開されました。

2026年にはZen 6およびZen 6cを採用したCPUの投入が予定されています。Zen 6ダイ(CCD)はTSMCの2nmプロセスノード(N2系列)で製造され、次世代のEPYCプロセッサー(コードネーム: Venice)にて採用されます。Zen 6ベースの次世代EPYCは、2026年の発売が予定されています。

Zen 5ダイまでは1CCD 8コアでしたが、Zen 6ダイでは1CCD 12コアになるといわれており、大幅なマルチ性能の向上が期待されます。

AMD CEOのリサ・スー氏も2025年7~9期決算報告で「Veniceシリコンはすでに社内ラボで動作しており、性能、電力効率、演算密度において、大幅な向上を実現しています」と述べており、Zen 6に強い自信を見せています。

ロードマップには「新しいAIデータタイプをサポート」(New AI Data Type Support)、「より多くのAIパイプライン」(More AI Pipelines)と記されており、Zen 6におけるAIへの取り組みをアピールしています。

Zen 6 EPYCは2026年内の発売予定とAMDから明言されていますが、Zen 6 RyzenデスクトップCPUの発売時期についてはまだ明らかにされていません。AMDは約2年ペースでZenアーキテクチャを刷新して新世代のデスクトップCPUを投入しているため、Zen 6 RyzenデスクトップCPUは2026年後半の登場が期待されます。

そして今回、ロードマップにZen 7が姿を現しました。Zen 7がいつ頃の登場になるのか、その時期は記されていません。ただ、上述の通り、約2年ペースでの刷新が踏襲されるなら、Zen 7は2028年頃の登場が見込まれます。

Zen 7には「新しいMatrix Engine」(New Matrix Engine)、「AIデータフォーマットの拡張」(AI Data Format Expansion)と記されており、Zen 7でも引き続きAIへの取り組みをアピールしています。

また、Zen 7は「Future Node」(将来のノード)と記されています。2nmよりもさらに微細・高性能なプロセスノードの採用が期待されます。

Zen6,Zen7

Posted by にっち