【Windows11】 WindowsUpdate 2025年4月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5055528 / KB5055523 [Update 6]
日本時間で2025年4月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5055528、Windows11 24H2用KB5055523の不具合情報およびその回避策・解決策です。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/4/9] ① 23H2のユーザー報告に『inetpubフォルダが作成される現象』を加筆。24H2のユーザー報告に『inetpubフォルダが作成される現象』『ARM版でWindows回復環境に入れない不具合』を加筆。 [2025/4/11] ② 『inetpubフォルダが作成される現象』の回避策を改訂。 [2025/4/11] ③ 23H2の既知の不具合に『Active Directory関連の不具合』を加筆。 [2025/4/14] ④ 24H2の既知の不具合に『ブルースクリーンエラーが発生する不具合』を加筆。 [2025/4/17] ⑤ 24H2のユーザー報告『ARM版でWindows回復環境に入れない不具合』の回避策を改訂。 [2025/4/26] ⑥ 23H2に、24H2へのアップデートに失敗する既知の不具合を加筆。 [2025/5/1] [New] |
Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5055528
基本情報
KB5055528はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。
▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合 |
不具合情報
KB5055528には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5050021以降のインストールが完了しない場合があります。 Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。 この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。 | Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。 現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。 | |
Active Directoryグループポリシーのローカルポリシーにおいて、ログオン/ログオフイベントの監査が有効かつ正常に動作しているにもかかわらず、PC上では有効と表示されない場合があります。
| この不具合は日本時間で2025年4月12日にリリースされたKB5058919を、Microsoft Updateカタログから手動でダウンロード・インストールすることで修正されます。 なお、この更新プログラムは主に企業・組織向けとなっており、個人のPC環境等で左記不具合の影響を受けていなければインストールする必要はありません。 | |
[New] 日本時間で2025年4月9日にWindows Updateに配信されたWindows11 23H2 / 22H2用セキュリティ更新プログラムKB5055528以降をインストールしていると、Windows Server Update Services (WSUS)経由でWindows11 24H2へのアップデートに失敗する場合があります。
| 現時点でMicrosoftからこの不具合の対処方法や回避策は案内されていません。現在、Microsoftはこの不具合を調査中とのことです。
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不具合概要 | 回避策 | ||
KB5055528をインストールすると、Cドライブに『inetpub』フォルダが勝手に作成されます。 本来、このフォルダはWindows機能の『インターネット インフォメーション サービス』(Internet Information Services / 以下、IIS)を有効にすると作成されるものです。 KB5055528をインストールしてもIISが有効になることはありません。フォルダの中身も空っぽです。(少なくとも筆者環境においては)
| Microsoftによると、脆弱性を修正するために『inetpub』フォルダを作成したとのこと。このフォルダが作成されるのは不具合ではなく仕様です。そのため、削除しないようMicrosoftは案内しています。
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Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5055523
基本情報
KB5055523はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。
▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合
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不具合情報
KB5055523には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
2025年3月28日にWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5053656以降の更新プログラム(KB5055523含む)をインストールしてPCを再起動すると、エラーコード『0x18B』の『SECURE_KERNEL_ERROR』ブルースクリーンエラーが発生する場合があります。
| この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。 一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。 詳細な設定方法は左記リンク先記事をご覧ください。 | |
ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。 | ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます | |
Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。 Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。 この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。 | Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。 現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。 | |
KB5055523をインストール後、『設定』 → 『システム』 → 『回復』で『この PC をリセット』を実行し、『個人用ファイルを保持する』 → 『ローカル再インストール』を選択してリセットすると、一部環境でWindows Helloの顔認証、またはPINを使用してWindowsにサインインできなくなる場合があります。 その際、「問題が発生し、暗証番号(PIN)を使用できません。クリックして暗証番号(PIN)をもう一度設定してください」や「顔認証のセットアップで何か問題が発生しました」といったようなエラーメッセージが表示されます | PINを使用する場合はログオン画面の『暗証番号 (PIN) をセットアップする』からWindows Helloに再登録してください。 顔認証を使用する場合は『設定』 → 『アカウント』 → 『サインイン オプション』 → 『顔認証 (Windows Hello)』 → 『セットアップ』を選択して画面の指示に従って進めてください。
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不具合概要 | 回避策 | ||
KB5055523をインストールすると、Cドライブに『inetpub』フォルダが勝手に作成されます。 本来、このフォルダはWindows機能の『インターネット インフォメーション サービス』(Internet Information Services / 以下、IIS)を有効にすると作成されるものです。 KB5055523をインストールしてもIISが有効になることはありません。フォルダの中身も空っぽです。(少なくとも筆者環境においては)
| Microsoftによると、脆弱性を修正するために『inetpub』フォルダを作成したとのこと。このフォルダが作成されるのは不具合ではなく仕様です。そのため、削除しないようMicrosoftは案内しています。
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ARM版Windows11 24H2にて、2025年4月9日のWindows Updateを適用後、SHIFTキーを押しながら再起動をしてWindows回復環境(Windows RE / WinRE)に入ろうとすると、0xc0e90001エラーが発生するとの報告が当サイトに寄せられています。 | 2025年4月26日に配信されたプレビューリリースKB5055627をインストールすると修正されたとの報告が当サイトに寄せられています。本不具合にお困りの方はKB5055627のインストールをお試しください。 |