リモートデスクトップが切断される不具合。Windows11 24H2で発生。KB5053598に起因
一部のWindows11 24H2環境にて、リモートデスクトップが切断されるという不具合報告が出ています。
不具合概要
一部のWindows11 24H2環境において、日本時間で2025年3月12日にWindows Updateに配信されたWindows11 24H2用セキュリティ更新プログラムKB5053598をインストールすると、リモートデスクトップ(RDP)に接続した際、断続的に「接続が失われました。セッションに再接続中」といった表示がされて、接続が切断・再接続されるという不具合報告が出ています。
なお、この不具合はすべての環境で発生するものではありません。報告数は少なく、環境依存の可能性が高いものと思われます。
対処方法・回避策
この不具合が発生した場合、一時的な回避策として、レジストリエディターでUDP接続を無効にすることで本不具合の発生を防げます。UDP接続の無効化手順は以下。
1. レジストリエディター([Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンター)を起動 2. キー『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client』へ移動して、右側で右クリックして『DWORD (32 ビット) 値』を選択し、『fClientDisableUDP』を作成 3. 『fClientDisableUDP』をダブルクリックして、『値のデータ』を『1』にして『OK』 4. PCを再起動 |
【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client 【DWORD】fClientDisableUDP 【値】『1』でUDP無効、『0』でUDP有効 |
これで切断されなくなるはずです。
もし、UDPを有効にしたくなった場合は、『fClientDisableUDP』を削除するか、『値のデータ』を『0』にしてください。これで再びUDPが有効になります。