【Windows11】 WindowsUpdate 2022年4月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5012592 [Update 2]

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2022年4月13日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5012592の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムの不具合は割愛しています。以下、2022年4月13日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① ブラウザが開けなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/4/13]
② インストールに失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/4/18] [New]

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5012592

基本情報

KB5012592はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正。この更新プログラムには、OSの内部機能に対するさまざまなセキュリティの改善が含まれています
  • 既定のブラウザの変更方法が改善。『既定値に設定』ボタンを押すことで一括して設定できるようになりました。詳細はこちらの記事をご覧ください。この機能は2022年3月29日に配信されたプレビューリリースKB5011563にて実装されましたが、プレビューリリースをスルーしている方もいらっしゃると思うので、一応、再度お知らせいたします
  • KB5012592には2022年3月29日に配信されたプレビューリリースKB5011563の内容が含まれています

追加情報

Microsoftは、非対応環境にWindows11をインストールした場合、WindowsUpdateを受け取ることが保証されなくなると述べていますが、2022年4月13日時点では非対応環境にも更新プログラムが降ってきています。

不具合情報

KB5012592には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

2022年1月12日にリリースされたKB5009566以降をインストールした環境で、コントロールパネルの『バックアップと復元 (Windows 7)』からシステム修復ディスク(CDまたはDVD)を作成すると、システム修復ディスクから起動できない場合があります。

詳細は以下の記事参照。
システム修復ディスクが起動しない不具合。Windows10 KB5011543やWindows11 KB5011493等で発生

Microsoftから本不具合の対処方法や回避策は案内されていません。2022年1月12日までの更新プログラムを全てアンインストールすれば不具合は発生しませんが、そうすると脆弱性が未修正のままになってしまうため注意が必要です。

Microsoftは、解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5012592をインストール後、一部環境において、Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなどのブラウザが開けなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5012599やKB5012592適用後、ブラウザが開けない不具合。対処方法あり

この不具合は以下のいずれかの方法で回避可能です。

▼ESETのLiveGridを有効にする
LiveGridを有効にすることで、この不具合が発生しなくなります。LiveGridを無効にしている方は、以下の手順でLiveGridを有効化してください。

『設定』 → 『詳細設定』 → 『検索エンジン』 → 『クラドベース保護』 → 『クラウドベース保護』と展開して『ESET LiveGrid®に参加する(推奨)』をオンにしてください。

LiveGridの有効化手順

2022年4月15日時点において、ESETは、この方法を正規の対策方法としました。以下の2つの方法でも不具合を回避できますが、まずはこのLiveGridの有効化をお試しください。万が一、この方法で上手くいかなかった場合のみ、以下の方法をお試しください。

▼ESETのブラウザ保護機能の設定を無効にする
この不具合はESETのアンチウイルスソフト・セキュリティソフトのブラウザ保護(セキュアーブラウザー)に関する機能との競合で発生しており、この機能に関する設定をオフにすることで不具合が発生しなくなります。

ESET Smart Security Premium / ESET Internet Security V14.2以降での例だと、『設定』 → 『セキュリティツール』 → 『すべてのブラウザーを保護』をオフ(停止)にすることで不具合が発生しなくなります。

ESET 14.2以降での例。『すべてのブラウザーを保護』をオフにする
ESET 14.2以降での例。『すべてのブラウザーを保護』をオフにする

▼更新プログラムをアンインストール
一時的な対策となりますが、インストールした更新プログラムをアンインストールすることで不具合が発生しなくなります。なお、KB5012592はセキュリティアップデートのため、アンインストールすると脆弱性が未修正のままになることには注意が必要です。

[New]

一部環境において、『0x800f081f』『0x800f0988』『0xc1900101』といったエラーでKB5012599のインストールに失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5012592のインストールが失敗する不具合。0x800f081f、0x800f0988、0xc1900101エラーなど

このようなエラーが発生した場合、過去の例では再度WindowsUpdateを実行してみるとインストールに成功する場合があります。ただ、何度やっても失敗するとの報告が出てており、現在のところ、こういったエラーが発生した際の明確な解決策は判明していません。

Microsoft公式の対策としては、『スタートボタン』 → 『設定』 → 『システム』 → 『トラブルシューティング』 → 『その他のトラブルシューティング ツール』 → 『Windows Update』の『実行』を選択し、トラブルシューティングの実行が完了したら、PCを一度再起動して、再びWindowsUpdateを実行してください。

Windows11 - トラブルシューティングツールの実行方法

このほか、エクスプローラーとコマンドプロンプトを使用した修正方法もありますので、上記方法で直らなかった場合はお試しください。