Windows11 バージョン25H2の既知の不具合 [Update 1]

WindowsUpdate

Windows11 Issue

2025年10月1日に公開されたWindows11 バージョン25H2 (Windows11 2025 Update)には、以下の既知の不具合がアナウンスされています。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/10/1]
① 『一部PCゲームのムービーシーン(動画)が赤くなる不具合』『一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションで動画を正常に再生できない不具合』『ARM64 CPU環境でWindows11メディア作成ツールを使用できない不具合』を『解決済みの不具合』に移動。すべて2025年10月29日公開のプレビューリリースKB5067036にて修正されました。2025年10月29日時点で、Windows11 25H2の既知の不具合は1件のみとなっています。 [2025/10/29] [New]

Windows11 25H2 既知の不具合

特定状況で更新プログラムの手動インストールに失敗する

特定状況下で『.msu』ファイル形式の更新プログラムの手動インストールに失敗する場合があります。

通常、Microsoft Updateカタログからダウンロードした『.msu』ファイル形式の更新プログラムを実行 / ダブルクリックすると、『Window Update スタンド アロンインストーラー』(WUSA / wusa.exe)が起動して更新プログラムのインストールが始まります。

しかし、日本時間で2025年5月29日以降にリリースされた更新プログラムKB5058499以降をインストールしている環境だと、『ERROR_BAD_PATHNAME』エラーが表示されて手動インストールに失敗する場合があります。(wusa.exeを使用して、コマンドプロンプトから『.msu』ファイルをインストールする場合も)

この不具合は、複数の『.msu』ファイルがあるネットワーク上の共有フォルダーから、『.msu』ファイルを実行すると発生する場合があります。

この不具合は、以下の場合には発生しません。

  • 共有フォルダーに『.msu』ファイルが1つしかない場合
  • ローカルに保存された『.msu』ファイルを実行した場合

本不具合が発生した場合の回避策としては『.msu』ファイルをローカルに保存して実行してください。これで回避できます。

そのほか、個人のPCであればKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)で自動的に修正されます。企業や組織に管理されているPCは手動で特別なグループポリシーをインストールする必要があります。詳細は以下の記事をご覧ください。

  特定状況で更新プログラムの手動インストールに失敗する不具合。Windows11 24H2 / 25H2とWindows Server 2025で発生。Microsoft Updateカタログの『.msu』ファイルに影響

現在、Microsoftはこの不具合を修正した更新プログラムをリリースできるよう取り組んでいるとのことです。

解決済みの既知の不具合

一部PCゲームのムービーシーン(動画)が赤くなる不具合

一部PCゲーム(主に国産ゲーム、国産アドベンチャーゲーム、ギャルゲー、美少女ゲームなど)のOPやEDなど、動画が流れるムービーシーン / カットシーンが赤くなる・真っ赤になるという不具合が発生していました。

どんな感じかは以下の画像をご覧ください。上は正常、下が赤くなった異常な画面です。

正常なムービーシーン
正常なムービーシーン

真っ赤になったムービーシーン
真っ赤になったムービーシーン

この不具合は、2025年8月30日公開のプレビューリリースKB5064081以降をインストールしたWindows11 24H2およびWindows11 25H2環境で発生していました。

この不具合は2025年10月29日公開のプレビューリリースKB5067036にて修正されました。KB5067036以降をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。

一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションで動画を正常に再生できない

一部のBlu-ray / DVD / デジタルTVアプリケーションが正常に動作しなくなり、まともに動画を再生できなくなる場合があります。この不具合は、HDCP対応の拡張ビデオレンダラーを使用、またはデジタルオーディオにDRMを使用するアプリケーションで発生します。

この不具合は2025年10月29日公開のプレビューリリースKB5067036にて修正されました。KB5067036以降をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。

ARM64 CPU環境でWindows11メディア作成ツールを使用できない

ARM64 CPU環境だと、2025年9月29日にリリースされた『Windows11メディア作成ツール』(Media Creation Tool) バージョン26100.6584が正常に動作しません。

「We're not sure what happened, but we're unable to run this tool on your PC.」(「何らかの問題が発生したため、このツールをPCで実行できません」といったニュアンス)というエラーが発生します。

この不具合は2025年10月29日公開のプレビューリリースKB5067036にて修正されました。KB5067036以降をインストールすることで本不具合は発生しなくなります。