さようならブルースクリーンエラー。Windows11 24H2、ブラックスクリーンエラーへと変更。2025年夏後半より
Microsoftは、Windows11 24H2のブルースクリーンエラー(ブルースクリーンオブデス / BSoD)の画面を、ブラックスクリーンへと変更することを発表しました。
その新しいブラックスクリーンエラーの画面がこちら。
Windows11 24H2: ブラックスクリーンエラー
(Black Screen of Death / BSoD)
この変更について、Microsoftは以下のように述べています。
▼予期しない再起動への対応が、これまでより簡単に、そして迅速に復旧できるようになりました 予期しない再起動(ブルースクリーンエラー)が発生すると、遅延が生じ、事業等の継続性に影響を及ぼす可能性があります。そのため、予期しない再起動時のエクスペリエンスを合理化いたしました。正常にWindowsを再起動できないPC向けに『迅速なマシンの回復』(クイックマシンリカバリー / Quick Machine Recovery / QMR)という新たな復旧メカニズムを追加いたしました。この変更は、予期しない再起動が発生した際の混乱を軽減するための継続的な取り組みの一環です。 また、Windows11 バージョン24H2では、クラッシュダンプの収集機能が改善されました。これにより、予期しない再起動時のダウンタイムは、ほとんどのユーザーで約2秒にまで短縮されました。これに伴って、ユーザーインターフェイス(UI)もシンプルなものへと変更しました。(※筆者注: 上記ブラックスクリーンエラーのこと) この新しいUIはWindows11のデザイン原則に沿ったものとなっており、必要に応じて技術的な情報も確認できるようになっています。 このシンプル化されたUIは、2025年夏の後半からすべてのWindows11 バージョン24H2に実装されます。 予期しない再起動が連続して発生すると、PCはWindows回復環境(Windows RE / WinRE)で停止することがあります。そうなると、生産性に影響を及ぼし、トラブルシューティングと復旧に多大な時間を費やすことになる場合があります。そこで、『迅速なマシンの回復』が役立ちます。広範囲にわたる障害によってPCが正常に起動しなくなった場合、当社(Microsoft)がWindows回復環境を介して、影響を受けたPCに的を絞った修復を広範囲に展開できます。『迅速なマシンの回復』によって修正が自動化され、複雑な手動での作業を必要とせず、迅速に元に戻すことができます。 この『迅速なマシンの回復』もシンプル化されたUIとともに、すべてのエディションのWindows11 バージョン24H2に、2025年夏後半に実装されます。 ― Microsoft |
つまるところ、予期しない再起動(ブルースクリーンエラー)の改善に伴って、デザインも従来のブルースクリーンエラーから、ブラックスクリーンエラーへと変更したとのこと。
ちなみに、これまでのブルースクリーンエラーはこちら。
ブルースクリーンエラー
(Blue Screen of Death / BSoD)
新しいブラックスクリーンエラーでは、これまであったしかめっ面の顔文字『:(』やQRコード、『https://www.windows.com/stopcode』のアドレスが削除されています。
Microsoftは以前からWindows11 Insider Previewでこのブラックスクリーンエラーのテストを行っていました。今回、ついに通常版Windows11への実装が発表された形となります。
Windowsのエラーといえば数十年にわたってブルースクリーンでした。ブルースクリーンにいい思い出なんてこれっぽっちもありませんが、1つの時代の終わりと変化を感じます。