AMD、Zen 6 EPYC Venice CPUの性能を発表!Zen 6 Ryzenにも期待が高まる

AMDは、Zen 6アーキテクチャを採用した第6世代EPYC CPU、コードネームVeniceの性能を発表しました。
AMDが公開したスライドがこちら。
AMDによると、Zen 6 EPYC Veniceは、SPECrate 2017 INTベンチマーク (SPECrate 2017 Integer / 整数演算ベンチ)において、前世代比で1.7倍もの性能向上と電力効率向上があるとのこと。
ただし、AMDは以下の注意書きをしています。
この比較は、AMD社内の推定値に基づくもので、それぞれ最上位の2CPU構成における第6世代EPYCと第5世代EPYCの測定結果を比較しています。この性能値は2025年10月30日時点におけるAMDのエンジニアリング予測または測定値に基づく暫定的な推定値であり、変更される可能性があります。 ― AMD |
つまるところ、上記スライドは現時点での推定値であり、今後、この数値は変わる可能性があるとされています。とはいえ、ある程度の根拠に基づいて発表を行っているでしょうから、ここから大きく変わることはないでしょう。
Zen 5は1CCDにつき8コアでしたが、Zen 6では1CCDにつき12コアになることが見込まれています。Zen 6 RyzenデスクトップCPUシリーズでも同様に1CCD 12コア、2CCDで24コアとなる見込みです。
- Ryzen 9 9950X / Ryzen 9 9950X3D: 16コア
- Zen 6 Ryzen 2CCD: 24コア
2CCDのZen 6 Ryzenは、Ryzen 9 9950X / 9950X3Dと比較すると、単純計算で1.5倍のコア数です。もうこの時点で1.5倍のマルチ性能になることがほぼ確定です。ここにIPCやクロックの向上も加われば、1.5倍を超えるマルチ性能を見られるでしょう。
Zen 6 Ryzenの登場に期待が高まります。
AMDの発表によると、Zen 6 EPYC Veniceは2026年、Zen 6モバイルCPU / APUは2027年の発売・投入が予定されています。
Zen 6デスクトップCPUの発売時期については現時点ではアナウンスされていません。2026年後半頃の発売を期待したいところですがはたしてどうなるでしょうか。

























